保育園日記

柚子

[平成27年12月22日]

今日は冬至。一年のうちで夜の最も長い日です。

 

 

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そしてこちらは柚子。冬至に柚子とくればやっぱり柚子湯でしょう。ということで、今日は寺の敷地の一角にある柚子の木から柚子をたくさんもぎ取ってきました。(柚子の木はトゲがすごいんです。相当やられました!涙)

 

 

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お迎えの時に自由に持ち帰ってもらえるように、カゴに入れて各クラスのテラスにおきました。今日は柚子湯で温まってもらえたかな?

 

ところで、冬至の日には多くのお寺で「星祭り」を行います。一年で一番夜の長い日に、星を供養して日々の息災安穏を祈願する行事です。妙福寺にも今日はたくさんの檀家さんがお参りにお見えになりました。

 

人間は自然の一部、宇宙の一部です。私達の生命のリズムは、太陽や月・星などの動き、引力、季節の巡りなどの自然現象と必ず繋がっているはずです。生まれた年、月、日の違いによって運勢が色々変わってくると考えられているのもそのためです。人々はそれを昔から「星」に託してきたのかもしれません。

 

どんな時も真北に輝き続ける北極星の信仰(妙見信仰)があったり、運勢を調べる方法の一つに一白水星、二黒土星、三碧木星などのいわゆる九星が用いられたり、日常的な表現の一つに「こういう星のもとに生まれた」などという言い方があったり、私達は星のめぐりと共に様々なことを祈り、生活してきたと言って良いと思います。「星祭り」という伝統行事は、そんな自分の星を大切にし健康や日々の平安を祈る行事なのです。

 

実は柚子湯もそこに繋がっています。昔から行われてきた冬至の日の柚子湯。柚子湯に入ると一年風邪をひかないと言われたりします。柚子湯は体を芯から温め、血の巡りを良くする作用があります。この時期にはそれがとても良いことであり、私たちの生命のリズムにも合っている大切なことなのかもしれません。日本人が、日本の風土の中で、経験を積み重ね、感じ、作り上げてきた風習です。これは、季節のめぐりとその中で生きる自分を大切にし、健康と日々の平安を祈る行事だと言って良いと思います。

 

冬至の日はぜひお子さんとゆっくり柚子湯に浸かって温まり、ちょっと星空を見上げてみたりなんかしてみてください。自然の中で、その一部として生きている自分を感じ、自分を大切にする心がしみじみと湧いていくることでしょう。こういう伝統行事は、楽しみながら子供達にそんな心を伝えていくとても大切な機会でもあるのです。

 

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そしてこちらは年長の部屋。ここにも自然の営み(?)が飾られていました。このクラスは4歳の頃からしょっちゅうこんなことをやってます。(^^) 給食で食べたスイカの種でスイカを育てて収穫したり、サツマイモをプランターに植えてそのまま育てたり…。

 

 

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おー、芽が出てきてます!なんだかかわいい。どこまで育つでしょうか。

 

 

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おや、キャベツ(左)までいます。ちょっと珍しい光景…。(ピンボケですが…) ここに置いてある本を読んで、ある子がキャベツの芯からも芽が出ることを知り、「やってみたい!」と言いだして昨日から追加で始めたそうです。果たしてどうなるでしょうか…。

 

 

と、こんなところからも、自然のめぐりやいのちの不思議なんかを子供達なりに感じてくれたら嬉しいですね。

 

 

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