こいのぼり
[平成27年4月28日]
先日の絵の具の活動で出来上がった作品(?)が、その後鯉のぼりに変身していました。とてもかわいいです。しかもなんだか芸術的!
鯉のぼりと言えばですが、今年は少し困ったことになりました。毎年この時期は園庭に設置された園旗用ポールから園舎の軒先まで渡した綱に鯉のぼりをつないで泳がせていたのですが、今年はそれができなくなってしまったのです。テラスの改修に合わせて昨年ポールの場所を移動し、ついでに新品に交換したのですが、この新しいポールが以前のものに比べてかなり短く、鯉のぼりが地面に付きそうになってしまうのです。しかも新しいポールはアルミ製で、横に強く引っ張ると折れるかも知れないので、昨年までのような使い方はできなくなってしまいました…。確か真鯉の長さは6m、ポールは8mだったと思います。元々園の鯉のぼりが立派過ぎるという話もありますが。
ということで苦慮の末、今年は緋鯉と子鯉のみをポールに直接つないで泳がせることにしました。そして各クラスの手作り鯉のぼりは、テラスに飾ることにしました。これでなんとか雰囲気は出ます。初めて見た人は今年の飾り方でも十分と思われるかもしれませんが、昨年までが本当に立派だったので、園長としてはやはり少し残念です。しかも肝心の真鯉が飾れていません…。
で、来年はどうするか。一番やりたいのは園庭の真ん中に長さ15mの杉丸太を建て、名入りの豪華な吹き流しと共に鯉のぼりを悠然と泳がせることですが、それは大分お金が掛かりそうできっと無理ですね…。うーん、悩ましいです…。
ちなみに昨年まではこんな感じです。
掘ります
[平成27年4月21日]
ぎゃー、一体これはなんでしょう?
正体はこれです…。改めて、ギャー!
ということで今日はたけのこ掘り!
思い思いにたけのこ達と格闘。しかし、なんだか大きすぎる気もしますけど…。笑
たけのこを切って中身を見てみる。たけのこの中の節の数と大人になった後の竹の節の数は、なんと同じだってことをご存じでしたでしょうか?私はつい先日新聞を読んで知りました。感動です!
本日の収穫、なんと45本。…… えっ?
早速給食場にたけのこご飯を作ってもらいます。
明日は年中さんも掘りに行きます!
アトリエ
[平成27年4月20日]
新年度に入り園長は超絶多忙状況(園務以外で)に陥り日記の更新が滞っておりました。が、久しぶりに年長の活動を報告します!
本日のテーマは「林のアトリエ」。
ということで、朝から林にこんな環境設定をしていたのですが、思ったよりも早く雨が降り始め…(涙)。このまま雨を楽しみつつ雨水で絵の具の活動を展開することも考えたのですが、ここは担任の判断で、設営がほぼ完了した直後でしたが腹を決めて撤収開始!
で、急遽保育室内に再設営。とにかく超特急!速いです。職員さすがのチームワーク。
そして、活動を開始!
絵の具を混ぜて色の変化を楽しんだり、
こちらのアーティストは青に夢中。
室内全域で様々に活動が展開。
なかなかすごい状況です。どの子も思い思いに絵の具と親しみ、色の変化を楽しみ、とにかく熱中。
塗りたくった絵に障子紙を押しつけて剥がすと…、
素敵な模様を写し取ることができたりします!
絵の具の活動は、自由にやると最後は結局意味不明な黒っぽい作品(?)になってしまったりします。それを見ただけでは活動の中身がなかなか伝わらないかも知れません。でも、その過程には子ども達のすごい集中があります。絵の具の感触を楽しむ子、色の混ざりや変化を楽しむ子、気に入った色をひたすら塗り続ける子、自分の筆から描き出される思いがけない模様を楽しむ子。
「紫になった!」
「虹みたい!」
「カレーライスの色。」
「これはね、子どもしか食べられない辛いスープなの。」
一人で熱中したり、友達と協力したり、想像力を働かせながら、実験し、試行錯誤し、発見し、驚き、そこからまた様々に発展し、展開していきます。そうやって最後にこんなものができあがってくるのです。
今日は林での絵画活動ということで入念に準備を進めてきましたが、林イコール自然相手ですから、やはりどうしても天候に左右される部分があります。天気の具合を見ながらの難しい判断を迫られるなかで、リーダーである年長の担任は少なからず緊張したことと思います。でも、腹を決めて場所を室内に変更し、結果としてとても充実した素晴らしい活動になりました。大人も子どももみんな大満足。室内にも関わらず、子ども達は本当にダイナミックに活動を展開してくれました。
この活動はきっとこれだけでは終わりません。今日のこの作品が、これから保育の中でどのように展開していくのか、とても楽しみです!
