保育園日記

卒園式

[令和2年3月15日]


開式前の祖師堂

 

昨日、妙福寺祖師堂にて卒園式を行いました。ご来賓や在園児(年中さん)の参加をなくし、例年に比べると縮小型になりましたが、逆にシンプルで心の込もった良い式になったような気もします。新型コロナウィルスの影響で日々どうなるか分からない状況の中で、保護者の皆様のご理解ご協力を得て素晴らしい式を営むことができましたことを感謝します。年長さんにとって保育園生活最後の大きな行事。どの子も胸を張り、立派な姿を見せてくれました。31名の園児一人一人に証書を手渡し、一言ずつ言葉を掛け、温かく送り出すことができました。

 

式の後の謝恩会や夜の二次会は全て中止になりました。でもその代わり、式典の後に保護者の皆様がそのまま同じ場所で小さな謝恩会をしてくださいました。子ども達の踊り、お母さん達の歌、花束贈呈…。担任も一言ずつ挨拶の時間をいただきました。涙が止まりませんでした。園のことを大切に思ってくださるお父さんお母さん達の真心に心が震えました。

 


祖師堂に向かう卒園児

 

式は形です。形というのは言わば私たちの「心の姿」です。私たち人間は何をするにも心が一番大事なわけですが、心は目に見えないものなので、普段それを色々な形に表してその形を大事にするということをしているのだと思います。「こんにちは」「ありがとう」という言葉もそうですし、誕生日のプレゼントをしたりお祝いの会を開いたりすることもそうです。だからやはり形は大事なのです。いわゆる「形式」にはとらわれなくていい。でも、今できることを精一杯考えて何かの形に表すことで、人は心を感じ、分かち合い、噛みしめることができます。そしてまた、その形が一つの心の支えになって次の新しい道を歩き出す力になっていったりもします。昨日の卒園式はまさにそういうものだったと思います。園と家庭が心を一つにして作り上げた厳かな卒園式、和やかな謝恩会。本当に素晴らしい日になりました。皆様、ありがとうございました。

(式中の写真はありません。)

 

 

残すところあと2週間。1日1日を大切に過ごしていきたいと思います!

 

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