真夏日?
[令和1年5月10日]
令和初の真夏日だそうです。暑い!いきなりのこの暑さ、園庭や境内の木々が耐えらるか心配でなりません…。
園庭の鯉のぼりは青空に気持ちよく泳いでいます。でも今日でいよいよお別れです。今年は連休が長かったので少し早めに挙げましたが、お別れはやっぱり寂しいです…。
木陰では山砂が大活躍。
鍋にてんこ盛り!
この感触!
黙々と熱中しています。
こちらは何を見ているのかな?
ギョギョギョ〜! 羽アリ(シロアリの成虫)の大群です!
今日はこれが一気に飛び立つ日だったみたいです。園庭に置いてある数本の丸太から同じように大群が発生。子供達はすごい瞬間を目撃しました。本当にこの数が一気に飛び立つんです。フワフワフワ〜ッ!て。
シロアリは家の土台に入ると困りますが、実は自然の朽木には普通にたくさん住んでいます。園庭に転がしてある丸太も、こうやって毎年シロアリの大群が発生し飛び立っていきます。まるで保育園でシロアリを養殖しているみたいで嫌な感じもしますが、でも毎年これを見ると自然の神秘というか命の営みというかを感じます。フワフワと飛び立つシロアリの大群を見て、子供達はかなり興奮していました。
ゴールデンウィークが終わり、花が咲き、木々が芽吹き、子供達の自然あそびが充実する時期になりました。
花まつり
[平成31年4月14日]
4月8日はお釈迦さまの誕生日。この日を「花まつり」と言います。保育園では毎年子供達とお祝いをしています。
各家庭から持ち寄られたお花で飾った花御堂(はなみどう)。
真ん中に立つのは生まれたばかりお釈迦さまです。
マヤ夫人(お母さん)の右の脇からスポーンと生まれたお釈迦さまは、すぐにスクッと立ち上がって七歩歩き、天と地を指差して「天上天下唯我独尊!」と叫んだと言われています。
みんなでお釈迦さまのお祝いの歌を歌い、
園庭に出て白象を引っ張ります。
お釈迦さまをお母さんのお腹の中に運んでくれたと言われる、6本の牙を持つ白い象。その姿をしげしげと眺めていた男の子がポツリと言いました。
「牙が6本じゃないじゃないか…。」
あ、イタタタ…、鋭い意見。実は私も毎年思ってたんですよ、なんで牙が2本なんだ?6本で作ればよかったのに!と…。「あ、3本の牙が固まって1本に見えるんじゃない?」と、思わず苦し紛れの言い訳をしてしまったじゃないですか、もう!
子供はよく話を聞き、よく見、よく考えていますね。素晴らしいです。とにかくこの2本の牙のかわいい白象を引っ張って、みんなで本堂に参拝です。(^^)
テラス前にも花がたくさん。まさに花の季節です。
その後、一人一人お釈迦さまに甘茶をかけてお参りします。
「お釈迦さま、おめでとうございます!(^^)」
お釈迦さまがお生まれになった時、空に竜が現れて甘い雨(甘露、アムリタ)を降らせお釈迦さまの体を洗い流したと言われています。そして辺り一面にはきれいな花が一斉に咲いたそうです。天と地が仏の誕生を祝福したのですね。その伝説によって、4月8日にはたくさんの花を飾り、赤ちゃんの姿をした誕生仏に甘茶をかけてお祝いするようになりました。甘茶をかけることを灌仏(かんぶつ)と言います。仏をすすぐ、という意味です。甘茶はつまり竜の降らせた甘露の雨の代わりというわけです。
花まつりはお釈迦さまに甘茶をかけてお祝いし、同時に、この世にある一つ一つの命の尊さを噛みしめる日でもあります。この日は「いのちを祝う日」でもあるわけです。子ども達一人一人が、その命を精一杯輝かせて生き生きと歩いていけるように、私たちは共に歩き支えていきたいです。
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日が変わって4月13日(土)、妙福寺の会館「本應院」で練馬区仏教会合同花まつり法要が行われました。
ゲストに練馬区在住の笛演奏家 一噌幸弘さんをお招きし記念コンサートを行いました。世界の様々なアーティストとコラボレーションを重ね、テレビなどでも活躍されている一流の能楽師・笛演奏家です。贅沢な4人編成、美しい笛の音色、テンポの良いリズム。聴いていると体が自然に動き出してしまいます。一噌さんの演奏はいつ聴いても素晴らしいです。本当に贅沢な時間でした。
こうして、いのちのお祝い週間は過ぎていったのでした。
新年度
[平成31年4月5日]
新年度がスタートして、はや1週間です。光陰矢の如し。慣れ保育も慎重にそして順調に進んでいます。今が肝心。お父さんお母さん、しばらく少し大変ですが頑張ってください!(^^)
今日はちょっと汗ばむくらいの陽気。
うちの園の良いところは、まず遊びも散歩もすべて敷地の中で完結しちゃうってとこでしょうか。なんてったって15000坪。東京ドーム1個分…だそうです。
砂を新しく補充したのですが、かなりのてんこ盛り。
真ん中にある丸太のテーブルが、砂に埋まって丘の上のステージ状態になってます…。笑
もちろんままごとも、
素敵な感じで繰り広げられています。
「ほら、ギザギザしてるよ。」と、木の皮の裏側を見せてくれる女の子。これはシラカシの木の丸太から剥がれた樹皮で、内側に本当に硬くてギザギザした凹凸があるんです。
そのギザギザをガリガリやって遊ぶわけです。
ちなみにこちらがそのカシの丸太です。↓
以前子供達が「ゴリラのまち」と呼んでいた場所です。寺の境内で伐採したものを園庭に置いてあるのですが、改めて眺めるとだいぶ年季を感じますね。雨ざらしですからね…。まぁでもこれも自然の丸太の味わいでしょう。最近ゴリラはいないようですが、相変わらず子供達の良い遊び場になっています。
カシは漢字で書くと樫。木偏に堅いと書きます。木の質が硬いんです。樹皮も硬いわけです。ちなみに焼肉屋さんなどで使われる「備長炭」も、このカシの一種「ウバメガシ」から作られる炭です。ウバメガシはカシ類の中でも特に硬いんだそうです。炭になってもカッチカチ。笑)また、カシは英語で言うとオークです。ウィスキーの樽とかに使われるやつですね。うーん、素敵。まぁ西洋のオークと日本のカシは、全く同じというわけではないと思いますが。でもなんかロマンを感じます。
って、保育と全然関係ない話になってしまいました…。
こちらも素敵なままごと。
香りづけにウイスキーを少々…。ではなくて、花びらのスパイスでしょうか?
