保育園日記

おさとりの日

[平成16年12月8日]

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今日はおさとりの日、成道会(じょうどうえ)です。

とある小さな国の王子としてお生まれになったお釈迦さまは 思うところあって29歳でお城を出られました。 城を捨て、王子という地位を捨て、親を捨て、妻を捨て、 子までをも捨てて体一つで旅に出られたお釈迦さまは、 山に入り厳しい修行を6年にもわたって続けられました。

しかしどんなに激しく体を痛めつけても、 心の曇りがすっきりと晴れることはなかったのです。 そこでお釈迦さまは思い切って苦行をやめることにしました。 疲れた体を川できれいに洗い清め、菩提樹の木の下に座りました。

通りがかりの村娘スジャータからミルクをもらい体力を回復した お釈迦さまは、目を閉じて静かに物事を考え始めたのです。 この世の成り立ちを、私たちの喜びや悲しみを、老いや病や死を 心静かに見つめ、深く深く考えられたのです。

座り始めて7日、夜明けの空に星がキラキラと輝くその時、 お釈迦さまは静かに目を開きました。おさとりを開かれたのです。 それは12月8日のことでした。

お釈迦さまのさとられた世界はどんなだったのでしょうか。 私にはわかりません。 でも、そのお釈迦さまの説かれた言葉の一つ一つが 2500年という時を経てなおその尊さを失わず、 大切な教えとして人々の間で受け継がれ 今日ここに至っているのです。

お釈迦さまに会いたい。私は本気でそう思います。 お釈迦さまは本当はどんな人なのでしょう。 私が話しかけたら、一体どんな表情で どんな言葉を返してくれるのでしょう。

実は、お釈迦さまに会えるかもしれない方法があります。 もし自分がお釈迦さまだったらどうするか、と考えるのです。 今、この時、この場所、自分がお釈迦さまだったらどうするか。 どんな言葉、どんな表情、どんな仕草。 自分自身をお釈迦さまに少しでも近づけるために 教えを学び、自分の頭で考え、実践していく。 トライ&エラー。

失敗することはたくさんあると思います。 でもそれを一生懸命続けていこうとする人の前に、 いつかお釈迦さまがスッと現れ、「よく来たね」と 微笑みかけてくれるのではないか。 私はそんな風に思うのです。

誰だって、人を幸せにするような人になれたら 嬉しいじゃないですか。 お釈迦さまはみんなを幸せにしたのだと思います。 だからこそその教えがいつまでもいつまでも 語り継がれるのです。 目指せ!お釈迦さま。 結局、仏教ってそれなんだと思います。

なれるかな? がんばろうと思います。 とりとめのない、独り言でした。 (写真は全く関係ありません…笑)

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