保育園日記

葉っぱのお風呂

[令和5年12月20日]

冬のある日の園庭の遊び。

 

 

園庭の落ち葉をみんなでひろ集め

 

 

ダンボールの枠の中へ投入

 

 

いい湯だな〜♪

 

 

大人も子どもも楽しそう(大人はどこにいるでしょう?笑)

 

 

葉っぱの色や形を楽しんで

 

 

おしゃれも存分に楽しんで

 

 

 

 

心も体も満たされる、楽しい1日でした。

 

落ち葉の寝床

[令和5年12月13日]

今朝、園庭を歩いていたら年長の男の子に呼び止められました。

 

「園長先生、あそこに寝床を作ったから見に来て!」

 

行ってみると、そこは…

 

 

栗の木の下でした。

 

へー、いいね。フカフカのベッドみたいだね!と言うと、

 

「ここはホラ、木の葉っぱがユラユラ揺れてきれいでしょ!」と。

 

 

確かに。素敵すぎます。

 

 

でも実は…

 

「ちょっとチクチクし過ぎだった。」

 

らしいです。笑

 

だって葉っぱにすごいギザギザがあるからだよ、と言って、その葉っぱを持って説明までしに来てくれました。もう、その感性が素敵すぎます。

 

 

それをそばで見ていた3歳クラスの子が、張り切って落ち葉を集め始めました。

 

「僕たち2人だから、もっと大きいやつ作るよ!」と。

 

そして、やがてそこにも立派な寝床が出来上がりました。

 

 

 

心がじんわりと温かくなる、寒い冬の朝のひとときでした。 

 

枝、石、消防車

[令和5年11月26日]

先日、某有名テレビ局の子育て番組の撮影に協力しました。番組の中で自然あそびの楽しさを紹介するコーナーがあるのですが、そのネタ?をうちの園で撮影しました。テーマは枝、砂、石。

 

 

子ども達と一緒に素材の準備からスタート。

 

 

素材がある程度揃えば、あとはもうとにかく勝手に遊びが始まっちゃうのです。笑

 

 

枝のモデルハウス?

 

テーブルや椅子、階段、テレビ、照明、屋根の上のアンテナ、庭先の花壇など、よく見るとかなり緻密に描かれています。頭の中でイメージを膨らませ、黙々と家づくりの世界に入り込んでいました。

 

 

こちらもなかなか高度です。

 

作っては壊し、作っては壊す。出来上がったものに執着し過ぎないというのも意外と大事なことです。自然遊びをしていると、気持ちの切り替えが上手になる気がします。

 

 

石!

 

 

 

 

果たして良い映像が撮れたでしょうか?

 

 

放送日が決まったらお知らせします。(ボツになったりして!笑)

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

その数日後、防災訓練で消防車が来てくれました。

 

 

本物はやっぱりカッコイイなー!

 

 

今年の隊員の皆さんは例年にも増してとてもフレンドリーで、子ども達の質問責めに一生懸命答えてくれます。

 

 

消防車の秘密を微に入り細にわたり探求

 

 

石神井消防署大泉出張所の皆様、いつもありがとうございます!

 

生きる知恵

[令和5年9月22日]

木の実の汁で描いたかわいい絵

 

「きれいだね!何の実で描いたの?」

 

敢えて聞いてみると

 

「あの紫のやつ、毒のやつ。」

 

との返答。

 

はい、オッケーです!笑

 

この子が使った実の名前はヨウシュヤマゴボウです。そこらへんに普通に生えている雑草で、濃い紫色の実がたくさん生ります。すごくきれいな紫の色水が作れるので楽しいのですが、タネや根っこに毒があるので、触っても良いけど絶対に口に入れてはいけないことになっています。この子はちゃんとそれを知っていました。

 

 


ヒキガエル

 

こちらも同様で、背中から毒が出るので触ったら早めに手を洗うのが原則です。触った手を舐めたり、その手で目をこすったりしてはいけません。

 

この日は巨大なムカデにも遭遇しました。虫好きの子ども達が大興奮で追いかけ回しますが、誰も捕まえようとはしません。日頃私から「ムカデの毒は怖い、噛まれたら救急車だよ」と脅かされているからです。

 

スズメバチに出会うと驚いて大声を出したり騒いだりする大人がいます。でもうちの園児の多くは黙って静かにその場から遠ざかります。人間が騒いでハチを驚かせる方がよっぽど危ないと知っているからです。

 

 

 

 

自然は驚きと発見に満ちています。豊かな自然に触れて夢中になって遊ぶことが、現代の子ども達には本当に必要なことだと思います。でも、自然のなかには人間にとって危険なこともたくさん潜んでいます。だからこそ、こういう知識は保育者にも必要です。保育者自身も自然の不思議さと奥深さを体感し、冷静かつ謙虚な気持ちで自然に向き合うことが大事ですね。

 

知識は、生活や遊びを通して子どもから子どもへと伝承されていくことが多いです。楽しい遊びの知識も、危険に対する知識もです。友達を通して得た情報をもとに一人ひとりの子どもの自分なりの探求が生まれます。友達の真似をして遊びの幅を広げ、友達から得た情報を元に危険を回避し、時にはそこから新たな挑戦が始まったりします。そしてその挑戦の結果得た知識が、また遊びを通じて次の友達へと伝承されていきます。こういうところに、まさに人間の「生きる知恵」を感じます。

 

一つでも多くのリアルな出会いや体験を、子ども達にさせてあげたいです。  

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