おえしきの後…
[平成28年11月4日]
御会式が終わりました。妙福寺と妙福寺保育園にとって一年で一番大変なお祭りですが、稚児行列に参加する年中年長児とその家族にとっても、また遊びに来て楽しむことがメインの園児と家族にとっても、それぞれに意味のある大きなお祭りです。その御会式が明けた金曜日、子供達はいつものように元気に登園し、気持ちよい青空のもと園庭で元気に遊んでいました。
これはコブシの芽です。毛がフワフワしていて気持ちいいんです。
実は、今朝園庭にコブシの木の太い枝が落ちていました。どうやら御会式で園庭に入ったテキ屋さんのトラックが引っ掛けて折ってしまったようです。木にとっては可哀想なのですが、これもある意味で子供達への贈り物です。テラスに置いておくと、早速女の子が芽を摘み始めました。
しばらくフワフワした毛布のような感触を楽しみ、芽を剥いて匂いを嗅いだりした後、葉っぱの匂いも嗅いで「先生、おんなじ匂いがする!」と教えてくれました。そして葉っぱに具を包んで餃子を作り始めました。餃子の皮の折り方も器用にやって見せてくれます。お家でお母さんのお手伝いをしているのかな?(^^)
すると、別の子が何やら良いものを見せに来てくれました。
太めの木の枝と収穫後の稲わらとで作った、箒です。
魔女の宅急便になって、風のように駆け抜けて行きました。
2歳クラスの担任が木の上の方を見上げながら嬉しそうに話しかけてきました。「園長先生、アゲハがかえったんですよ!」
ホントだ!
2歳クラスでは、園庭のバンペイユに付いていたアゲハの幼虫を子供達と一緒に捕獲して、ケースに入れてお部屋で観察を続けていたようです。蛹になって2週間ほど経ち、茶色くなって変化がないので「もうダメかな」と思っていたところ、御会式が明けて登園したら立派な蝶になっている姿を確認。早速子供達と園庭に放してやったそうです。コブシの木に止まって、しばらくジーッとしていました。子供達があれこれコメントしながら見上げています。
こちらがそのアゲハの幼虫を育ててくれたバンペイユ。一粒だけ残った果実が、良い感じに大きくなってきています。
さらに、今度は年長の男の子が何やら見せに来ました。
建築の端材で作った手作りの椅子です。林のテントで使うみたいです。
精神を集中し、真剣に釘を打っています。
こちらも何やら真剣。
先生に見本を見せてもらい、
自分でもトライします。
御会式明けの、相変わらずのびのびした子供達の姿でした。
みかん狩り
[平成28年10月27日]
今日は2、3、4、5歳が入れ替わり立ち替わりでみかん狩りをしました。
みかんの葉を一枚一枚手にとって、ツルツルした気持ちのいい感触を確かめたり、裏表を確認したり、こすったりちぎったりして匂いを嗅ぎます。「あ、みかんの匂いがする!」「胡椒みたいな匂い。」「青臭い匂いする。」年齢やその子の感性で色々な言葉が飛び出します。
柑橘類であるみかんの葉は、空に透かして見ると葉の中に小さな白い点々がたくさん見えます。その点々の中にエッセンシャルオイルが詰まっています。アロマの元です。葉を揉んだりちぎったりするとオイルが弾け、爽やかな香りが広がります。多くの子が葉っぱを手に取った瞬間に匂いを嗅いで「あ〜、いい匂い!!」と楽しんでいたのがとても嬉しいです。手触り、色、匂いなど、五感をフルに使って「みかん」を感じていきます。気持ちが充分高まったところでアイドリング完了。
「早速とりますか!」3歳の男の子の発言に思わず苦笑。はい、早速とりましょう!
