保育園日記

桜満開

[平成27年4月4日]

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境内の桜、満開です。昨日の風でソメイヨシノとオオシマザクラは大分散ってしまいましたが、名物のベニシダレはまさにこれから一番の見頃を迎えます。

 

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園庭のコブシは一足先に花が散り終わり、輝くような爽やかな緑を芽吹かせています。

 

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保育園は1日に入園式を終え、早くも3日が過ぎました。早いです。各クラスとも元気にスタートしています!

 

(今日は曇り空。写真はすべて昨日のものです。)

お買い物

[平成27年3月25日]

林のお店屋さんや園でのごっこ遊びを経て、4歳は商店街でのリアルお買い物企画です。

 

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老人ホームとの交流会を終え、その足で近所の商店街へ向かう子ども達。

 

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舞台は西大泉の「いずみ商店会」。静かな住宅街にあるこじんまりとした商店街ですが、昔ながらの肉屋、八百屋、スーパーなどがあります。毛糸屋さんなんかもあったりします。

 

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複数のお店を物色し、お菓子に食いつく子ども達。でも、お菓子はダメよ〜♪

 

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野菜も豊富。「これ88円!」 そうです、予算は一人110円以内。慎重に値段を確かめながらターゲットを絞っていきます。

 

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この子はゴボウに決めたようです。レジでお金を払います。「ゴボウご飯作ってもらうんだ♪」(いいね、美味しそう!)

 

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「これ買ったの♪」(エノキですか、シブい!)

 

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買ったレモンをやけに気に入ったご様子。色も匂いも爽やかです!

 

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他にもぶどうジュース、牛乳、バームクーヘンなどを買っていました。みんな自分の財布から自分でお金を出してお店の人とやりとりしました。子ども達も、そして企画した担任も、大変満足そうな顏。やっぱりリアルなお買い物、楽しいです。

それにしても子ども達のチョイスがシブい。駄菓子やスナック菓子はダメよということにしていましたが、ゴボウにエノキときましたか。日頃の食育の成果でしょうか。嬉しそうにゴボウを選んでお金を払う姿、もう、カッコよすぎです。

 

・・・・・・・

 

「この白いエプロン変わらないね。懐かしいなぁ、僕も着てましたよ昔。」

なんとこの店主さんは妙福寺保育園の卒園生なのでした。白いエプロンはそれこそ何十年も続く伝統の園服なので、分かる人には分かるんです。こちらの商店街にはそういう方がたくさんいます。また、日頃園の食材調達でお世話になっているお店なんかもあります。今回の企画に快くご協力くださいました。ありがとうございます!

コブシ

[平成27年3月24日]

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園庭のコブシが、きれいな花を咲かせています。

昨日から今季最後(?)の寒波襲来で、ぐっと寒い感じではありますが、園庭、境内では日一日と確実に春が動き出しています。

 

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この木の隣にそびえ立っていた樹齢300年のケヤキの大木が枯れた後、すっかり園のシンボルツリーとなったコブシ。ケヤキ伐採の直後は樹形が大きく右に傾いていましたが、最近ではかなりバランスが取れて安定感が出てきました。コブシはこの後すぐに爽やかな緑の芽吹きが始まります。その透き通った緑がとてもきれいで、私は大好きです。

毎年元気に花を咲かせ、葉も枝も勢いがありますが、実は虫食いによって幹が大きくダメージを受けています。このまま放置すると、いずれ木の重さに幹が耐えられなくなり、台風などで倒れる可能性があるということで、近々倒れ防止の支柱を立てることになりました。柱を2本立てて木を支えるので少し邪魔にはなりますが、子ども達の安全を優先ということで工事を実施することにしました。

 

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ところで、新年度に向けて各クラス新しいお部屋への引っ越しを終えました。年長の部屋を追い出されてしまった年長児たちは、31日の保育終了まで新1歳の部屋で過ごします。年長の子たちにとっては赤ちゃんのおもちゃは大分新鮮なようです。もう、夢中で遊びまくっています。笑

 

今日で春のお彼岸が終わります。いよいよ今年度も本当の大詰め。1週間後には入園式です。(わお……)

境内のしだれ桜も咲き始めました。

おひがん

[平成27年3月21日]

今日は春分の日、お彼岸のお中日です。

 

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一般的に、私たちの生きているこの世のことを此岸(しがん:こちら岸)、亡くなった人たちのいるあの世のことを彼岸(ひがん:むこう岸)と呼び、その間には三途(さんず)の川が流れていることになっています。でも本当は、此岸というのは迷い多き煩悩の世界のことを指し、彼岸というのは迷いの無くなった清らかなさとりの世界のことを指すのです。この世とあの世ということではありません。

 

本来、さとりは生きながら実現していくべきものです。でも、おねはんの記事でも書いたように、迷い多き人間は死んで肉体が消滅してようやく本当のさとりの世界に至ると考えられてきました。なので亡くなった人の世界=さとりの世界であり、あの世=彼岸とされてきたのです。

 

お彼岸にはお墓参りをしてください。お彼岸は先祖供養の強化月間みたいなものです。誰にでも先祖がいます。その数は数え切れませんし、顏も名前も分からないことがほとんどです。でもその一人一人が、今の私達と同じように日々を懸命に生き、縁をつなぎ命をつないだ結果として私達がここにあります。

 

人は皆自分の力で生きていると思いがち。でも、そもそも先祖がいなければここに生まれていません。今の子ども達だって、パパやママがいなかったら生まれていないし、そのパパやママだって同じです。そして、パパママが子ども達の健やかな成長と安らかな日々を祈るように、パパママも先祖からそう祈られてきたのです。先祖の縁や力があって今がある。そのことに気づくと、今この世で自分が出会う様々な人々の縁や力にも気づくことができます。自分の力で生きていると思っていた私は、実はたくさんの縁に「生かされ」ていたのです。

 

お墓参りをすると、そんなことが頭に浮かんできて「俺が、俺が」という我執の心が少しずつほどけていきます。そして「お蔭さま」という感謝の心が芽生えてきます。わがままな自分を懺悔して、感謝の心で日々を安らかにしていくことができるのです。目に見えない先祖へ思いを馳せることは、結局、今の自分を見つめ直すことになります。それはまさにさとりの一歩。彼岸のお墓参りが、同時にさとりへの近道になっているというわけです。

 

お彼岸には子ども達と一緒にお墓参りをして、先祖の前で静かに手を合わせましょう。そして、そこから日々の生活を安らかな良いものにしていきましょう。それが、寺の住職であり保育園の園長である私の、皆さんへの願いです。

 

※ 妙福寺の中日法要は、本日午後2時からです。
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