保育園日記

室内の自然遊び

[令和1年8月10日]

連日の猛暑。気温と湿度の関係から割り出される暑さ指数(WBGT)が高く、熱中症の危険があってなかなか外遊びを充実させることができません。緑に囲まれた妙福寺保育園ではありますが、苦しいところです。

 

ちなみに園では「熱中症指数計」という機械を導入し、現場のその時の実測値をもとに外遊びの可否を判断しています。

 

 

お部屋を覗いてみると、いくつものたらいに水を張って子供達が何かやっています。部屋には盆踊りの音楽が流れています。

 

「お祭りの雰囲気にしようと思って。(^^)」と保育者。

 

「釣りしてんの。」と、子供が楽しそうに報告してくれました。

 

釣りっていうか、まあ、金魚すくいならぬキャップすくいですけどね。笑

 

 

こういう室内遊びでも、園庭の植物をちょっと摘んで加えてやるだけで子供の体験値は格段にアップ。

 

 

バジルのいい匂いが部屋に充満。

 

 

「お花はお水に入れてあげないと元気にならないから。」と、自らボトルに水を汲んでバジルの株を生ける女の子。

 

 

 

葉っぱと白い花で黙々と遊び続ける男の子。パッと私の方を振り返って満面の笑みで一言。

 

「いい匂い!」(ニッコリ)

 

 

ペットボトルでバジル水も作られている模様。

 

 

 

色、匂い、感触。植物は子供の五感をたっぷり刺激します。そして自然の色彩やアロマで心身を心地よくリラックスさせてくれたりもします。なんて素晴らしい教材でしょう。夏の猛暑日の室内遊びでも、保育者の工夫一つでこんなに豊かな「自然遊び」ができるんです。

 

「自然遊び」を難しく考える必要はありません。庭先や道端に生えている雑草などの草花をとりあえず子供と一緒に摘み取って室内に持ち込んでみてください。葉っぱにクレヨンで色をつけたり、ちぎって画用紙の上に並べてみたり、折り紙にセロテープで貼り付けたり、水に浮かべて眺めたり。細長い葉っぱをハサミでただチョキチョキと切っていくだけだって、子供にはとても楽しい遊びになります。そしてそれは子供の指先の感覚を養い、脳を豊かに刺激してくれる教育になります。身近な自然を室内に持ち込むことによって、子供の遊びの世界がそれこそそこから自然に広がっていきます。

 

おうちでも、ぜひやってみてください。

 

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