保育園日記

カツラ

[平成29年6月17日]

プールサイドにある2本のカツラの木。

 

 

向かって右の木は、切り株から生えたひこばえを大事に育てて株立ちにしています。今でも毎年根元から新しいひこばえがワンサカ。今日は朝一番で水やりをしたついでに、不要なひこばえを少し切りました。

 

 

 

せっかくなので部屋に持ち込んで、土曜登園の子供達とちょっぴり遊びます。

 

 

葉っぱをはさみでチョキン、チョキン。黙々と集中。

 

 

切った葉っぱはカゴに入れます。

 

 

  

きれい!もうこれだけで充分楽しいね!

 

 

枯葉もあったので、すり鉢を使ってサラサラのパウダーに。

 

 

ん〜、甘いお茶のような匂いがしてきます。

 

「先生、いい匂いする。」

 

 

切り取った葉っぱを黒い画用紙の上に並べると、これまた溜め息が出るくらいきれいです。これは全部この女の子が一枚一枚選んで並べていったものです。この上にサラサラのカツラパウダーをまぶしたりしながら、子供の遊びはさらにじっくりと続いていきました。よく晴れた青空に爽やかな風が流れる土曜日の朝、穏やかな遊びの時間が流れていきました。

 

 

たったこれだけの何でもない遊びですが、子供の成長のために大切なことがたくさん含まれています。

 

 

カツラの木は、近づくとキャラメルのような甘い匂いがすることをご存知でしょうか。これは葉っぱに含まれる成分によるものだそうで、秋の落葉期は特に甘く香ります。春のこの時期でも近づくと辺りはいつもほんのりと甘い匂いに包まれています。思わず深呼吸したくなるようなやさしい匂い。心が落ち着きます。部屋に持ち込んで作業をしても、やはりほのかに甘さが漂います。

 

 

 

 

まず、このやさしい匂いが気持ちをリラックスさせ集中力を高めてくれます。葉っぱを1枚1枚切り取って集めていく作業はとても楽しいですし、その作業を通して子供は指先の感覚を養い、はさみの使い方なども自然に習得していきます。パチパチと切り取って小さな満足や達成感を積み重ね、切り取った葉を集めながら手触りや柔らかさ硬さなどの感触を確かめ、並べてよく見て色や形の違いを感じ、きれいを見つけてまた満足し。子供の五感はフル回転で脳に信号を送っているのです。

 

 

 

 

自然の素材は園庭や境内などの身近なところにたくさん転がっています。それらを子供達と集めること自体がすでに楽しい遊びになりますし、それらの集めた素材を使ってお部屋の中でも様々な楽しい遊びを作ることができます。そして、そういう自然物は子供の五感をよく刺激します。

 

 

こちらはヤマモモ。色づき始めました。お楽しみは、もうすぐです!(^0^)

 

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