保育園日記

フロッタージュ

[令和8年5月28日]

この4月から造形あそびの先生に園に来てもらっています。その先生は美大出身の「もえぴ」。実はうちの園の卒園生、つまり園児達の「先輩」です(^^)

 

今回の遊びはフロッタージュ。こすり出しで素材の模様を紙に写しとる「こすり絵」です。園では時々園児達が落ち葉を素材にして「葉っぱのプロッタージュ」で遊んでいたりするので、今回は何を素材にするのかなと思ったら、なんと身の回りの生活環境でした。床とか、壁とか、机とか…。な、なるほど、そこは思いつかなかったー!

 

 

もえぴがクレパスを持ってやって見せてくれました。対象物はご覧の通り、すぐ足元にある扉のレールです。早速おもしろい模様が浮かび上がってきます。

 

「わぁ!」

 

瞬時に子ども達の興味関心が高まり、活動が始まりました。

 

 

手に伝わるガタガタの感触を楽んで

 

 

浮き出る模様の不思議さを楽しんで

 

 

クレパスの持ち方でも変化していく模様に、黙々と無言で向き合います。

 

 

机の上や

 

 

壁や、

 

 

マットの上も試します。

 

「ここはどうかな?」

「見て、こんなのが出た!」

 

と、友達同士で会話も弾みます。

 

 

並べると、さらにまたきれいだなー!

 

 

その後、境内へ繰り出しました。子ども達はどんどん積極的に色んな場所を見つけてこすっていきます。

 

 

マンホール

 

 

大きな水瓶の外壁

 

 

素材のざらざらを指で確かめながら…

 

 

色んな模様を重ね合わせて…

 

 

すごくきれないもの達が生み出されました。

 

 

こんなにたくさん並んでいても、子ども達は自分が描いたものがどれかを意外とちゃんと分かっていたりします。それがまたすごい。笑

 

これらを見て楽しむのはもちろんのこと、素材として使って次の制作や表現を楽しむこともできそうです。

 

この先もまた楽しみだなー!

 

 

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フロッタージュは、クレパスを持つ角度や塗る時の圧の掛け方などの加減が繊細なので、4歳の子どもにとって少し難易度の高い作業とも言えるかもしれません。でも、どんな持ち方でもどんな塗り方でも必ずそれなりの模様が浮き出てきて、それがどれも違ってどれも美しく楽しいのです。また、対象物の表面の感触がクレパスを通じて手に伝わってくるので、ツブツブとかザラザラとかガタカタとか、その感触や感覚を味わうという楽しさもそこには存在します。

 

子ども達が一人ひとり自分なりの楽しみ方で画材や対象物と出会い直し、心と体でそれらと対話しながら進んでいく遊び。楽しみながら試行錯誤して、工夫を重ね、そのうち自然に繊細な塗り分けなども上手くなっていくでしょう。そうすると表現の幅が広がり、また次の創作活動への意欲が湧いてくるだろうと思います。今回はそういう遊びの楽しさや奥深さ、そして大切さを改めて感じさせられました。

 

午後の振り返りの時間。クレパスの特徴や使い方についてもえぴから講義を受け、大人だけで少し遊んでみました。クレパスの皮を全部剥き取って、好きなサイズに折って使う。たったそれだけのことでも、私たちにとってみると「目から鱗」の話でした。そして、実際そうやって使って塗ってみると本当に楽しい!そうか、造形遊びはそもそも画材の使い方そのものを探求する楽しさがあるよね!というのが、また私たちにとって大きな気づきでした。

 

卒園生が大人になって、一人の専門家としてこうしてまた園に関わってくれることは、園長として最高の喜びです。そしてもえぴが導いてくれるこの体験は、子ども達がこれからの人生を自分の力で豊かにしていくための大切なタネの一つに、きっとなっていくと思います。

 

なんだかちょっと胸が熱くなっちゃいます…。

 

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