保育園日記

お泊まり

[令和4年9月18日]

最近夏が暑すぎて危険なので、少し涼しくなった9月にお泊まり保育をするようにしています。

 

この夏はうちの園でもコロナ陽性が連発し、今年のお泊まり保育は無理だろうなと思っていました。実施前10日間に陽性が一人もいないということを開催条件(当たり前!)にしていたのですが、担任の念力が通じたのか9月に入って陽性報告がピタリと止まり、結果として全員参加で実施できました。

 

 

子供達の手作りランタンが雰囲気を盛り上げます

 

 

夜のお楽しみ、焚き火(キャンプファイヤー)の時間。

 

薪は子供達が敷地内の林で集めてきたものです。薪集めから始めて園庭で焚き火をして過ごせるなんて、幸せな保育園です。少し涼しくなってきたので焚き火が暖かく感じます。

 

生き物のような炎の動き、花火のような火の粉、パチパチと爆ぜる音…。一人ずつ薪を追加して火を大きくするのですが、近寄ると顔が焼けるほどの熱さにみんなビックリ!火の怖さも同時に学ぶのです。

 

ある男の子が薪を投入した後に私の元に走り寄ってきてすごく嬉しそうな顔で言いました。「いい匂いがした!」煙の匂いが心地よかったようです。子供達はみんな焚き火を五感で楽しんでいます。

 

焚き火を囲んでみんなでMISIAのアイノカタチを歌ったら、なんかちょっとジーンときて涙が出てしまいました。

 

それと、最近境内で毎晩フクロウが鳴いているのですが、この日子ども達と一緒に聞くことが出来ました!

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

さて、2日目の朝は本堂で朝のお勤めです。

 

一緒にお題目を唱え、みんなの健康と、お泊りの無事円成を祈願しました。

 

その帰り、玄関に貼ってある地獄の絵を見て子ども達が怖い怖いと騒いでいます。

 

 

 

 

絵のタッチは優しいですが、人が針で突き刺されている内容は確かに怖い。あーこれは地獄だよ、人に意地悪したり、ワガママで自分勝手なことばかりしていると地獄に落ちるんだって、と説明しました。するとそれを聞いていた女の子がポツリ一言。

 

「鬼も自分勝手なことをしてる。自分勝手なことをすると、鬼に自分勝手なことをされるんだね…。」と。

 

確かに!今までそういう風には考えたことがなかった。悪いことをすると、悪いことで仕返しをされる、と解釈してもいいのかも知れない。すごい視点だな。

 

「ホントだね!その通りだね!」と興奮気味に返したら、なんかとても嬉しそうな照れ臭そうな顔をしていました。子どもって、すごいなー。感動します。とても良い「朝のお勤め」になりました。

 

ということで、お泊まり保育が無事に終わりました!

 

フキ狩り

[令和4年5月10日]

敷地内のフキ畑(ただの自生地ですが…笑)

 

 

年長の子どもたちがやってきて

 

 

フキ狩りです。

 

 

どっちが長いかな〜?

 

 

できるだけ太くて長いやつを選んで根元からしっかり刈り取っていきます。

 

「あ、柔らかい。」(切った時の感触)

 

「見て、傘みたい。」

 

 

「ウチワにもなるよ!」

と言って私のことを扇いでくれたりします。

 

 

4月には、たけのこ掘り↓をして美味しいたけのこご飯を食べました。

 

 

掘って

 

 

剥いて

 

 

そして、今日はフキです。これからみんなで筋を取って下処理をして、明日の給食は「ふきご飯」!。

 

幸せな、春の味です。

 

 

あ、それと、

 

 

本日新しい遊具が入りました!

