保育園日記

レンガ

[平成29年12月22日]

最近、4歳クラスの担任が「寒い冬を暖かく過ごせるような家(遊びの家)を、子供達と作れないかな?」という願いを持ち、「3びきのこぶた」の絵本を読み聞かせしていたらしいのです。

 

 

その中には、こんな感じの家が登場します。レンガの家ですね。

 

 

で、遊びの中で子供達から自然に「家を作りたい」という言葉が出て、担任は「しめしめ」と思いながら環境を整え、その後様々な活動が展開していたようなのですが、そのなかで一人の男の子が「レンガを作りたい」と言い出し、色紙を使って作り始めたそうなのです。一人で黙々と集中して作業を進め、数日間かけて作り上げたのが………

 

 

こちらです。 わお、素晴らしい!

 

レンガの大きさや配色、隙間のグレーの幅や長さなど、ハサミを片手にかなりのこだわり方で作業に集中していたそうです。本人はこの完成形にとても満足しているようで、更にあと何枚か作りたいと言っているらしいです。

 

うん、いいですね。このレンガを一つの見本にして、他のお友達の中にもレンガづくりがどんどん広がっいきそうな感じがします。それぞれに個性的なレンガができそう。そしてそれを使って素敵な家ができそうな予感もします。

 

 

ちなみに同じ時期に子供と担任の共同作業で作ったものがいくつかあって、その一つがこちらです。これはこれでまた素敵♪ 担任としてはこれを家の壁にしたいらしいのですが…。

 

4歳の遊びはこの後どのように展開していくでしょうか。ミシノタクカニト、です。(^^)

 

霜柱

[平成29年12月21日]

霜柱です。

 

 

寺の仕事で境内を歩いていたら、にぎやかな子どもの声が聞こえてきました。近づいてみると本堂前の枝垂れ桜の木の下で3歳が遊んでいました。

 

 

ザクザク踏んでは感触を楽しみ、

 

 

手にとっては冷たさを楽しみ、

 

 

表面の土を剥がしては「うわ〜」と楽しみ、

 

 

みんな夢中です。見てよし、触ってよし、踏んでよし、音を聞いてよし。霜柱は楽しいですね!

 

 

と、園長的にはとても嬉しい子どもの姿なのですが…、心の中でもう一人の私(寺の住職)が叫びます。「あんまりぐちゃぐちゃ踏み荒すなよ〜!敷石を汚すな〜!明日は寺の行事があるし、うぅ、泥は勘弁だな…。」ナハハ、住職園長の心はいつも複雑です。笑)担任に竹箒を渡して「最後に掃除してきてね♪」と笑顔でお願いしておきました。(^^)

 

 

「きれいなの、できた」と見せてくれたのは、霜柱と泥の上にマンリョウの赤い実をあしらった素敵なオブジェ。

 

 

これも敷地のそこらじゅうに生っています。

 

 

いいね〜、たくさんとって遊びに使おう!と笑顔で見守っていると、また心の中でもう一人の私(寺の住職)が叫びました。「境内の植栽をあんまり荒らすなよ〜!マンリョウは正月の床の間飾りに使ったりするし、大事なんだよな…。取り過ぎ注意!」 (^^;;

 

 

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寺の境内ってのはなかなか難しい場所なんです。神聖な場所ですから、日頃から清掃や維持管理に神経をつかい、お金もかけています。きれいだと気持ちがよくてつい遊びたくなりますが、公園ではないので好き勝手に遊んだりふざけたりするのはいけません。ちなみに前の住職(私の父)は境内で子供が遊ぶことを絶対禁止にしていました。園児でも一般の人でも分け隔てなく禁止です。ちょっとでも遊んでいる様子が見えると「コラーッ!」と怒鳴りつけて説教します。だから境内はいつも静かでした。私が住職になってから、多少の遊びは許す方針に変えました。妙福寺の境内で過ごす時間が子ども達の心のふるさとになったら嬉しいですからね。でもやっぱり好き勝手にやって無神経に荒らすようなことは許しません。

 

今日のこういう遊びは、うちの園児だから特別に許可していることです。担任がきちんと意識を持っていますし、それなりに節度を持って境内で過ごすことができるからです。なので、万が一よその園児さんが遊びに来たりした場合は、申し訳ないけれどお断りすると思います。怒鳴ることはしませんけどね。悪しからずご了承ください。

 

 

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自然は冬にもたくさんの遊びをもたらしてくれます。赤い実のマンリョウ、センリョウ、ナンテン、青い実のリュウノヒゲやノシラン。そして霜柱だって土の地面がなかったらできませんよ。しかも大きな木が木陰を作ってくれているから、11時頃になっても解けずに残っているわけです。本当に贅沢な環境。妙福寺保育園バンザイ!です。 \(^^)/

