石の日
[令和2年9月30日]
この1ヶ月間、石の遊びと研究を深めてきた年長児。今日はまた、お気に入りの石達と心ゆくまで向き合います。その姿の一端をご紹介します。ぜひ一緒に楽しんでみてください。(^^)
お題をもらって文字作り。
まさにこれからが旬。って、石がじゃないですよ、柿です。
よく見ると「き」の縦棒の一部が本物の木で出来ている。しゃれた作品!
うー、満腹!
柿?
いや、石。笑
おしゃれも大好きなの
ビニール(飛散防止)に入れてトンカチで叩く。そして割れたやつを集める。ただそれだけ!
でも、楽しんです。
コップいっぱいにするんだー!
この女子たちはとにかくこれが気に入っていて、ずっとやり続けてます。
僕ね、漢字で名前書けるよ。
繊細な筆使いで、
お化粧バッチリ♪
まるで宝石
試行錯誤の痕跡?
ところで、石ってどこから生まれたのかな〜?
石と水は仲良し
思わずハッとするような、美しき世界。
これ実は石から細かな泡が立ち上っています。その泡に深く興味をそそられた少年約1名。淡いけど、深い遊びになってます。
粘土や絵の具も石と仲良し
小さいけど、なかなかの個性派。
こちらもイケてます。実は石の上面にもこっそり水玉模様が施されている。うーん、男のおしゃれ。
瓶詰め
とぐろ!
石と水と絵の具の実験工房
保育室にまるで川底が出現。石の生まれ故郷?
本日の最終形。山が噴火し、溶岩が流れ出し、岩石が飛来し、土砂が川に堆積し…的な状況か?
それにしても、きれい。芸術はやっぱり爆発です。(^^)
部屋の片隅には、子供達のお気に入りの石が並べられています
と、まあ写真だけですが、遊びの一端をご紹介しました。石の美しさや面白さとともに子供達の息遣いを感じていただけたら嬉しいです。
なぜこんなことをしているのかというと、それは子供達のアンテナを磨きたいからです。今回は石がテーマでした。石を五感で感じることが大事なのです。石に触れることで、そしてしつこく遊ぶことで、やがてその大きさや重さ、ツルツルやザラザラなどの感触、形、硬さ、冷たさ、色んなものを子供達は無意識に感じるようになります。そしていつの間にか、それぞれの石の特徴をすごくよく捉えるようになります。文字作りをする時は一つ一つの石の形を生かして並べていったり、色をつける時には絵の具の乗りの良い石やイマイチな石を判別したり、トンカチで割れやすい石や割れにくい石を見つけたり。遊べば遊ぶほど、石への興味や理解が深まり、それは結局子供の幸せの世界を広げることになります。
子供達のお気に入りの石はそれぞれ違います。楽しみ方も一人一人みんな違う。もちろん正解も間違いも何もなく、自分の好きなところを教え合い、へーなるほどいいねと認め合う。不思議なことに、自然物が相手だとそれがとても自然にできるのです。なぜでしょう。自然物にはもともと何一つとして同じものが無いからかもしれません。って、こんなに良いことはないですよね?だって私たち人間も、みんなそれぞれ違うからです。
日常のとても身近なところに宇宙があり、そこに面白さや不思議さや感動がたくさん詰まっている。それに気づくか気づかないかは大きな違いでしょう。こういうアンテナを磨いていくと、どんなものにも美しさや素晴らしさがあることが分かるようになり、それはやがて、どんな人にもどんな物事にも大切さや素晴らしさがある、という理解へと広がっていくはずです。また、物事を色んな角度から見て深く考える力にも繋がっていくでしょう。石を通じて自然に親しみ、石を通じて個性を発揮し、石を通じて友達と協力し、石を通じて心を耕す。ことさらに特別な教材を用意しなくても、足元を見ればすごい宝物がたくさん転がっているのです。私に言わせれば、石ころと遊ぶことはまさに保育の重要な仕事の一つです。
とういことで、これからもますます石と遊んでいきます!(^^)
スイカ
[令和2年9月23日]
先日のお泊まり保育の二日目に、スイカを収穫して食べました。
と言っても、超ミニですが。笑
年長児が、給食で食べたスイカのタネをプランターに植えてお世話してきたのです。花が咲き、実がなり、最近良い感じの大きさになってきていました。
二つあります。
と、前日まで順調だったのに、翌日こんな状態に‥。涙)
なので急遽収穫です。
こちらは良い状態。
割ってみると、なかなか良い感じ!
ちゃんとスイカしてます!
そして、予想以上に甘くて美味しい!一番がんばってお世話してきた男の子の満足げな表情が可愛くてたまりませんでした。
周りで訝しそうに見ていた子も、一口食べると甘くて美味しいので、結局みんなであっという間に平らげてしまいました。あー美味しかった!
給食のスイカのタネを植えて育てるのは毎年恒例になっていますが、今年が一番の出来ではないでしょうか。だんだん上手になってきたかな?
まぁ、もっとちゃんと育てたかったら季節とか色々考えないといけないとは思うのですが、夏になって給食にスイカが出てきて、食べた後にそのタネを植えてみて、お水をあげていたら芽が出てきて、やがて花が咲いて実がなってという一連の流れは、子供にとってすごく自然なものであり、イメージや見通しを持ちやすいので主体的になりやすいのだと思います。たとえサイズ小さくても最後にちゃんと収穫でき、食べたら甘くて美味しかったりしたら、もう本当に最高じゃないですか。来年がまた楽しみです!
スイカのプランターのお隣は、2歳の花壇。
みんなで人参を植えたようです。
こちらも立派に育ちますように!
夕食とキャンプファイヤ
[令和2年9月20日]
お泊まりの夕食は子供たちの大好きなミートローフ、オムライス、野菜のスープ。
お泊まり保育では子供たちが自分たちで夕食を手作りするのが恒例ですが、今年はコロナのことがあって調理保育を休止しているため、今回は給食室に作ってもらいました。容器はチープですが、味は最高。妙福寺保育園の給食は本当に美味しくて幸せです♪
5つのグループ、5つの部屋に分かれてのディナータイム。
そして夕食後は恒例のキャンプファイヤー。薪はもちろん子供たちが境内で拾い集めたものです。良い感じに燃えています。子供たちの座る間隔をソーシャルディスタンスで広めに取っていますのでサークルがいつもより大きめなのですが、炎も大きいので十分な感じです。この距離でも結構熱が伝わってきます。
一人一人火のそばに寄って枝をくべていきます。
「うわ、熱い、熱い!」
子供たちは逃げるように離れていきます。この火、この距離(写真)でも顔が燃えそうなほど熱いんです。炎の熱や勢い、火の怖さなどを直接体験する貴重な機会でもありますね。
点火当初の小さな火がだんだん大きくなってここまでの炎になりました。それをゆっくり観察しながら、歌ったり語り合ったりしました。煙の匂いを嗅ぎ、舞い上がる火の粉を見上げて歓声上げ、そのすべてが子供たちの良い体験です。
こうして、お泊まり保育初日の夜は更けていきました。
この後みんなでお風呂に入り、手作りランタンの優しい明かりに包まれて眠りにつきました。