保育園日記

ヒノキ

[平成30年3月15日]

これはなんでしょう?

 

 

これと関係があります。

 

 

すごくいい匂いがします。

 

 

答えはヒノキの薄皮でした。(カンナで削った後の削りカス)。

 

子供達の遊びの材料としてヒノキの板や玉などをたくさん購入したところ、オマケで同梱されてきたもの。これは嬉しいです!早速近くにいた子供達に匂いを嗅がせると「わ、いい匂いする!」「いい匂ーい!」と、どの子もみんな嬉しそう。この匂いを嫌がる子はいません。天然アロマの力は素晴らしいですね。

 

そして、ある男の子がたんぽぽ組のほうを指差して言いました。「あそこと同じ匂い」。

 

ジーン………

 

 

たんぽぽ組は今回の改修でヒノキの無垢材をふんだんに使用しました。床も腰壁もヒノキの無垢板。しかも床は以前の記事に書いた通り30mmの分厚さです。なので、部屋に入るとヒノキの匂いがします。この子はそれとこれが同じ匂いであることにすぐ気づいたのです。

 

さらに、その薄皮を手で触って「あったかい」とつぶやき、シゲシゲと眺めて「きれいだな〜」とため息をつくように言いました。

 

……  恐れ入りました。五感が研ぎ澄まされちゃってますね。(^^) 

 

この冬の間、色んなものを触って冷たさや温かさを確かめたり、寒いところや温かいところを探したりして遊んでいた4歳らしい姿でした。

 

考えてみたら、子供達はたんぽぽ組の改修を通じてヒノキという木に縁がより深まったわけです。林(第二園庭)にもヒノキはたくさん生えています。枝を一本切って匂いを嗅いだり、葉や実を揉んで匂いを比べたり。今までよりもさらにまた一つ進んだ感覚や感性で楽しむことができるかもしれません。

 

自然の恵みに感謝です。

 

つぼみ

[平成30年3月13日]

園庭のオカメザクラが咲き始めました。少し濃いめのピンクの花を下向きに咲かせる、かわいい感じの桜です。

 

「これ、梅?」と子どもに聞かれたので「桜だよ、オカメザクラ。」と答えました。

 

子:「え、お金ザクラ?」

私:「違う違う、オ・カ・メ。」

子:「オカメ? え、おかめ納豆…。」

私:「う〜ん、それと一緒だな。笑」

子:「おかめだって。おかめ納豆、おかめ納豆。」

 

………これでこの桜の名前を覚えてくれるかもしれません。(^^)

 

ところで、考えてみたら何でおかめ納豆、じゃなくてオカメザクラって言うんでしょうか。下を向いた花の形が下ぶくれのオカメに似てるから?? まあ確かに無理やり見ればそう見えなくもないですが…。

 

 

そんなこんなしながら花の写真を撮っていると、一人の女の子が近づいてきて私に尋ねました。

 

 

「園長先生、これなぁに?」

 

手には黄色いつぼみのようなものを持っています。そう言えば、この子はさっきからずっと何となく私のところに近づいて来ては何かを言いたそうにしていたことを思い出しました。少し控えめな感じの子ですから、頃合いを見計らって勇気を出して声をかけてくれたのかも知れません。

 

「なんだろう、お花みたいだね。どこで拾ったの?」

 

「あっちの方。」

 

と、砂場の方を指差します。それでピンときました。

 

「あ〜、これはひょっとしたらコブシのつぼみの中にある花じゃないかな?」

 

「コブシのつぼみ?」

 

「うん、行ってみよう!」

 

そう言って砂場の横にあるコブシの木のところへ行ってみると、地面にたくさんのつぼみが落ちていました。

 

 

女の子はそれを無言で拾って花びらを剥き始めます。そして剥き終わると、そこにはさっきと同じ黄緑色の花の芯が。

 

「あった…。」

 

そう一言静かにつぶやいて、その子はそのまま静かに遊びを続けていきました。

 

 

 

 

「いいもの見つけて良かったねー!落ちないでちゃんと咲くやつもあるからさ、咲いたお花はどんな風になるのか、また見ておいてね!」と声をかけると、

 

「うん…。」と、静かに一言。

 

 

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コブシのつぼみも膨らんで、春が来ました。

 

これは年長児が卒園式で行う呼びかけのなかのセリフの一つです。

 

園庭のコブシのつぼみが膨らむと本格的な春の訪れを感じます。そして、すぐそこに迫る年長さんの卒園に心が向かいます。喜びと切なさが入り混じる春。子供達のこれまでの成長を、しみじみと噛み締めています。

 

 

年中クラスは全員でドッジボール。来年の勝負が楽しみです。

 

夕方の保育室

[平成30年3月11日]

夕方の2歳児クラス。黙々とそれぞれの遊びが展開されていました。

 

 

あの〜、だいぶ机にはみ出てますけど…。(^^)

 

 

おやまあ、なかなかセンスがよろしくて。きれいです。

 

 

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年長の部屋では、

 

 

相撲が行われておりました。裸(体一つ)で勝負!

 

 

イェ〜イ♪

 

私はかつて「わんぱく相撲」という小学生の相撲大会の会長をしていました。相撲は体一つで勝負します。土俵が一つあれば、そこを舞台にして勝つ喜び、負ける悔しさ、体と体がぶつかり合う痛み、相手への礼儀や思いやりなど様々なことを学ぶことができます。小さな土俵の中に、人間教育の色んなものが詰まっているのです。

 

ちなみに妙福寺保育園の職員は、毎年5月に行われる「わんぱく相撲練馬区大会」にボランティアスタッフとして参加しています。

 

年長さん、卒園後はぜひわんぱくの土俵で会おう!(って、一体何の話? 失礼しました。)

最終リハ

[平成30年3月10日]

 

昨日、卒園式の最終リハーサルを行いました。

 

毎年近隣小学校の校長先生方をご来賓にお迎えして、祖師堂にて厳かに行われる卒園式。この卒園式は園児だけのものではありません。お父さんお母さん方にとっても一つの大きな節目です。お仕事とのやりくりにご苦労されながら送り迎えを続けた5年間の保育園生活を、親としても卒業するわけです。親子それぞれにとって、大切な大切な門出の式典だと思います。

 

昨日は、本番で献花や謝辞などを担当してくださるお父さんお母さんにもご参加いただいて、しっかりと動きの確認を行いました。私はリハーサルにも関わらず、代表のお父さんが読んでくださった温かな謝辞に思わず涙がポロリ。あぶない、あぶない…。夕方子供から「園長先生、なんで泣いてたの?」と指摘されてしまいました。(^^;;

 

卒園式まで、あとちょうど一週間です。

 

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