 

「Kキューブ」と言います。昔から何かとお世話になっている栃木の先輩園長が開発した木製遊具。レイアウトは子供の発達状況や保育士のねらいに合わせて自由に変更できます。潜ったり登ったり、遊び方も自由です。

 

うちの園は登り系の遊具が少ないことが一つの課題でした。私が園長になってから、雲梯を撤去し、登り棒を撤去し、チェーンジムを撤去しました。老朽化が第一の理由ですが、新しい園庭構想に基づく判断でもありました。でも、その後費用的なこともあってなかなかそれに変わる新しい遊具を設置できずにきました。

 

このKキューブは久しぶりに「登り系」です。上半身を使って登る動きは子どもの発達にとても大切な要素の一つです。よじ登ったりぶら下がったり、元気に、そして自由に遊んで欲しいです。

 

花のヒミツ

[令和4年4月15日]

先日春探しをしていた年長児が、雨の日の保育室で花の秘密を探っていました。

 

 

花まつりでお供えされた花たちも、

 

 

一つ一つじっくり観察。

 

 

図鑑で調べることも盛んです。さすが年長児。

 

花の色や形は似ているのに葉っぱの形が違っていることに気づき

「あ、これじゃない…。」

 

図鑑で調べるのは手間が掛かるのですが、根気よく調べていきます。興味がどんどん広がっていて、集中力も深いです。

 

 

やがて、花びらを千切ってカップに集める姿が見られ、

 

 

「台紙に貼ってみる?」と保育士が提案。

 

 

これが子供達にヒットしたようで、あちらこちらで始まりました!

 

 

黙々と作業が進行。静かです。笑

 

 

貼った花びらをさらに虫眼鏡で詳しく観察する姿も。

 

 

こちらはまた緻密ですね。見た目にも美しいです。

 

 

そしてなんと、花びらの数を数えています。

 

 

極め付けはこれかな? 花びら434枚!

 

全部この子が自分で数えました。ワオ!

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

千切って並べて貼ってみることで、内側にいくほど花びらの大きさが小さくなることも子供が発見しました。別の友達の花と比べて、それぞれ違う花なのに花びらの数が同じだった!と発見したり。色々な花の秘密に気づき、探求を深める子供達です。大人(保育士)は、そんな子供の姿に驚かされっぱなしの様子。もちろん奥深き花の不思議さにも驚いてます!

 

 

研究成果が部屋の色々なところに貼り出されています。

 

いやはや、この活動にはさすがの私も驚きました…。妙福寺史上最高レベルの探究心かも?

 

一応申し上げますが、決して担任が「やらせてる」わけではありません。花に親しむ活動をしているうちに子供達の中から自然に生まれた遊びです。それを保育士が受け止めたり支えたり、時に少し提案したりして進めてきた結果がこれです。

 

すごいなー、子供も、そして保育士も。

 

これからどこへ向かっていくのか?

 

とにかく楽しみ!(^0^)

春探し

[令和4年4月6日]

春らしいうららかな日差しのもと、新年長児が境内を散歩して春探しをしています。

 

 

様々なツバキの花を拾い集めて嬉しそう

 

 

山ほど落ちています

 

春、というよりは「冬のなごり」と言うべき?笑

 

 

タンポポもたくさん

 

こちらは本当の「春」ですね。

 

 

大きなケヤキの根元に怪しげな赤いイモムシを見つけて騒ぐ子ども達。やがてそのイモムシが落ち葉に隠れて姿を消すと、今度はそのすぐ隣で芽を出していた小さな小さな木の赤ちゃんに気づきました。

「あ、芽が出てる〜!」

「こんにちは〜!」

と、声を掛けてあげていました。

何気ない姿ですが、虫も植物も差別なく同じ命として自然に受け止め自然体で触れ合う子ども達に、私は感動しました。

 

 

わぁ!と、子ども達から歓声が上がりました。林の入り口はちょっとした花畑になっていたのです。タンポポやヘビイチゴの黄色い花の絨毯、そして奥の方には紫のスミレが咲き乱れています。

 

 

子ども達が見つけた春の草花を、担任が次々と写真に収めていきます。

 

 

しゃがみこんで何をしているのかと言うと、タンポポの花を虫眼鏡で観察しているのです。

 

「真ん中に、なんかまぁるいのがあった!」と報告してくれました。

 

見慣れた物でも虫眼鏡で覗くとまたいつもとは違った見え方になります。虫眼鏡は、子どもの興味関心や好奇心を高めてくれる素晴らしいお散歩アイテムです。

 

 

こちらも一生懸命

 

 

こちらもです(^^)

 

 

という感じで、何気ない境内の散歩も、穏やかで楽しくてとても豊かな遊びの時間となるわけです。春といえば花ですし、4月8日には花まつり(お釈迦さまの誕生日)もあることから、今月の年長は「花」をテーマに活動を深めていくようです。

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