良いお年を
[平成27年12月28日]
本日は年内保育の最終日でした。年末で寺がバタバタしており園に顔を出す事ができなかったのですが、夕方に職員と打ち合わせでちょっと林に行ってみると、丸太の割れ目に何かが挟まっているのが見えます。「おや、どこかのクラスの忘れ物かな?」と思って近づいてみると……
それは年長が書いた林への手紙でした。雨に濡れても平気なように全体がラップで包まれています。ドライフラワーと小枝で作った可愛い飾りも付いてました。今日の午前中に林で遊びながら、この手紙を置いていったようです。
はやしさんへ
ことしもたくさんあそばせてくれてありがとう
らいねんもたくさんあそびにくるね
うめぐみ
キッチンも整頓されていました。
夕日が落ち葉を照らしています。みんなの真心はきっと林に届いていると思います。
子供達は林が大好きです。林さん、一年間どうもありがとう。
そして皆さまも、どうぞ良いお年をお迎えください。
来年もまた宜しくお願い致します! (^^)/
レターセット
[平成27年12月25日]
どれにしようかな…
削ってみます
ほんとの鉛筆みたいになった!
書き書き・・・
どう?どう?
わーすごい! 書けた。
素敵なレターセットが出来そうです♪
タラヨウ(多羅葉)の葉っぱは、こすると茶色く変色します。その性質を利用して文字を書くことができます。「葉書の木」と言われていて、郵便局のシンボルツリーにも指定されています。この葉っぱに宛名を書いて切手を貼ってポストに投函すると、ちゃんと宛先に配達してくれるそうです。
タラヨウの葉っぱで年賀状、なんてのも良いかもしれません。笑
柚子
[平成27年12月22日]
今日は冬至。一年のうちで夜の最も長い日です。
そしてこちらは柚子。冬至に柚子とくればやっぱり柚子湯でしょう。ということで、今日は寺の敷地の一角にある柚子の木から柚子をたくさんもぎ取ってきました。(柚子の木はトゲがすごいんです。相当やられました!涙)
お迎えの時に自由に持ち帰ってもらえるように、カゴに入れて各クラスのテラスにおきました。今日は柚子湯で温まってもらえたかな?
ところで、冬至の日には多くのお寺で「星祭り」を行います。一年で一番夜の長い日に、星を供養して日々の息災安穏を祈願する行事です。妙福寺にも今日はたくさんの檀家さんがお参りにお見えになりました。
人間は自然の一部、宇宙の一部です。私達の生命のリズムは、太陽や月・星などの動き、引力、季節の巡りなどの自然現象と必ず繋がっているはずです。生まれた年、月、日の違いによって運勢が色々変わってくると考えられているのもそのためです。人々はそれを昔から「星」に託してきたのかもしれません。
どんな時も真北に輝き続ける北極星の信仰(妙見信仰)があったり、運勢を調べる方法の一つに一白水星、二黒土星、三碧木星などのいわゆる九星が用いられたり、日常的な表現の一つに「こういう星のもとに生まれた」などという言い方があったり、私達は星のめぐりと共に様々なことを祈り、生活してきたと言って良いと思います。「星祭り」という伝統行事は、そんな自分の星を大切にし健康や日々の平安を祈る行事なのです。
実は柚子湯もそこに繋がっています。昔から行われてきた冬至の日の柚子湯。柚子湯に入ると一年風邪をひかないと言われたりします。柚子湯は体を芯から温め、血の巡りを良くする作用があります。この時期にはそれがとても良いことであり、私たちの生命のリズムにも合っている大切なことなのかもしれません。日本人が、日本の風土の中で、経験を積み重ね、感じ、作り上げてきた風習です。これは、季節のめぐりとその中で生きる自分を大切にし、健康と日々の平安を祈る行事だと言って良いと思います。
冬至の日はぜひお子さんとゆっくり柚子湯に浸かって温まり、ちょっと星空を見上げてみたりなんかしてみてください。自然の中で、その一部として生きている自分を感じ、自分を大切にする心がしみじみと湧いていくることでしょう。こういう伝統行事は、楽しみながら子供達にそんな心を伝えていくとても大切な機会でもあるのです。
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そしてこちらは年長の部屋。ここにも自然の営み(?)が飾られていました。このクラスは4歳の頃からしょっちゅうこんなことをやってます。(^^) 給食で食べたスイカの種でスイカを育てて収穫したり、サツマイモをプランターに植えてそのまま育てたり…。
おー、芽が出てきてます!なんだかかわいい。どこまで育つでしょうか。
おや、キャベツ(左)までいます。ちょっと珍しい光景…。(ピンボケですが…) ここに置いてある本を読んで、ある子がキャベツの芯からも芽が出ることを知り、「やってみたい!」と言いだして昨日から追加で始めたそうです。果たしてどうなるでしょうか…。
と、こんなところからも、自然のめぐりやいのちの不思議なんかを子供達なりに感じてくれたら嬉しいですね。
魚つり
[平成27年12月16日]
落ち葉を拾う職人一人。(職人シリーズ第二弾!)
