うさぎのお葬式
[令和6年10月22日]
昨日、保育園で飼っていたうさぎのななちゃんのお葬式をしました。
平成26年4月に知人から譲り受けて2匹のうさぎを園に迎え入れました。親子うさぎ(母と娘)でした。3年前に子うさぎのうーちゃんが亡くなり、このたび母うさぎのななちゃんが亡くなりました。子うさぎは7年以上、母うさぎは10年以上、園で一緒に過ごしました。どちらも長生きだったと思います。
園児や職員にあたたかな癒しをくれる存在でした。近年は高齢で体調を崩すことが多かったですが、元気な頃は園庭でよく子ども達に抱っこされていました。うさぎは神経質な動物と言われ、実際確かに飼育に向いてないと感じることもありました。保育園のような賑やかな場所はうさぎにとって大分迷惑だったと思います。でも、見た目のかわいさ、抱っこした時のサイズ感、触った時の毛の柔らかさ、稲ワラを食べさせた時の食べ方のかわいさなど、園で飼うのにちょうど良い感じで、子ども達にとって確実に「かわいい」存在でした。
ななちゃんの体を箱に入れ、子ども達が折り紙で作った花や手紙を入れ、私がお経を上げ、みんなでお題目を唱えてお別れをしました。
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園で生き物を飼育することは、子どもの情操教育にとてもプラスだと思います。特に少し大きめの動物(アヒル、犬、ヤギ、ポニーなど)の場合、その意義がより大きくなるでしょう。動物との触れ合いがもたらす癒しはもちろんのこと、餌やりやケージの掃除など毎日世話をしなければならないことで「生きもの」や「いのち」というものの営みを身をもって知る機会にもなります。そして、いつか必ずやってくる別れの悲しみを体験することも、子ども達にとってとても大切なことだと思います。
なので園として積極的に動物の飼育を取り入れたいわけですが、現実問題として、日曜祝日や年末年始なども職員が交代で世話をする必要があるため、運営上の負担はそれなりに生じます。子ども達のためになるべく大きな動物を飼いたいという気持ちがいつもありますが、その辺がネックでなかなか思い切れないということも事実だと思います。
「もう飼いたくないです…。」
お葬式の後、ある職員がぽつりと言いました。え?と、その職員の顔に目をやると、目を真っ赤にして涙をこらえていました。世話が大変だから嫌なのではなく、お別れが辛すぎる、悲しすぎるという意味でした。それだけ愛情をもって世話をしてくれたということだと思います。
そんな職員の気持ちも大切にしつつ、しばらくしたら子ども達のためにまた何か飼えるといいなと思っています。
うーちゃん、ななちゃん、今まで長い間本当にありがとう!