素材集め
[平成28年10月24日]
気持ちの良い月曜日の午前中。年長、年中が林へ遊びに来ていました。
年長は敷地のあちこちを歩き回って、何やら色々と素材を集めているようです。
ヨウシュヤマゴボウ。毒があり、保育に使うには賛否両論あるかもしれない素材です。でも昔から子供の遊びによく使われてきました。すごくきれいな紫の色水を作ることができます。子供達は、これは絶対に口に入れてはいけないということもよく知っています。キノコと一緒です。
ある男の子が見つけた、とてもきれいな葉っぱ。「きれいだねー!」と驚いて見ていると、「これもすごくきれいな色だよ。」ともう一枚の葉っぱを見せてくれました。
これです。「本当だ、すごくきれい!」
子供の感性に感動させられる瞬間です。
何をするのかな〜。楽しみです!(^^)
原木シイタケ
[平成28年10月22日]
今日は土曜日で、寺はお祭り(おえしき)の境内準備の日でした。大勢の檀家さんが集まって境内にテントを立てていきます。私も一緒に作業をしながら何気なくふと保育園の片隅に目をやると…、出ているではないですか!!!
ジャカジャーン!
去年の春に子供達が菌を植え付けた原木シイタケ。ワオ。
丸くてかわいいキノコがしっかり出始めていました!ここまで長かった…。
早速子供達を誘い、感触や匂いを確かめます。
様々なキノコに身近に接している子供達。うちはこんな環境ですから日頃そこらじゅうにキノコが生えるのですが、見つけた時の子供達の口癖は「これは毒キノコだよ。」です。お釈迦様が亡くなられた原因が毒キノコでお腹を壊したことと言われており、毎年2月の涅槃会(お釈迦様の亡くなられた日)でその話を聞かされている子供達は、「毒キノコに注意!」という気持ちが強いのかも知れません。
今日この大きなシイタケを目撃した子供達は、一瞬で固まりました。シーン…。無言です。無反応? いや、そうではなくて、ものすごい毒キノコが生えている!と息を飲んだのかも知れません。そのことに気づいた私は「大丈夫だよ。これはシイタケ。食べられるキノコだよ。美味しいんだよ。」と声をかけました。すると少しずつ気持ちが和らいだのか、ゆっくりとキノコに近づき始めました。
そして収穫。立派です!
そしてそして……。(^^)
うーん、ビールが欲しいっす!笑
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原木シイタケの美味しさはスーパーなどで売っている菌床シイタケとは比べ物になりません。シイタケの苦手な子も、この原木シイタケでシイタケ好きになれるといいですね♪ 恐らくこれからどんどん出てきます。給食やおやつにシイタケ三昧? まさに収穫の秋です!
乳児遠足
[平成28年10月20日]
秋晴れになりました。今日は1・2歳児の遠足です。
1歳さん、徒歩で林へやってきましたよ。初めての遠足は敷地内です。それでも十分な遠足。(^^) 入り口の坂を自力で一生懸命登ります。よいしょ、よいしょ。2歳クラスは交通公園まで足をのばしています。
気持ちの良い林で自由に過ごします。
「これなぁに?」
色々な木の実を見つけては先生に質問し、嬉しそうに木の実バッグに収集しています。
どんぐりや杉の実、落ち葉など、たくさん拾えたようです。
「よいしょ、よいしょ」と言いながら2人で協力して手押し車を移動。日頃お兄さんやお姉さんの遊びをよく見ているのですね。
しばらく林で自由に遊んで、お部屋に戻ってお昼です。のんびりゆったりした乳児クラスの遠足です。
素材、教材。
[平成28年10月16日]
運動会が終わり、少しのんびりした気分で寺の敷地内を(林を中心に)散策しました。改めて気づきます。ここはやっぱり宝の山。でも、これらを生かすも殺すも園の方針や保育者の感性次第です。
クサギの実。きれいな青い色水を作ることができます。アイと同じように青い染物が可能。今、年長の担任が何かを企んでいるようです。(^^)
アカメガシワに絡まるムカゴ
おやつに食べちゃいます。
色づき始めたみかん。年長が収穫します。
栗。あ〜、もう終わりですね。
超巨大なジョロウグモ!
クズの蔓には事欠きません。つい最近テント作りにも使いましたが、カゴも作りたいな。でも編み方が子供にはやや難しい…。
そしてこんなのも発見。わお!これにはさすがの私も初めて気付きました。笑)きれいです。
という風に、とにかく宝の山です。保育教材の宝庫。色、形、手触り、匂い、それぞれみんな違ってとても楽しく興味深いです。
稲刈りが年に一度、桜の花も年に一度。それと同じようにほとんどの自然素材はそれぞれ年に一度の特定の時期にしか手に入りません。だから、今を逃すと次は1年後です。そう考えると子供達がこれらの自然素材に出会えるのは、5年保育の子でそれぞれ最大5回ということになります。あー、もったいない!そしてこれら自然素材によって五感を刺激されることが、乳幼児期の子供の成長発達のためにとても重要なのですから本当に貴重なチャンスということになります。自然の中に生きる私達にとって、季節の移り変わりの毎日一つ一つが、全て貴重なチャンスの連続です。
子供と共に日々の自然の変化を全身で感じながら、その時期その時期の素材を存分に活かして楽しめる保育園に、これからもっともっとなっていきたい!と改めて思いました。