謹賀新年
[平成30年1月8日]
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
さて、新年早々いきなり工事現場の写真で恐縮ですが、ただいま2歳保育室の改修工事を行っています。
ほぼスケルトンにして、床、壁、天井、照明など全て入れ替えです。今回、壁にも天井にも断熱材をきっちり入れてもらいました。床下にもこれからしっかり入れてもらいますので、今までに比べてかなり暖かくなるはずです。床暖房を入れられたら最高なのですが、そこまでのお金は無いのでとりあえずこれで我慢してもらいましょう。
で、床の張り替えで古い床板を剥がしてみたところ一つ問題が発覚。束石から束が横に外れてしまっていたり、根太が浮いたり沈んだりしてしまっているじゃないですか。まぁ古い建物ですからね…。それに前の園長の時代から節約節約、補修補修、継ぎ足し継ぎ足しで工事を重ねてきているということもあり、このままじゃどうしようもない感じ。水平が取れないし、床を貼っても浮いてしまうしということで、この際束石から全部きれいにやり直すことに。なので床の部分は現在土がむき出しになっています。しっかり直すのは良いことなんですが、よ、予算が〜。オー・マイ・ブッダ!(そんな言葉はありません)
照明は蛍光灯からダウンライトになりました。
特に今回色々考えて腹を決めて注文したのがこの床材。ヒノキの無垢、厚さは30mmです。え?と聞き直されそうですが、30mmです!一般的な床は大体15mmですから、倍です。ヒノキの無垢で30mmってなかなかないです。材料が搬入された時「すごいな〜、こんなのまず見たことないよ。」と大工さんにも言われました。
ただ実は、スギの方が良かったかな?と今ちょっと思ったりもしています…。スギはヒノキよりも柔らかくて温かいので、裸足で歩いたりぺたんと座って過ごす時間が多い2歳の保育室には良かったかなと。まぁ取り敢えず今回はヒノキでお試しです。贅沢ですけどね!
それともう一つ今回の工事の目玉は、部屋を2つに仕切っていた真ん中の下がり壁を撤去して大きな一つの部屋にするということです。これは当初の計画にはなかったのですが、工事が進むうちにどうしてもそうしたくなって大工さんに無理やりお願いしました。(相当嫌がられました。笑)で、取り払ってみたら広いです!スッキリ!
仕上がり後はかなり部屋の印象が変わると思います。明るくて木の香り漂う、すっきりして温かみのある部屋になるでしょう。どうそ完成をお楽しみに!(^^)
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昨年末の話ですが、保育最終日に4歳クラスが林の掃除をしていました。
隅々からゴミを拾い集めて、えらいえらい。「危ないやつ、いっぱい見つけたよ。」と子供が報告してくれました。空き缶や空きビン、針金ハンガーからパソコンまで。実は周辺の道路側からしょっちゅう林の中にゴミが投げ入れられてしまうのです。悲しい社会です…。
藪の中でゴミ拾い? それとも遊び?(笑)
木漏れ日のなか、寒い冬の日の温かな時間。
子供達にとって、今年もまた素晴らしい1年になりますように…。
レンガ
[平成29年12月22日]
最近、4歳クラスの担任が「寒い冬を暖かく過ごせるような家(遊びの家)を、子供達と作れないかな?」という願いを持ち、「3びきのこぶた」の絵本を読み聞かせしていたらしいのです。
その中には、こんな感じの家が登場します。レンガの家ですね。
で、遊びの中で子供達から自然に「家を作りたい」という言葉が出て、担任は「しめしめ」と思いながら環境を整え、その後様々な活動が展開していたようなのですが、そのなかで一人の男の子が「レンガを作りたい」と言い出し、色紙を使って作り始めたそうなのです。一人で黙々と集中して作業を進め、数日間かけて作り上げたのが………
こちらです。 わお、素晴らしい!
レンガの大きさや配色、隙間のグレーの幅や長さなど、ハサミを片手にかなりのこだわり方で作業に集中していたそうです。本人はこの完成形にとても満足しているようで、更にあと何枚か作りたいと言っているらしいです。
うん、いいですね。このレンガを一つの見本にして、他のお友達の中にもレンガづくりがどんどん広がっいきそうな感じがします。それぞれに個性的なレンガができそう。そしてそれを使って素敵な家ができそうな予感もします。
ちなみに同じ時期に子供と担任の共同作業で作ったものがいくつかあって、その一つがこちらです。これはこれでまた素敵♪ 担任としてはこれを家の壁にしたいらしいのですが…。
4歳の遊びはこの後どのように展開していくでしょうか。ミシノタクカニト、です。(^^)
霜柱
[平成29年12月21日]
霜柱です。
寺の仕事で境内を歩いていたら、にぎやかな子どもの声が聞こえてきました。近づいてみると本堂前の枝垂れ桜の木の下で3歳が遊んでいました。
ザクザク踏んでは感触を楽しみ、
手にとっては冷たさを楽しみ、
表面の土を剥がしては「うわ〜」と楽しみ、
みんな夢中です。見てよし、触ってよし、踏んでよし、音を聞いてよし。霜柱は楽しいですね!
