保育園日記

雪の花まつり

[平成27年4月8日]

本日4月8日はお釈迦様のお誕生日です。日本では昔からこの日を「花まつり」と呼んでお祝いしてきました。花まつりの名称は、お釈迦様がお生まれになった時に村一面に花が咲き乱れたという伝説があるということと、ちょうどこの時期日本は春で、桜を初めてとする春の花がきれいに咲き乱れる季節であるということとを重ね合わせて命名されたと聞いています。

 

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ところが……、今年はなんと雪が降りました! ただいまの時刻午前11時30分、ここ大泉は雪が降っています。写真には写りませんが、確実に降ってます。風も冷たくて、まさに冬に逆戻り。私はマフラーをしています。桜の花が散った後の雪景色なんて珍しいです。「みぞれ混じりの雨」という表現の方がより正確かもしれませんが、それでも時折しっかりとした「雪!」って感じで降ったりしています。お釈迦様のご誕生をお祝いする雪の花でしょうか。たまにはこういう花まつりも悪くないかもな、なんて思っています。

 

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ということで、いつものように園庭で白象を引くことができませんので、今日は取り敢えずホールにて歌を歌って踊ります。舞台の上に誕生仏の花御堂が飾られています。明日お天気がよければ、白象を引いて本堂へお参ります。

 

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各家庭から持ち寄ってもらった花で御堂の屋根を飾ります。きれいです。

 

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誕生仏に甘茶(甘露の雨)を掛けてお祝いします。

「お釈迦さま、お誕生日おめでとうございます。」

 

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そして、健やかな成長を願って、みんなで甘茶をいただきます。

 

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「先生見て、虹色のバラ。」「すごいね!びっくりしたよ。」「花屋さんで買って来たの。」と、とっても嬉しそうに話してくれる男の子。

「この青い花はね、〇〇君が持ってきたやつだよ。いっぱい咲いてたんだって。ほら、あっちにもあるよ。」と、詳しく教えてくれる女の子。

自分が持って来た花がどこにどんな風に飾られているか子ども達は大体把握していて、それも合わせて花まつりを楽しんでいます。この日のために花屋さんで準備をしてくださる家庭、庭先や道端(?)で摘んできてくださる家庭、その他色々だと思いますが、子ども達と一緒にお釈迦様のお誕生をお祝いするためにわざわざ各家庭で用意してくださった花達です。まさに皆の心が込もった花まつりのお祝いです。

 

ところで、新入園児のお友達の中には初めて甘茶を飲む子が多かったようです。そりゃそうですね、今どき甘茶なんて普通は買うことないですし飲む機会もないでしょう。ほんのり甘くてスーッとする味がどうもダメな子もいたようです。ちなみに在園児は1歳の頃から飲んでいますので慣れたものですが、それでもやはり苦手な子は苦手です。

「〇〇君(新入園の年長児)、どう?美味しい?」「うん、まあ。マズくはないかな…。」いや、顏は充分マズそうですけど!(笑)

 

今年保育園は創立60周年を迎えます。でも、それも元々ここに妙福寺という寺があったからです。今から2500年も前にお釈迦様がインドでお生まれになって、そこから仏教の教えが始まりました。やがてその教えが日本に伝わり、平安時代(西暦850年)にこの妙福寺ができました。そして60年前にこの保育園ができ、今私達はこうして出会い共に過ごしているわけです。全てはお釈迦様がお生まれになった日から始まったと言って良いのです。今日はお釈迦様のご誕生を喜び、お祝いし、そして心から感謝して過ごしたいと思います。

 

花まつりの詳しい内容は、過去の記事(こちらこちら)をご参照ください。

 

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