ん?
「石の火だよ」と。
なるほど!!
火加減の調節に余念がありません。
美味しそうな料理が出来上がっています!
暖かくなって境内の桜も満開。これからは芽吹きの季節です。しばらくは花ですね。子供たちの遊び中にもきれいな花びらや木々の若葉がたくさん使われていくと思います。自然の色の美しさ。爽やかだったり青くさかったりする匂い。ツルツル、ザラザラ、フワフワした感触、そういう何気ない身近な自然こそが子供の五感をフルに刺激してくれます。そしてそれが子供達の心を育てる大切な根っこになっていきます。
季節の移り変わりとともに変化していく子供達の遊びの世界を、今年度もゆっくりご紹介していきたいと思います。
ドッチボール交流会
[平成31年3月19日]
今日は近隣の西大泉保育園にお邪魔しました。年長クラスのドッチボール交流会です。妙福寺のうめ組(赤白帽子) vs 西大泉のたいよう組(緑帽子)。さあ、今回の勝負はいかに?!
年長児らしい投球フォームで迫力の試合展開!
どちらのチームも気合が入ります。
妙福寺の年中児さくら組(水色帽子)もポングを持って応援です!
3試合行って……結果は2敗1引き分け。毎試合僅差で敗れ、厳しい結果となりました。今回の交流試合は西大泉保育園の勝ち。たいよう組の子供達は大喜び、うめ組の子供達はションボリ、ションボ〜リです。
前回うちの園庭で行なった1回目の交流試合では妙福寺が2勝1引き分けで勝ちました。西大泉の子達はそれがかなり悔しかったらしく、園に戻って今日まで練習を重ねてきたようです。そしてつい最近別の園と交流試合をした際には、なんと全勝したそうです。勢いに乗りましたね!(^^)
前回が2勝1分、今回が2敗1分。ということで、トータルで今年の勝負は「引き分け」ということになりました。どちらのチームも素晴らしいです!
試合の後、なにやらきれいな紐が配られました。
この紐を使って、たいよう組の子供達が荒馬踊りを披露してくれました。運動会で披露した演目だそうです。ラッセーラー、ラッセーラー!の掛け声と太鼓のリズムに合わせて、力強く迫力ある踊りが展開。
最後は踊り方を教わって、みんなで一緒に踊りました!
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たいよう組の子達とお別れした後は、すぐ隣の公園でひと遊び。コンクリート製の大きな滑り台にみんな大はしゃぎです。
登り木。こちらもコンクリート製です。
子供達は楽しそうに遊んでいましたが、園長的にはこの2つの遊具は不安要素が満載でした。実際子供達の遊び方を見ていても危険を感じる場面がいくつかありました。低い位置に足場になるような切り株や枝などがあって低年齢の子供でも簡単に登れるようになっています。筋力のない、判断力のない子でも上まで登れてしまいます。それに塗装されたコンクリートの表面は滑りやすく、木登りにはふさわしくありません。張り出した枝も全てコンクリート製で自然の木の枝のようなしなやかさは全くありません。足を滑らせてバランスを崩せば硬い枝に頭を打ってかなり大きなダメージを受けることになりそうですし、万が一落下した場合には本当に危険です。これは木登りのイメージだけが先行して安易に作られた遊具だと思います。
上の滑り台も危険要素が満載なのですが、書き始めると説明が細かくなるのでやめておきます。普段、妙福寺保育園では子供の遊びにあまり制限を設けず、遊具の使い方もできるだけルールで縛らず自由にしています。それは子供が自分で危険性を察知したり安全性を確保したりながら遊ぶ力を身につけられるようにという願いがあるからです。でも、この2つの遊具はそういうレベルでは語れない設計の安易さがあるような気がします。子供が自分で学習しながら安全に遊べるようになる前に、大きな事故に繋がってしまう要素が満載です。コンクリート製の古い遊具はやっぱり怖いなぁ…と改めて感じてしまいました。
なんか全然違う話になっちゃいましたが、今日はとても楽しいドッチボール交流会でした。これからはぜひドッチボール以外での交流もしていきましょう!と向こうの園長先生と話しながらお別れしました。来年に向けて、何か考えていきたいです!(^0^)