ブラブラ
[平成30年7月4日]
3歳クラスの子が滑り台で遊んでいます。滑り降りてくる姿を撮影しようと待ち構えていたのですが、なかなか降りてきません。
ん?と思ってよく見ると、スタートラインの上のパイプにつかまってブラブラぶら下がっています。
結構長いことブラブラやってるので「そろそろ降りてきたら?」と声を掛けると、「まだ。」と返事が返ってきます。
どうやらこの「ぶら下がり健康器」、ブームになっている模様…。
次の子も、
そのまた次の子も、
みんな良い子に順番待ちをして、自分の番になるとブラブラやりはじめます。気をつけてよ〜。
そして満足すると、
出陣。
これを見ていて「かわいいな」と思いつつ、同時にちょっと胸が痛くもなりました。
以前の園庭には雲梯や登り棒、チェーンジムなどの登れる遊具がいくつかありました。しかしそれぞれの遊具が老朽化していたことと、園庭の植栽や遊具の配置などを見直していきたかったことなどもあって、チェーンジムは平成18年に、雲梯と登り棒は平成26年にそれぞれ撤去しました。いずれ新しいものを入れようと思いつつそのままになっているので、現在の園庭には登ったりぶら下がったりできる遊具がありません。
チェーンジム(平成18年撤去)
のぼり棒(平成24年撤去)
雲梯(平成24年撤去)
子供の成長発達を考えた時、ぶら下がったりよじ登ったりというような上半身を使う運動は大切なものの一つです。子供って自ら成長していくためにきっとこういうことを本能的にしたくなるのだと思います。その体験の場を保証したり広げてあげたりするのは保育園の大事な役目。う〜ん、まだまだやらなきゃいけないことが一杯。そして「子ども達ごめんよ〜」と、ちょっと思ったわけでした。
あ、でもここにこうやってぶら下がって遊べるんだから、それはそれで一つ良いこととも言えるのかな!
???? (^^;)
共同作業
[平成30年6月27日]
4歳の女の子と担任が、2人で何かをしています。
熟したヤマモモの実を選んで摘み取っているのでした。
上の様子を伺いながら脚立の下で待っていて、実を受け取ってはザルに入れ嬉しそうに眺める女の子の姿がとても可愛らしかったです。和やかな風景。静かな2人の共同作業。4歳はヤマモモジュースを作るらしいです。レモンを絞るかちょっぴりお酢を混ぜると、酸味が効いてグッと美味しくなります。
もちろんそのまま食べてもOK。味はそれなりですが、子供達は大好きです。
そこにあるものを摘んで食べる、遊びながら摘んで食べ、また遊ぶ。こういうことって子供時代には最高の体験のはずなのですが、今はなかなかそれができなくなってきています。そもそもそういう自然環境が身近に無くなってきているし、また衛生とか安全とかに対する意識が過剰になり過ぎて、そういうことを危険視し過ぎるというか、許さないような社会にもなりつつもある気がします。
保育園は、がんばってそういう環境を増やし守っていきたいな、そういう素朴な体験の積み重ねを大事にしていきたいなと思っています。
お、
おいしそうなジュースができました。(もちろんこれは飲めません。)
とにかく、毎年この時期はヤマモモが園内を席巻します。
監視係
[平成30年6月26日]
今日の園庭はうだるような暑さ。こうなると楽しみはプールです。
ムム、よく見るとプールの奥にまた例の人影が…。
こんな日に必ずプールサイドに現れる有閑マダム。
いや失礼、レディーでした…。
いや、マダムとかレディーとか関係ないですからっ!と横からツッコミが入ります。(by ハニー)笑
ハイ、失礼しました。こちらは皆さんお馴染みのプール監視係です。園ではプール遊びの時には必ずこのように監視係を置いています。他園でどのようにしているか分かりませんが、うちの監視係は活動に入らず、このようにひたすら静かに子供達を見守ることになっています。プールはすごく楽しいけれど、すごく怖い場所でもあります。監視係は子供の安全を守る大事な大事な存在です。小学校からスイミングに通い、高校大学の7年間ずっと水球部だった私(園長)の結論です。
監視係が少しでも過ごしやすいように(?)既製の監視台の購入を検討しているのですが、ちょうどよい高さのものが無くて、結局今のところこんな場所に座ることになり、とにかくここは日差しがすごくて暑いので、座る人にはこんな風に素敵な傘が用意されており、結果、だれでも有閑〇〇な感じになるわけです。(^^)
監視係にそっと見守られながら、ヘンなところに宝石を並べる二人。夢中です。子供ってほんと素敵な遊びを見つけます。
賑やかで楽しい時間が流れていきました。
今年の水遊びが、最後まで楽しくそして安全でありますように!
スイカ
[平成30年6月23日]
年長のテラスに優しい色合いのスイカが干してありました。
これは絵の具で色付けしたのではありません。
子供が園庭のヤマモモとシロツメクサをすり潰して赤と緑の色水を作り、それで染めたらしいです。優しい色。素敵だな。
担任はこれで夏のうちわ(盆踊り大会に向けて)を作りたいようです。いいですね。しばらくすると茶色く変色するかもしれません(いや、しないかな?)が、それもまた自然の魅力です。
「スイカの匂いがするよ。」と、そばにいた子が教えてくれました。
嗅いでみると確かにスイカっぽい…。植物で染めているせいか干し草のような匂いがします。子供はそれを「スイカの匂い」と感じ取っているようです。化学香料のスイカフレーバーよりはるかに本物を感じさせる匂いです。色だけでなく匂いも大切な刺激です。
そんな年長のテラス前には、かわいいスイカの花が咲きました。
給食で食べたスイカのタネを、子供達がプランターに植えて育ててきたものです。花が咲けば実がなります。さあ、今年はうまく育つかな〜?
部屋にはこんな絵本がおいてありました。
えーと、他にもやたらと色んなものが植えてあります。笑
メロンもかわいい芽を出して、
ミニトマト(右)も芽吹いています!ヤマモモは恐らく植えたばかりでしょう。(^^)
子供達は、食べたら植え食べたら植えして楽しんでいる模様。
アジサイがきれいです。
お部屋のなかにもきれいに咲いています。
子供達が春に植えた草花の種も青々と育ってきています。
恵みの雨が大地に潤いを与えてくれる季節。自然の緑に触れると人間の心も潤うような気がします。
季節の自然に存分に触れて楽しむこと、食べること、育てること、それらがそのまま遊びにつながり、その遊びの延長線上に行事の準備や製作もある。すべてが子供の遊びと深く結びついて、混じり合って一つになって進んでいく保育。逆に言えば、全てのことが子供の生活と遊びの中から生まれ広がっていく保育。
今、私達が一番大切にしたいと思っていることです。