保育園日記

稲刈り

[平成29年10月1日]

金曜日に稲刈りをしました。

 

年長が愛情を注いで育てた稲。豊かに実りました!

 

 

刈り取りはハサミなので、やや苦戦気味。

 

 

それでもやがてコツを掴み、作業は順調に推移。

 

 

刈り取った稲を束ねます。

 

 

よく観察して

 

 

きれいに揃えて

 

 

休憩も適度にとりつつ

 

 

縛って 干して

 

 

作業終了!

 

男の子:「近所の人にもあげたらいいんじゃない?」

私:「え、近所の人?」

男の子:「うん、たくさん出来たから。」

 

「近所の人に」って、素敵過ぎる発言!笑)優しいなぁ。お米がたくさん出来たことが嬉しいんですね。その喜びを人に分けてあげたい気持ちが芽生えたのでしょう。お父さんお母さんとかじゃなく、近所の人ってのが素敵な感覚です。逆に私は自分のことしか考えていませんでした。「今回は一人一人良いサイズのおにぎりを食べられるぞ。フフフ。」と。…… 反省。

 

近所に配る、というコミュニケーションも良いかも知れません。子供達への親しみや園の活動への理解を深めてもらうきっかけの一つとして。そう言えば、どこかの園では子供達が作った野菜を地域に販売するというような話もあった気がします…。

 

自然の恵み。感謝していただきます!

 

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水の遊び(4)流れ編

[平成29年9月29日]

いよいよ最終回。今回は水の流れ編です。

 

 

 

約1ヶ月にわたって繰り返し行われてきた樋に水を流す遊び。これまで散々盛り上がって展開してきたので、今回はそれが爆発的に発展するものと予想していたのですが、そんな大人の思いに反して意外と盛り上がりません。いや、盛り上がってはいるのですが、子供の工夫や試行錯誤、突拍子もない発想などが、思っていたほど広がらないのです。担任的には、このコースがどんどん繋がって色々な方向へ水が流れる遊びになると予想していたのですが、全然そうなりません。

 

遊びにはきっとピークやブームがあるのでしょう。そして、環境設定の仕方にも大きく左右されると思います。子供があることに出会って興味を示し、それを繰り返し楽しむうちに更に興味関心が高まって、やがて大人が考えもしないような発想で新しいことをどんどん始めます。保育者はそれを見守り、子供が今使いたいと思うものを自由に存分に使えるように用意しておいたり、次の段階で必要になりそうなものをさりげなく準備してそばに置いておいたりします。それが遊びの環境作りというものです。そして子供が夢中で遊び込んで満たされていくと、やがて興味関心はさらに発展し別の方向へ移っていきます。その時の子供の心の動きにも更に寄り添える環境、工夫や挑戦を許し促す環境がなければ、子供はその遊びからだんだん遠ざかっていきます。つまり、ここの見極めが大事なのだと思います。

 

保育の計画には必ず年齢や発達に応じた「ねらい」があります。そのねらいによって、遊びの環境設定は当然変わってきます。子供は遊びの天才ですから、大人の予想をはるかに超えて遊びを広げていきますし、子供は生き物ですから、大人の思い通りにはなかなかいきません。なので保育者は、子供が今その遊びの何に夢中になっているのかを見極めなければなりませんし、その遊びの「質」も見極めなければなりません。そしてねらいと照らし合わせながら次の環境設定を考えるのです。そういう眼力が必要なのです。子供と大人との真剣勝負のようなものですね。そして、だから保育は難しいけれど楽しいのだと思います。

 

担任は「悔しい。」と言っていました。いいですね、真剣勝負。頑張ってください。(^^)

 

 

今回のヒット商品。ひのきボール。(園長私物)

 

 

こんな工夫も見られました。水を汲みに行く負担が軽減され、水の節約にもなります。子供が勝手にやり始めたことです。素晴らしいな。

 

 

そしてやはりこちらにも2歳が登場!(^^) 今回の4歳の遊びのDNAを、確実に受け継いでくれることでしょう。

 

 

個人的に一番心に響いたのは、このシーン。

 

繰り返し繰り返し、何度も何度も、このボールを転がしては樋ギリギリに顔を近づけて見ていました。満面の笑顔でです。木の玉が自分に向かってコロコロと転がり落ちてくる様子が本当に楽しかったのでしょう。この子のこの時の表情や姿を思い出すと、今でも胸が熱くなります。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、10月になるとだいぶ寒くなり水も冷たくなってきます。落ち葉や木の実もたくさん溢れてきますね。水という自然からまた別の自然へと、遊びはきっと流れるように繋がっていくと思います。

 

おしまい!