と、園長的にはとても嬉しい子どもの姿なのですが…、心の中でもう一人の私(寺の住職)が叫びます。「あんまりぐちゃぐちゃ踏み荒すなよ〜!敷石を汚すな〜!明日は寺の行事があるし、うぅ、泥は勘弁だな…。」ナハハ、住職園長の心はいつも複雑です。笑)担任に竹箒を渡して「最後に掃除してきてね♪」と笑顔でお願いしておきました。(^^)
「きれいなの、できた」と見せてくれたのは、霜柱と泥の上にマンリョウの赤い実をあしらった素敵なオブジェ。
これも敷地のそこらじゅうに生っています。
いいね〜、たくさんとって遊びに使おう!と笑顔で見守っていると、また心の中でもう一人の私(寺の住職)が叫びました。「境内の植栽をあんまり荒らすなよ〜!マンリョウは正月の床の間飾りに使ったりするし、大事なんだよな…。取り過ぎ注意!」 (^^;;
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寺の境内ってのはなかなか難しい場所なんです。神聖な場所ですから、日頃から清掃や維持管理に神経をつかい、お金もかけています。きれいだと気持ちがよくてつい遊びたくなりますが、公園ではないので好き勝手に遊んだりふざけたりするのはいけません。ちなみに前の住職(私の父)は境内で子供が遊ぶことを絶対禁止にしていました。園児でも一般の人でも分け隔てなく禁止です。ちょっとでも遊んでいる様子が見えると「コラーッ!」と怒鳴りつけて説教します。だから境内はいつも静かでした。私が住職になってから、多少の遊びは許す方針に変えました。妙福寺の境内で過ごす時間が子ども達の心のふるさとになったら嬉しいですからね。でもやっぱり好き勝手にやって無神経に荒らすようなことは許しません。
今日のこういう遊びは、うちの園児だから特別に許可していることです。担任がきちんと意識を持っていますし、それなりに節度を持って境内で過ごすことができるからです。なので、万が一よその園児さんが遊びに来たりした場合は、申し訳ないけれどお断りすると思います。怒鳴ることはしませんけどね。悪しからずご了承ください。
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自然は冬にもたくさんの遊びをもたらしてくれます。赤い実のマンリョウ、センリョウ、ナンテン、青い実のリュウノヒゲやノシラン。そして霜柱だって土の地面がなかったらできませんよ。しかも大きな木が木陰を作ってくれているから、11時頃になっても解けずに残っているわけです。本当に贅沢な環境。妙福寺保育園バンザイ!です。 \(^^)/
チューリップ
[平成29年12月20日]
昨日年長が遊んでいたテラス前の花壇。今日4歳の子ども達とチューリップの球根を植えました。
掘った穴に玉ねぎみたいな球根を入れていきます。
30個植え終わって、水遣りをして終了。
私:「これは種じゃなくて球根っていうんだよ。チューリップの赤ちゃん。ここから根っこが出て、芽がでるんだよ。」
子:「なんか玉ねぎみたいだな〜。」
子:「いつ咲くの?」
私:「冬が終わって春だな。みんなが年長さんになる頃に咲くよ。」
子:「えー、もう明日咲いて欲しい!」
私:「そうだねー!でも明日は無理だな〜。冬の間は土の中でゆっくり育って、春になったら葉っぱが出てくるよ。」
子:「僕知ってるよ。芽が出て、葉っぱが出て、そして花が咲くんでしょ?」
私:「そうだよ。」
子:「楽しみだね!」と、にっこり(^^)
この子達が4月に年長になって新入園児を歓迎する頃、ちょうどきれいな花が咲くと思います。とても楽しみ。
この球根は富山から送ってもらったものです。富山はチューリップの生産量日本一とのことです。実は私の母の実家が富山で、いつも秋に球根が送られてきて母が庭に植えていたので、私は小さい頃からチューリップにとても馴染みがあります。でも、保育園に植えたことはなかったな…。しかも自分の手で植えたのも意外に今日が初めてだったかも…と、ふと思いました。お恥ずかしながら。
子ども達と一緒に、じっくりと春を待ちたいと思います。
※ 本当はもっと早く植えるべきなのですが、色々忙しくて遅くなってしまいました。うまく咲くことを祈ります…。