さて、今日は一体何の日でしょーか!
園庭や境内を散策して、きれいな落ち葉を思い思いに収穫していきます。青い宝石はリュウノヒゲの実。この時期の子供達の宝物です。
集めた落ち葉と一緒に、墓地を抜けて林へ。
落ち葉のウロコをまとった、きれいでかわいい魚たちができてきました…。
そうです、今日は林で魚つり。落ち葉の海で、にじいろの魚を釣ります!
桟橋から釣る!うっかりバランスを崩して海に落ちたらサメの餌……。慎重に、慎重に。
釣れたーー!
そして、しばらくすると釣った魚で料理が始まりました。魚のスープをコトコト煮ています。
こちらは焼き魚の店。薪をくべながら火加減を調節します。
と、向こうの海には巨大な魚が姿を現しました。大変だ、みんなで力を合わせて釣り上げろー!
というわけで、本日は大漁なり。
大きな魚、小さな魚を抱えて港へ帰ります。
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今日は年中組の林遊びでした。
落ち葉のきれいなこの季節に、落ち葉をただ見て楽しむだけではなく、それを使ってもっと遊んでみたい、色とりどりの落ち葉にもっと深く親しんでいきたいという願いをもって始まったこの遊びです。
今年は暖冬のせいか、例年に比べて落ち葉の具合がどうも上手くありません。いつもならうっとりするくらいきれいに色づく葉が、今年は早い時期からどんどん枯れて散ってしまいます。参ったな…と思いつつ、それでもそれが自然相手の遊びです。赤く色づいた葉という条件を諦めた瞬間、見向きもしていなかった別の葉っぱの美しさに改めて気付かされるようなこともありました。やはり自然は偉大です。結局、その時その時にある落ち葉をしっかり楽しむ形で活動を広げていくことができたと思います。
事前の活動も充実していました。落ち葉を集めて絵本を作ったり、絵本「にじいろのさかな」を読んでお魚の絵を描いたり、本物の魚をさばいてウロコを研究したり、保育室での絵本の世界から自然な流れで林の落ち葉に親しむ活動へと繋がっていきました。
「落ち葉の海にしよう!」
「葉っぱでウロコを作ろうよ!」
そんな言葉を子供達が自然に発し、活動がどんどん深まっていきました。そういうわけで落ち葉拾いの職人(最初の写真)も大活躍してくれることになったのであります!(笑)
丸々2時間以上、子供達は集中してよく遊んでいました。これから年長に向けて少しずつテーマを持った林遊びが増えていきます。子供の中から自然発生的に生まれる遊び、時には先生たちが意図的に刺激して始まるものも含めて、充実した自然遊びが展開されていくことと思います。妙福寺の恵まれた自然は子供達の心や体に様々な刺激を与え、いろいろな発想をもたらしてくれるはずです。
今回は楽しい楽しい冬の魚釣りでした。絵本の物語の世界と自然遊びが融合したこの活動は、今後さらに広がっていく予感です!