保育園日記

予行練習

[令和2年10月6日]

今日はさわやかな秋晴れのもと、運動会の予行練習を行いました。予行練習という言い方は堅苦しいですが、まぁ言わば運動会ごっこです。本番と同じように各クラスの種目をやってみて、みんなで応援し合って楽しく過ごしました。

 

 

3歳のかけっこ

 

 

4歳のパラバルーン

 

 

5歳の鳴子踊り

 

 

4・5歳のリレー

 

みんな、元気ハツラツです!

 

例年、運動会は子供達にとってとても大きな節目の行事です。みんなで力を合わせて練習を重ね、その成果を全力で発表する日。今年はコロナの状況の中で、クラスごとの個別発表会にする道も考えましたが、やはり運動会は運動会らしい全体の雰囲気を大切にしたいということで、1〜3歳の運動会、4・5歳の運動会という2部制にし、それぞれ演目を最小限にして実施することにしました。保護者の皆様におかれましては、参観人数の制限などで色々とご不便をおかけしますが、何卒ご理解いただきたくお願い申し上げます。

 

本番をどうぞお楽しみに!

 

[令和2年10月2日]

さて、石の次はなんと「枝」です。笑

 

 

敷地の一角で枝拾いをして遊ぶ4歳

 

 

各自、自分の好みで集めています。

 

 

細めがお好みかな?

 

 

存在感のあるツバキの実(黒いのがタネです)

 

 

セミの抜け殻も健在

 

 

これは何かの金具(鎖)ですね…。

 

という具合に、枝以外にも色々なものを発見。

 

 

集めた枝と静かに戯れるひととき

 

 

ヒガンバナ(曼珠沙華)もちょうど見頃です

 

 

石に刻まれた文字をなぞる

 

 

ちょっとお行儀悪いですけど。三十番神というのは1ヶ月30日を日替わりで守ってくれる神様のことです。中に小さな神様が30体お祀りされています。

 

ところでこの覗きスタイル、足元の細い出っ張りにつま先を引っ掛けて、扉の桟のところに手をかけてグッと体を持ち上げないとできません。4歳には案外難しいかも。握力や腕の力、そしてバランス力が試されますね。この姿を見ながらついついそんなことを観察し考えてしまう園長です…。神様、どうぞお許しください。(^^)

 

園児:「中に何があるの?」

 

私:「神様がいるんだよ。みんなのことを見てるよ。」

 

 

最初少し乱暴な態度で悪ふざけしていた子供達ですが、神様が見ているよ、良い子のことは守ってくれるけど、乱暴したり悪いことしてるとバチが当たるよ、と話したら急に神妙な顔つきになりました。「バチが当たる」の意味がイマイチよく分からなかったみたいですが、その響きは結構気に入ったようで「ばちがあたるの?」「ばちがあたるんだって」と繰り返しつぶやていました。「怪我したり病気になったり、良くないことが起きるっていうことだよ。」と担任がフォローを入れてくれました。ナイス。

 

すると…

 

 

静かに鈴を鳴らし、

 

 

ぴょこっと頭を下げて神様にご挨拶する男の子の姿が。この子の心に何かが少し響いたようです。

 

うちの園の子供達はみんな素直。ひねくれてないんです。さすが仏の子。素直は人間の宝です。

 

 

 

 

枝を集めつつひとしきり遊び、園庭に戻って行きました。

 

今月の4歳クラスのテーマは「枝」です。さあ、枝と親しみながらどんな遊びが展開されていくでしょうか。

 

えー? だって…、もう、分かんないけどとにかく楽しみ!(^0^)

 

恐竜の卵、その後

[令和2年10月1日]

そう言えば、大事な報告?を忘れていました。恐竜の卵の続きです。

 

 

先日のお泊まり保育の2日目、子供達がテラスで例の卵を触りながら議論しています。「本当に恐竜の卵なのかな?」「違うのかな?」とブツブツ言いながら皮を剥き始めました。

 

 

剥いても剥いてもあまり状態が変わりません。それを見かねた私は、ついに声をかけてしまいました。

 

「それさ、どうも実はキノコみたいだよ。」

 

 

「え、キノコなの?」「卵じゃないの?」と言いながら、割ってみようということになりました。で、半分に割ってみましたら、中はどこまでも真っ白な同じ状態であることが判明。本当だ、卵じゃないじゃん…と、子供達のテンションは一気にダウン。

 

手触りはしっとりして柔らかいんです。意外と気持ちいいので、みんな無意識にブニブニ触っています。そのうち誰かが匂いを嗅ぎました。「なんか匂いする!」「うー、くさい。」という子もいましたが、全然イヤな匂いはしません。そうです、まさにキノコの匂い。「食べられるの?」と聞くので、「うん、でもあんまり美味しくないらしいよ。」と答えておきました。「食べてみたい」とせがまれたらどうしようと思いましたが、さすがにそれはなかったので一安心。

 

 

興味を無くされた恐竜の卵くんの残骸

 

恐竜の卵じゃなかったことは子供達にとってかなりショックだったようです…。アァ、本当に残念。ごめんよ〜、と心の中でつぶやきました。

 

 

別の場所で何かを見つけ、ギャオギャオ騒いでいます。

 

