外遊び
[令和2年9月1日]
9月になりました。今日は久しぶりに外遊びが充実です。
園では毎日専用の機器を使って園庭各所の「暑さ指数(WBGT)」を計測し、戸外遊びの可否を判断しています。8月中旬以降はその指数が高すぎて、つまり熱中症などのリスクが高すぎて、園庭で遊べない日が続きました。ところが昨日の夕方から気温が一気に下がり、風もあって少し肌寒く感じられるほどまでになりました。なんだか一気に秋の気配?で、今日も比較的涼しくて、思いきり外遊びができる状況になったというわけです。
年長は運動会に向けてリレー遊びで盛り上がっていました。
3歳(左奥の緑帽)も徒競走でダッシュ。2歳(赤帽)が応援しています。がんばれ、がんばれ!
夏の間、砂場の前のコブシの大木から葉がよく落ちます。暑すぎるせいもあるのでしょうか。とにかく地面は落ち葉の絨毯状態です。2歳の男の子が一生懸命かき集めて遊んでいました。
それをすくってテーブルに乗せ、混ぜたり散らかしたり。何気ないことですが、葉の感触やほのかな匂いなどもあり、意外と豊かなひとときです。
乗り物も快調。子供達に聞いたところ、どの車両も乗り心地オッケーだったみたいです。(^^)
というのは、この夏の間に一台一台心を込めて整備したからです。私は小学生の頃から自転車整備や機械いじりが得意というか好きな方だったので、こういう作業はいつも全然苦になりません。ハンドルの曲がりを修正し、ネジの緩みを点検し、全ての乗り物の空気圧を調整し…。あちこち不具合が出てましたので、整備しがいがありました。
しかしまあ、今回予想をはるかに超えて大変だったことが一つあります。それは上の写真の右に写っている青いキックスクーターのパンク修理です。チューブに穴が空いてエア漏れがひどかったので新品交換することにしたのですが、このタイヤが小さくて(4インチ)、ホイールからうまく外すことができないのです。正直めっちゃ手こずりました。手持ちの自転車用工具は全く役に立たず、仕方なく(いや実はウキウキしながら?)ネットで工具を物色。そして1本2800円もする高級タイヤレバーを2本購入しちゃいました!
じゃじゃーん。それがこれです。高品質工具で有名なスイスのPB SWISS TOOLS社製。手元に届いてみたら惚れ惚れするほどカッコイイ〜。日本の保育園でスイス製の工具を使ってオランダ製の遊具を直すって、なんだかカッコいいんだかバカバカしいんだかよく分からなくなってきたりもしますが。まぁとにかく、良い道具に持ち替えたらスルスルとタイヤを外すことができました。さすがPB!
そしてチューブを新品に取り替えていよいよ組み付け。意気揚々と作業に取り掛かったのですが、ここでまた予想外の難工事。何度やってもタイヤが上手く嵌りません!いや参りました。本当にお手上げ状態になってしまいました。
タイヤ交換はそれなりに力が必要なので疲れます。なのでそのまま数日放置して、気を取り直して挑戦し、またダメで数日放置して、気を取り直してまた挑戦し、またダメで放置して…の繰り返しで2週間くらい経ってしまいました。妻から「あなた、ずっとそれやってるのね。」と呆れられ、とほほ…。涙)
もう自分でやるのは無理かな?と思っていたのですが、今朝、これが最後のつもりで再挑戦。YouTubeで小径タイヤの組み込み動画を何度も見てイメージトレーニング済み。当然すぐにはうまくいかず何度もキレそうになりましたが、そのたびに深呼吸して粘り強くがんばりました。所要時間1時間少々。工夫を重ねついに成功!やったー!もうヘトヘトです。でもコツが分かったので次からは大丈夫かも。もう一回外してやっちゃうか?え、やりたーい!でもちょっとこわーい!で、結局やめておきました。笑
と、雑談が長くなりましたが、とにかく乗り物は定期的なメンテナンスが重要ですね!子供達が安全かつ快適に遊ぶためにはこういう大人の下支えが大切なのです。
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話は変わり、
4歳の木登りです。
幹のわずかなくぼみを探して足をかけます。
次の足も頑張ってかけ、
よいしょー!! でも、この先がなかなか難しいようです。
上手な子は、ここまで意外と楽勝だったりもします。
右側の女の子も、なかなかセンスあり。
まだ上手く登れない子をそばで応援していると、園長先生手伝って!と頼まれました。でもこればっかりは丁寧にお断りしました。「どうして?」と聞いてくるので「園長先生が手伝うと、危ないから。」と答えました。すると怪訝そうな顔をしてこちらを見返してきます。あはは、そりゃ確かに意味が分からないか?普通は大人が手伝ってくれれば安全と考えるはずだし。
実は、大人の手を借りてする木登りは危ないんです。怪我につながります。腕の力、足の力、バランス感覚、状況判断などがその木を登るのにふさわしい状態まで育っていない可能性があるからです。それらが子供自身に備わってこその木登りです。それは自分で挑戦を続けていく中で自然に身につくものです。そしてそれが一番安全な木登りになります。木登りはもともと危ない遊びですので、私は子供の安全を考えて手伝わないことにしています。大丈夫、必ず登れるようになりますから。
そういえばこの子のお兄ちゃんも、木登りが大好きだったなぁ。
がんばれー!(^^)