保育園日記

雨どい

[令和2年6月11日]

保育園では子ども達の遊びに雨どいをよく使います。水をチョロチョロ流し、砂をサラサラ流し、どんぐりをコロコロ流します。

 

雨どいはとても「使える」道具なのですが、園にある物は少し長過ぎて子供が自由に使うには扱いづらいなと感じていたので、テラスで短く切る作業をしていました。すると数人の年長児が声をかけてきました。

 

「園長先生、何してんの?」

「これ、短く切ってるんだよ。」

「ふーん…、なんで?」

「短い方が使いやすいかな、と思って。」

「ふーん…、なんで?」

 

でたー、ナンデナンデ攻撃!

 

ま、いつものことですが。笑

 

「短い方がさ、曲げて繋げたりできるでしょ?」

 

3本をジグザグに繋げ、ジョーロに水を汲んできて流して見せました。すると子供達の顔がパッと変わりました。

 

「わー!」「流れた!」

 

水のキラキラした輝き、サラサラした流れ、そして曲がりながら園庭に向かって流れ落ちていく様子が彼らの心を掴んだようです。こうして自然発生的?に雨どいの水遊びが始まりました。

 

 

結局みんな集まってきました。

 

 

いろんな葉っぱを流してみます。

 

 

水の流れや地面の模様も楽しめます

 

 

冷たい水は気持ちがいい!

 

 

栗の花は、葉っぱの流しそうめんになりました

 

 

そうして、ぬかるみでは女の子達のままごとが始まりました。

 

 

うわ、モカソフトみたいだな!って言ったら

 

 

チョコレートアイス。と冷静に否定されました。

 

はい、承知しました。

 

 

こちらはお水を入れたビニール袋に摘み取った花びらを浮かべ、きれいな物を作っていました。スカートの紫と同じ色合いだったので「きれいだね。あ、お洋服とお揃いの色!」と声を掛けたら、嬉しそうにしていました。

 

 

紫陽花のガクの部分を丁寧に摘んで集めます。今は紫陽花がとてもきれいです。この子はこれがお気に入りだったようで、黙々とずっとやっていました。

 

 

雨どいから発展した水遊び。それぞれの子が思い思いに自分の遊びを発展させていきました。それができる環境、それを許す環境がいいと思います。これからもそういう環境を、物的にも人的にも、意識して整え充実させていきたいです。

 

仕事再開

[令和2年6月9日]

社会生活の再開に合わせ、子供達も少しずつ仕事を再開しています。

 

 

2歳の水遊び。今日は暑いので冷たい水が嬉しいな!

 

 

水は冷たくて気持ちいいだけではありませんよ。自由自在に流れていく動き、キラキラした透明感、ピチャピチャいう音など、子どもにとって不思議がいっぱいの素材なのです。思い思いに、それぞれが水の感触を存分に楽しんでいます。

 

 

体操指導も再開しました。暑いけど、がんばろー!

 

 

満足そうな顔で、ゆったりと埋まってます。(^^)

 

ひんやり、ずっしり、サラサラ。砂も子供の心を豊かに育てる大事な教材です。

 

 

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子どもの数が増え、いつもの園風景が少しずつ戻ってきました。子供達の遊びはやっぱり楽しい。思いっきり遊ぶことが子どもの一番大事な仕事です。そしてその遊びを思いっきり支えるのが、保育園の一番大事な仕事です!

 

一方で、三密状態も確実に進行しています。頭を悩ませながらの毎日です…。

 

プール開きと、木の実たち

[令和2年6月5日]

本日プール開きをしました。プールに仏様をお飾りし、みんなで一緒に手を合わせ、この夏の水遊びの安全を祈願しました。

 

と言っても、6月中はプールはできません。区内の公立保育園はコロナの影響で6月一杯プールを中止。私立保育園もそれに準じた対応をして欲しいと区から要請がありました。プール自体が感染拡大の要因になることはないと言われていますが、社会全体の感染状況がまだ落ち着きませんので、当園でも6月一杯は活動を見合わせることにしました。

 

 

今日は暑かったので、早速飛び込みたいっ!のに残念…。仕方なく手を入れてみます。ひや〜、冷たくて気持ちいいー!!、とみんな大喜び。(^^)

 

早くプールができるようになりますように。 ナムナム

 

 

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ところで園庭には色々な実が生り始めています。

 

 

こちらはスモモ。昨年10月に子供達と一緒に植樹しました。まだ植えたばかりの小さな苗木なのに、なんと今年いきなり3つも実が生っているではないですか!

 

と喜んでいたら、子供がいじって一つもげました…。笑)仕方ないのでお部屋で追熟を試みましょう。こりゃ来年の実りが楽しみになってきましたよー。毎年スモモ祭りでもやりますか。

 

 

こちらはヤマモモ、2代目です。初代が一昨年秋の台風で倒れ、救出作戦も虚しく枯れてしまいましたので新しく植え直したものです。これも植樹2年目ですが、わりとよく実をつけてくれています。

 

ヤマモモは実が大量につくので、毎年子供達の素晴らしい遊び相手になってくれます。もちろんジャムやジュースにして食べることもできます。

 

 

こちらは栗。花が満開です。これは寺の敷地内で種から育った木です。子供達と掘り出して園庭に移植しました。去年しっかり実がつくようになり、今年は収穫が一層楽しみな状況です。でも、大きな栗の木の下であなたと私がなかよく遊んでいると、頭にイガ野郎が落ちてきて「イテーがな、このヤロー!」となっても困るので、状況を見ながら対策を講じていきたいと思っています。

 

 

と、こんな風にいろんな木や植物に囲まれて日常を過ごしている園児にとって、木の実や木の葉、花びらなど、すべてが大切な遊び仲間です。

 

 

紫陽花の花を摘んで「これはね、お花だよ。」と会話を楽しむ3歳児。

 

 

葉っぱや花びらで料理のバリエーションも広がります。

 

 

色彩や手触りは子供の五感を刺激し

 

 

形や匂いでさらに子供の脳みそを刺激します。

 

これは子供達がアスパラガスと呼んでいるもので、コブシの木の実の若いやつです。色や形、サイズ感などが絶妙で子供にとても人気があります。おままごとにもちょうど良い。ポキっと割ると、ちょっと柑橘系な感じのいい匂いがします。

 

 

4歳はブルーシートを広げて桑(クワ)の実狩り。背が高くて苦労していましたが、一人最低一粒は食べられたようです。甘くて美味しい、と子供たち満面の笑顔。

 

 

採れた実を見せてくれました。ツブツブのやつが桑の実です。

 

 

丸くてツルツルしてるのはソメイヨシノの実、つまり「サクランボ」です。ソメイヨシノは実がつかないと思われていますが、うちの木は毎年こんなふうに実をつけます。こいつは渋すぎて食べられません。でも、潰すとものすごーくきれいな紫の色水を作ることができます。

 

 

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園のコロナ対策に各ご家庭が本当によく協力してくださり、6月の園児数は毎日50〜60%程度で推移しています。早くみんなで思う存分遊べるようになりたい気持ち山々ですが、なかなか見通しが立たず不安も募ります。

 

とにかく今は登園した子供たちと一日一日を大切にし、季節に触れて楽しんでいきたいです。

 

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