保育園日記

ねはんえ

[平成29年2月15日]

2月15日は涅槃会(ねはんえ)でした。

 

 

涅槃会というのは、仏教のはじまりである「お釈迦さま」がお亡くなりになられた日。ご命日の記念日です。

 

 

幼児クラスが本堂に集まって涅槃会の歌をうたい、お話を聞きました。そして代表園児の声に合わせて良い子のお約束をしました。

 

 

一人一人心を込めてお焼香をします。

 

 

最後に大きな涅槃図(お亡くなりの絵)を見て、園に戻りました。

 

 

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ご承知のように、仏教はお釈迦さまによって始まりました。お釈迦さまは私たちと同じ人間です。インドで生まれ、修行をしてさとりを開かれ、人の「生き方」を説かれたのです。そして80歳で亡くなられました。

 

お釈迦さまの説いた「生き方」の教えが、多くの人々の心に染みわたり、語り継がれ、まとめられ、やがてお経というものになって日本にもたらされました。

 

この世の成り立ち、人の心の動き方、物事の繋がりなど、すべてを一瞬にしてクリアに見通す力をお釈迦さまは獲得されたのだと思います。それが「さとり」です。そしてその境地から振り返って現実の私たちの姿を見て、どのような心持ちで過ごせば安らかで幸せに生きることができるのかを説かれたのです。仏教が「哲学」と呼ばれる所以です。

 

 

 

 

「人が死ぬ」ということについて、子供たちに静かに語り考えることができるのは素晴らしいことです。誰でもいつか必ず死んで別れなければなりません。その悲しみや寂しさをじっとかみしめることで、逆に今ここに共にあることの嬉しさや大切さをかみしめることができるのではないでしょうか。

 

人に優しく、きまりをよく守り、がまん強くやり遂げ、丈夫な体を作り、いつも心を落ち着かせ、物事をよく考えて良いことをする。それがお釈迦さまの説かれた教えです。お釈迦さまは2500年前に亡くなられましたが、その教えは今でもここに生き続け、私たちの心を明るく照らしてくれる灯火となっています。私たちは皆、仏の光に包まれているのです。

 

 

涅槃会は、お釈迦さまの死と向き合い、生きることを見つめ直す日です。子供達とそんな気持ちを少しでも共にできる時間を過ごしたいと思います。

 

 

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