 

ウハハ、こりゃ〜ギャオギャオ言いたくなりますね。

 

これこそまさに恐竜?と思うようなすごい姿ですが、恐竜ではなく幼虫です。シャチホコガという蛾の幼虫。見た目がグロテクスなので子供達かなりビビってます。(^^)

 

「触れるの?」と聞くので、大丈夫だよと言って捕まえて手に乗せてあげました。

 

 

キャー!って感じですかね。

 

刺激するとお尻の部分をキューっとソリ上げてシャチホコ(お城の屋根に乗っかってる例のヤツです)みたいなスタイルになります。あと、蛹になるときも同じ形になるようです。なので「シャチホコガ」と呼ばれています。実は過去の記事の中でもこっそり紹介していまーす。↓

▶︎変な生き物(2014年10月記事)

 

こんな風に、日々結構面白いものに遭遇します。

 

うーん、しあわせ♪

石の日

[令和2年9月30日]

この1ヶ月間、石の遊びと研究を深めてきた年長児。今日はまた、お気に入りの石達と心ゆくまで向き合います。その姿の一端をご紹介します。ぜひ一緒に楽しんでみてください。(^^)

 

 

お題をもらって文字作り。

 

 

まさにこれからが旬。って、石がじゃないですよ、柿です。

 

よく見ると「き」の縦棒の一部が本物の木で出来ている。しゃれた作品!

 

 

うー、満腹!

 

柿?

 

いや、石。笑

 

 

おしゃれも大好きなの

 

 

ビニール(飛散防止)に入れてトンカチで叩く。そして割れたやつを集める。ただそれだけ!

 

でも、楽しんです。

 

 

コップいっぱいにするんだー!

 

この女子たちはとにかくこれが気に入っていて、ずっとやり続けてます。

 

 

僕ね、漢字で名前書けるよ。

 

 

繊細な筆使いで、

 

 

お化粧バッチリ♪

 

 

まるで宝石

 

 

試行錯誤の痕跡?

 

 

ところで、石ってどこから生まれたのかな〜?

 

 

石と水は仲良し

 

 

思わずハッとするような、美しき世界。

 

これ実は石から細かな泡が立ち上っています。その泡に深く興味をそそられた少年約1名。淡いけど、深い遊びになってます。

 

 

粘土や絵の具も石と仲良し

 

 

小さいけど、なかなかの個性派。

 

 

こちらもイケてます。実は石の上面にもこっそり水玉模様が施されている。うーん、男のおしゃれ。

 

 

瓶詰め

 

 

とぐろ!

 

 

石と水と絵の具の実験工房

 

 

保育室にまるで川底が出現。石の生まれ故郷?

 

 

本日の最終形。山が噴火し、溶岩が流れ出し、岩石が飛来し、土砂が川に堆積し…的な状況か?

 

それにしても、きれい。芸術はやっぱり爆発です。(^^)

 

 

部屋の片隅には、子供達のお気に入りの石が並べられています

 

 

 

 

 

と、まあ写真だけですが、遊びの一端をご紹介しました。石の美しさや面白さとともに子供達の息遣いを感じていただけたら嬉しいです。

 

なぜこんなことをしているのかというと、それは子供達のアンテナを磨きたいからです。今回は石がテーマでした。石を五感で感じることが大事なのです。石に触れることで、そしてしつこく遊ぶことで、やがてその大きさや重さ、ツルツルやザラザラなどの感触、形、硬さ、冷たさ、色んなものを子供達は無意識に感じるようになります。そしていつの間にか、それぞれの石の特徴をすごくよく捉えるようになります。文字作りをする時は一つ一つの石の形を生かして並べていったり、色をつける時には絵の具の乗りの良い石やイマイチな石を判別したり、トンカチで割れやすい石や割れにくい石を見つけたり。遊べば遊ぶほど、石への興味や理解が深まり、それは結局子供の幸せの世界を広げることになります。

 

子供達のお気に入りの石はそれぞれ違います。楽しみ方も一人一人みんな違う。もちろん正解も間違いも何もなく、自分の好きなところを教え合い、へーなるほどいいねと認め合う。不思議なことに、自然物が相手だとそれがとても自然にできるのです。なぜでしょう。自然物にはもともと何一つとして同じものが無いからかもしれません。って、こんなに良いことはないですよね?だって私たち人間も、みんなそれぞれ違うからです。

 

日常のとても身近なところに宇宙があり、そこに面白さや不思議さや感動がたくさん詰まっている。それに気づくか気づかないかは大きな違いでしょう。こういうアンテナを磨いていくと、どんなものにも美しさや素晴らしさがあることが分かるようになり、それはやがて、どんな人にもどんな物事にも大切さや素晴らしさがある、という理解へと広がっていくはずです。また、物事を色んな角度から見て深く考える力にも繋がっていくでしょう。石を通じて自然に親しみ、石を通じて個性を発揮し、石を通じて友達と協力し、石を通じて心を耕す。ことさらに特別な教材を用意しなくても、足元を見ればすごい宝物がたくさん転がっているのです。私に言わせれば、石ころと遊ぶことはまさに保育の重要な仕事の一つです。

 

 

とういことで、これからもますます石と遊んでいきます!(^^)

 

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