 

チューリップ

[平成29年12月20日]

昨日年長が遊んでいたテラス前の花壇。今日4歳の子ども達とチューリップの球根を植えました。

 

 

掘った穴に玉ねぎみたいな球根を入れていきます。

 

 

30個植え終わって、水遣りをして終了。

 

私:「これは種じゃなくて球根っていうんだよ。チューリップの赤ちゃん。ここから根っこが出て、芽がでるんだよ。」

子:「なんか玉ねぎみたいだな〜。」

 

子:「いつ咲くの?」

私:「冬が終わって春だな。みんなが年長さんになる頃に咲くよ。」

子:「えー、もう明日咲いて欲しい!」

私:「そうだねー!でも明日は無理だな〜。冬の間は土の中でゆっくり育って、春になったら葉っぱが出てくるよ。」

子:「僕知ってるよ。芽が出て、葉っぱが出て、そして花が咲くんでしょ?」

私:「そうだよ。」

子:「楽しみだね!」と、にっこり(^^)

 

この子達が4月に年長になって新入園児を歓迎する頃、ちょうどきれいな花が咲くと思います。とても楽しみ。

 

この球根は富山から送ってもらったものです。富山はチューリップの生産量日本一とのことです。実は私の母の実家が富山で、いつも秋に球根が送られてきて母が庭に植えていたので、私は小さい頃からチューリップにとても馴染みがあります。でも、保育園に植えたことはなかったな…。しかも自分の手で植えたのも意外に今日が初めてだったかも…と、ふと思いました。お恥ずかしながら。

 

子ども達と一緒に、じっくりと春を待ちたいと思います。

 

※ 本当はもっと早く植えるべきなのですが、色々忙しくて遅くなってしまいました。うまく咲くことを祈ります…。

 

ハサミムシ

[平成29年12月19日]

プール前のシロツメクサの花壇。枠に使用している木が朽ちてボロボロになっているので「新しい木に取り替えたらいいんじゃない?」と、年長男子が組み直し作業をしてくれました。

 

 

ゴリラのまちから良い感じの木を選んできて、

 

 

良い感じに並べてくれています。なかなかセンス良し。

 

でも実はこの花壇、来春には他所へ移動する予定です。ここはいつもシロツメクサが長持ちしないのです。両側にあるカツラの木の影響かな?と思っています。カツラはある物質を出して自分の木の下に他の植物が生えないようにする力を持っているのです。アレロパシーと言います。シロツメクサはそれにやられているのではないかと推測。

 

 

どかした朽ち木の下で、何やらうごめく生き物を発見。

 

 

これです。ハサミムシ。結構大きめ。数匹いました。

 

意外にもほとんどの子がこの虫の名前を知りませんでした。ありゃ、 そうだったっけか?。年中も年長も「園長先生、これなに?!」「怖い!やだ。」と騒いでいます。「お尻にハサミがあるからハサミムシっていうんだよ。」と教えてあげました。

 

ハサミムシは噛んだり刺したりしませんし、ハサミに挟まれても痛くありません。だから全然怖くない虫です。でもこのハサミがちょっと強そうに見えますし、ツヤツヤのボディがクネクネ動くので気持ち悪さも十分です。子供からはわりと怖がられる虫ですね。私は子供の頃から結構好きでしたけど。

 

なので捕まえて、何人かの子の手に乗せてあげました。(^^)

 

 

こちらは年長テラス前の花壇。これもボロくなっていたので数日前から作り直していたのですが、枠の枕木をカスガイで固定したら子供が集まってきて自然に遊びが始まりました。「ドーンじゃんけんぽい」です。お互いによくルールを守りながら、しばらく遊んでいました。その間、作業は中断。

 

 

今日は幼児クラスの体操指導もありました。逆上がりの練習。一人でスイスイできる子もいれば、まだ全くできない子もいます。まあ、逆上がりってのは小学生になってもなかなか難しいものですからね。鉄棒を自分の足でハサミムシみたいに挟んでいる子もいました。笑)

 

逆上がりができなくても別に何も問題はないと思いますが、体全体の筋力や能力が順調に育てば年中後半あたりからできる子はできるようになります。腕の力やバランス感覚、体のコントロール能力次第。今の子はその辺がなかなか育っていないことが多いです…。日頃の遊びを通して、子供達の体の様々な力を全体的に育てていかなければいけないな、と思っています。

 

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