 

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水の遊び(3)色々編

[平成29年9月28日]

前回の続きです。今回はいろいろ変、じゃなくて「色、色!編」です。

 

さて、こちらも黙々と作業が進行中。

 

 

色水を寒天で固めたもの

 

 

このコーナーは

 

 

かなり静かです

 

 

ほとんど無言!(笑)

 

 

崩した寒天を混ぜて袋に詰めて、そこに水を入れましたよ!「結んで。」と頼まれ、こんな感じです。無言の作業の後に、いい笑顔!

 

 

なかなかどうして、きれいなもんです。

 

 

やがて2歳もやってきて、一緒になってムニョムニョが始まりました。この感触がどうも気持ちいいらしいです。瓶に詰めたりコップに詰めたり…。いい光景ですね。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

お、こっちはリアルな花。

 

 

これはまさしく、フラワリウム。

 

 

と思ったら、スリスリも始まってます。

 

 

女の仕事場的な?

 

 

いや、男もいました。笑

 

 

花を素材に、お喋りにも花が咲きます。

 

 

こどもの自由な感性が作り出す美しさに、いつも胸を打たれます。

 

 

ビー玉や寒天が、これまた素敵です。

 

 

作った寒天袋を嬉しそうに見せて回ります。袋をモミモミするのだって楽しみの一つ。

 

 

活動が終わり、テラス前に置かれた作品達。

 

色々な素材を使って、色々な感性が自由に混ざり合い、色々な作品が出来上がりました。水は透き通ってキラキラ光ります。この作品を太陽にかざしてみると、また一段ときれいです。この日はちょっと曇り空でしたが、それでも子供達は空高く掲げてその透明感や美しさを楽しんでいました。

 

また、水はレンズの役目もします。透明の水をただ入れただけのコップやビニール袋だって、顔にくっつければ見える景色が違い、見える顔が違います。子供達の笑い声が聞こえます。水は本当に色々な楽しみ方がありますね。

 

この9月、4歳は連日徹底的に水を楽しみました。7月の絵の具の色遊び、8月のプール遊びを経て、色を楽しむ心と水を楽しむ心が自然に融合したような今月の活動。そしてここには、秋が深まると盛り上がるあの楽しい遊びへの伏線が、こっそりと隠されていたりもするのでありました…。

 

あとほんのちょっとだけ、つづく!(多分)

 

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水の遊び(2)氷編

[平成29年9月27日]

4歳の水の遊び、本編の始まり!

 

まずは氷編です。

 

 

「アイス・フラワリウム」…… たった今、私がそう名付けました。

 

 

ドライバーとトンカチで氷を割る!

 

 

まるで宝石

 

 

見てよし、触ってよし。割ってよし、解けてよし。

 

まるで孫みたいです。

 

(来てよし、帰ってよし…。て、若者には通じません!)

 

 

氷河期発掘調査隊の皆様

 

 

お忙しそうです

 

 

石とか葉っぱが封じ込められています

 

 

割った氷を容器に入れて

 

 

眺めるだけで心が楽しくなります。

 

これは今回担任によって発明?された超絶オリジナル遊びです。おそらくどこの幼稚園・保育園でも、こんなことはやってないでしょう。子供達と一緒に牛乳パックやプラコップなどに水を入れ、そこに花びら、葉っぱ、木の実、石などを投入。色水だけの場合もあります。それを冷凍庫で凍らせて、カチコチになったやつを割る!という遊び。すごい発想。でもとても面白いし、とてもきれいで素敵です。先日の会議で提案され実物を見せられた時、驚くと同時にそのきれいさに溜め息が出ました。

 

そして子供達、実際に夢中です。(今日までに既に何度か実施済。)

 

冷たい。きれい。解けた。出てきた。

 

子供の喜びはそれぞれです。水が氷になってまた水に戻る変化を楽しみ、氷の冷たさや滑る感触を味わい、道具を使ってカチ割る醍醐味を満喫し、埋蔵品の発掘に心を躍らせ、氷の輝きや透き通った美しさに目を奪われ、遊びは進んでいきました。

 

ある女の子は、割った氷が解けていく様子にとても心を動かされたようで、嬉しそうに、満足そうに、何度も「氷が解けた。」と笑顔で話していました。その女の子の姿は、そばで活動を見守っていた1年目の保育者の心にも感動をもたらしたようです。

 

「氷が解ける」というのは、大人にとっては他愛もないことかもしれません。でも子供はそれをじっと見つめ、感じ、その不思議を味わうのです。そして脳ミソに刻み、心に刻むのです。驚き、発見、喜びの一つ一つを積み重ね、子供は豊かになっていきます。私達保育者は、いつもその子供達の思いに寄り添い、共に味わう存在でいたいと思います。

 

 

つづく。(直虎のナレーション風)

 

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