石
[令和6年2月29日]
保育園では日頃から自然と触れ合って遊ぶことを大切にしています。なぜなら自然は子どもの五感(見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触る)を豊かに刺激してくれる素材に溢れているからです。また、自然の遊びは一人一人が自分の興味関心に従ってしたいことに没頭することができたり、自分を自由に表現したりなどもできるからです。さらに、自然相手の遊びには正解も間違いもなく競争などもないので、友達同士が互いに「面白いね」「すごいね」「楽しいね」「不思議だね」と認め合ったり共感しあったりすることが無理なくできます。実はこうした一つ一つの要素が子ども達の心にとても重要な影響を与えるのです。自己肯定感を高め、集中力を養い、科学的思考を育て、発想や試行錯誤を促し、また、協力や分担などの人間関係も育ててくれます。
身の回りからどんどん自然がなくなっている現代の子ども達にとって、保育園や幼稚園、学校などの生活の中で出会う自然が、そしてその遊びが、とても重要になっているということです。
さて、自然と言ってすぐに思い浮かぶのは木や草花などの緑、虫や動物などの生き物ではないでしょうか。でもよく考えればその他にも身の回りにはいろいろな自然がありますね。光、風、雨、雪、氷、砂、泥、空気のにおいや暖かさや寒さの気温まで、どれもみんな自然で、子ども達の良い遊び相手になってくれる存在です。
そんな中、都会でもすぐに出会える自然の代表選手といえば、「石」ではないでしょうか。(^^)
3歳クラスに作られた石の展示コーナー
お気に入りの石を飾ると、それだけで嬉しくて幸せな気持ちになれます。
そもそも身の回りの石を探して集めること自体がすごく楽しい遊びです。拾い集めたり友達と協力して土の中から掘り出したり、そして集めた石をたわしで水洗いするのもまた楽しい仕事です。
泥が落ちるとそれぞれの石の色や形や模様などがはっきりしてきて、自分のお気に入りが見つかると思います。
積んでもよし
ひんやり、ザラザラ、ツルツル、ゴツゴツ…。遊びながら色んな刺激をくれるんです。
自由な発想で並べながら、その子なりの物語の世界が広がっていったりもします。
絵の具となかよし
粘土となかよし
お水ともなかよし
おうちでも、石と一緒に遊んでみてください。