雪の花まつり
[平成27年4月8日]
本日4月8日はお釈迦様のお誕生日です。日本では昔からこの日を「花まつり」と呼んでお祝いしてきました。花まつりの名称は、お釈迦様がお生まれになった時に村一面に花が咲き乱れたという伝説があるということと、ちょうどこの時期日本は春で、桜を初めてとする春の花がきれいに咲き乱れる季節であるということとを重ね合わせて命名されたと聞いています。
ところが……、今年はなんと雪が降りました! ただいまの時刻午前11時30分、ここ大泉は雪が降っています。写真には写りませんが、確実に降ってます。風も冷たくて、まさに冬に逆戻り。私はマフラーをしています。桜の花が散った後の雪景色なんて珍しいです。「みぞれ混じりの雨」という表現の方がより正確かもしれませんが、それでも時折しっかりとした「雪!」って感じで降ったりしています。お釈迦様のご誕生をお祝いする雪の花でしょうか。たまにはこういう花まつりも悪くないかもな、なんて思っています。
ということで、いつものように園庭で白象を引くことができませんので、今日は取り敢えずホールにて歌を歌って踊ります。舞台の上に誕生仏の花御堂が飾られています。明日お天気がよければ、白象を引いて本堂へお参ります。
各家庭から持ち寄ってもらった花で御堂の屋根を飾ります。きれいです。
誕生仏に甘茶(甘露の雨)を掛けてお祝いします。
「お釈迦さま、お誕生日おめでとうございます。」
そして、健やかな成長を願って、みんなで甘茶をいただきます。
「先生見て、虹色のバラ。」「すごいね!びっくりしたよ。」「花屋さんで買って来たの。」と、とっても嬉しそうに話してくれる男の子。
「この青い花はね、〇〇君が持ってきたやつだよ。いっぱい咲いてたんだって。ほら、あっちにもあるよ。」と、詳しく教えてくれる女の子。
自分が持って来た花がどこにどんな風に飾られているか子ども達は大体把握していて、それも合わせて花まつりを楽しんでいます。この日のために花屋さんで準備をしてくださる家庭、庭先や道端(?)で摘んできてくださる家庭、その他色々だと思いますが、子ども達と一緒にお釈迦様のお誕生をお祝いするためにわざわざ各家庭で用意してくださった花達です。まさに皆の心が込もった花まつりのお祝いです。
ところで、新入園児のお友達の中には初めて甘茶を飲む子が多かったようです。そりゃそうですね、今どき甘茶なんて普通は買うことないですし飲む機会もないでしょう。ほんのり甘くてスーッとする味がどうもダメな子もいたようです。ちなみに在園児は1歳の頃から飲んでいますので慣れたものですが、それでもやはり苦手な子は苦手です。
「〇〇君(新入園の年長児)、どう?美味しい?」「うん、まあ。マズくはないかな…。」いや、顏は充分マズそうですけど!(笑)
今年保育園は創立60周年を迎えます。でも、それも元々ここに妙福寺という寺があったからです。今から2500年も前にお釈迦様がインドでお生まれになって、そこから仏教の教えが始まりました。やがてその教えが日本に伝わり、平安時代(西暦850年)にこの妙福寺ができました。そして60年前にこの保育園ができ、今私達はこうして出会い共に過ごしているわけです。全てはお釈迦様がお生まれになった日から始まったと言って良いのです。今日はお釈迦様のご誕生を喜び、お祝いし、そして心から感謝して過ごしたいと思います。
花まつりの詳しい内容は、過去の記事(こちらやこちら)をご参照ください。