保育園日記

立ち漕ぎ

[平成29年8月4日]

保育園のブランコは、乗り方自由です。立ちこぎ、二人乗り、飛び降りもOK。タダーシ!時々ここにも書いている通り「免許制」です。規定のテストに合格した子のみが自由な乗り方を許可されます。

 

 

こちらが新しい免許証。トリコロールの可愛いリボン。プライドの証?

 

 

少しずつ体の使い方が上手くなります。

 

 

ブランコは楽しい乗り物ですが、危険でもありますね。子供達は安全と危険の瀬戸際で冒険しながら、スリルと快感を味わっていると思います。ただ、最近は小学校でも乗り方の規制が厳しくなってきているようですし、保育園や幼稚園では撤去したり使えなくしたりしているところが増えているようです。うーん…、心境複雑。

 

 

子供の運動能力は年々低下しています。当然です。子供の遊びの環境を大人が奪い続けているからです。少しでも危ないと判断された遊具は次々と撤去され、危険を伴う遊び方は次々と規制され、空き地はなくなり、公園での遊び方のルールやマナーも厳しくなりました。

 

 

園長はいつも悩んでいます。なぜなら、子供の安全は何より大切で、それは紛れもなく正義ではあるのですが、安全だけを考えるなら子供を遊ばせないことが一番だからです。でもそんなわけにはいきません。

 

 

 

 

子供は危ない遊びが好きです。そしてその危ない遊びの中に学びや成長発達にとって大事なものがたくさん含まれていることがよくあります。どこまで許し、どこから規制するか。許すということは責任も伴います。それは大人だけでなく、子供にもです。だから、話し合いをします。実際の体験をもとにさまざまなことを話し合い、試し、自分たちのルールを作っていきます。大人が頭で考えて子供に押し付けるルールではなく、子供と大人が一緒になってやってみて考えてみて自分たちで作るルールです。それは生きたルールになります。そしてみんなの能力が高まれば、そのルールもまた見直していくことになります。

 

 

保育園はいつもそういうことを大事にしていることをご理解ください。時には怪我もあるでしょう。それは「多少の怪我は当然」とか思っているわけでは決してありません。怪我はない方がいい。怪我をしないために、考え、話し合い、ルールを決めるのです。その中で子供なりに新たなチャレンジをしたり、勇気を出したり、ちょっと無謀をしてしまったりの結果、怪我ということはあります。それは大人にとっても子供にとっても反省の材料であり、学びであり、成長の礎です。

 

 

 

 

 

 

 

保育園は、やっぱり楽しいです。(^0^)

 

 

※運動能力と子供の成長発達のことは、こちら(今年2月の記事)にも書いていますので、良ければお読みください。

 

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