保育園日記

エノキの実

[令和3年10月18日]

運動会明けの月曜日。朝の本堂参拝を終えて散歩をしていた年長児が、たくさんのドングリや木の実を拾って私に見せてくれました。実りの秋が子供達を楽しませてくれています。

 

 

参道脇に生えている大きなエノキの木の下で、熟したオレンジ色の実を探す子ども達。

 

実はエノキの実は人間も食べられるってご存知でしょうか?ほんのり甘くて意外とイケます。食感は少しポソポソしていますが、良く言えば「森のクッキー」みたいな感じです。子供達に教えてあげると、「おいしいおいしい!」とたちまち大人気に!

 

まあ、落ちているのを食べるのもアレなんで、枝についてるやつを採って食べた方がいいよ、と言ったら…、

 

 

たちまち大行列ができていました。「エノキを食べよー!」とみんな張り切っています。笑

 

もちろんたくさん食べるような物ではありませんが、子ども達にはこういうちょっとしたお楽しみがいいんです。まさに自然の恵みですね。

 

と書きながら思ったのですが、エノキの実をこんなにも喜んで食べてくれる保育園児は、現代の東京ではひょっとするとうちの子達くらいかもしれません…。こういうのって慣れてないと抵抗感ありますよね?普通だったら怪訝な顔をして食べないか、食べてみはしても一口でやめる気がします。いや、うちの子達が変というわけではないんです。うちは敷地内でいつも色んなものを収穫して(拾って?笑)食べているので、こういうのを何の抵抗もなくスッと受け入れる素地ができているのだと思います。素晴らしいですね。そういう子ども達にとって、この境内は本当に宝の山なんです。

 

ちなみに甘くておいしいエノキの実は、鳥達も大好きです。だからタネが色んなところに運ばれて、季節になると敷地のあちこちでエノキの赤ちゃんが芽を出します。これを実生(みしょう=タネから生える)と言います。そんな実生の赤ちゃんエノキを大切に育てて大きくしたのが、園庭のすみれ組の前に植えてある大きなエノキの木です。保護者の皆様も、今度改めてそんな視点で園庭の木々を見てみてください。きっと愛着が深まるはずです。つくし組の前のモミジ、うめ組の前のムクゲ、ブランコの脇のクリも、そうやって実生で生えたやつを育てて大きくした木達なんですよ!

 

秋の自然は楽しーなー!(^0^)

 

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