天気が良かったので、クラスによっては収穫後その場で食べていきました。3歳も一人一人自分で剥いて食べます。今年のみかんは甘さと酸味がほど良い感じでとても美味しんです。「おいしい!」と、どの子も満足そうな表情です。
こちらは2歳。たわわに実るみかんの木を見て嬉しそうです。
近くに落ちていたタイサンボクの葉。子供達が大好きで遊びにもよく使われる葉っぱ。宝物の一つです。
完全無農薬自然栽培。ま、要するに放置なわけですが、毎年私達をとても楽しませてくれるみかんさんです。自然の恵みに、感謝!
どんぐりコロコロ
[平成28年10月26日]
今日は4歳の林遊びの日。
この時期の自然が子供達にくれる宝物の代表といえば、
やっぱりこれですね。どんぐり。
丸くて艶やかで魅力的などんぐり。いくつ持っていても嬉しくて、子供達は飽きずに拾います。で、どんぐりと言えばコロコロ転がるものです。だからこの時期にどんぐりに深く親しんで、コロコロ遊びを思いっきり楽しんじゃおう!ということで、毎年4歳でどんぐりコロコロをテーマにした活動を展開しているのです。
うちの敷地ですぐに拾えるどんぐりは3種類。コナラ、シラカシ、クヌギです。しばらく前から子供達と境内や林でどんぐりの襲来を楽しみにしてきたのですが、なぜでしょう、今年は少ない、とても少ないんです。全体的にです。残念だな〜。数年前に園庭にスダジイとマテバシイを植えていますが、こちらもまだほとんど実が生りません。ま、自然相手なので仕方がないですが。全く無いわけではないので、拾える分だけ拾いながら今日までゆっくり活動を進めてきました。
お寺の竹林から切り出して作った長〜い樋に、どんぐりだけでなく石やプチトマトなんかも転がしてみたり、
時にはこんなもの(林で捕まえた太ミミズ)まで転がして?、
あれやこれや、ワイワイ議論をしながら当日を迎えました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いいですね、集中してます。
短い竹の樋でコースを組んでいくのですが、竹を重ねてつなげるのは意外と難しく、角度や向きを一生懸命調整し、どうやったら最後までよく転がっていくか子供達が試行錯誤をしていきます。しかも今年は程度の良いどんぐりが少ないため、転がり方も今ひとつスムーズさに欠け、なかなか難しい状況ではありました。
最終的に、こんなコースや
こんなコースが出来上がっていました。
ひとしきりコロコロを楽しんだ後、先生がどんぐりの絵本を読んでくれました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そしてそのまま林でお昼です!
皆の準備が整うまでの間、「ねえ、一緒に泳がない?」と友達を誘い
ブルーシートの海で泳ぎ始める少年。
そう言えば、去年は魚つりもしました。(^0^)
メニューはきのこのスパゲティとサラダ、スープにヨーグルト。給食室に頼んでお弁当箱に詰めてもらいました。毎日ただでさえ美味しい給食ですが、お弁当になって林で食べる美味しさはまた格別!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こちらは現在のみかんの状況。いい色になってます。
早速収穫し、本日の林遊びの反省会議でいただきました。甘くて美味しい!(^^)
明日、年長がみかん狩りをするそうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
木漏れ日の中で、どんぐりや秋の自然と思いきり戯れる、楽しくて幸せな林の1日でした。
素材集め
[平成28年10月24日]
気持ちの良い月曜日の午前中。年長、年中が林へ遊びに来ていました。
年長は敷地のあちこちを歩き回って、何やら色々と素材を集めているようです。
ヨウシュヤマゴボウ。毒があり、保育に使うには賛否両論あるかもしれない素材です。でも昔から子供の遊びによく使われてきました。すごくきれいな紫の色水を作ることができます。子供達は、これは絶対に口に入れてはいけないということもよく知っています。キノコと一緒です。
ある男の子が見つけた、とてもきれいな葉っぱ。「きれいだねー!」と驚いて見ていると、「これもすごくきれいな色だよ。」ともう一枚の葉っぱを見せてくれました。
これです。「本当だ、すごくきれい!」
子供の感性に感動させられる瞬間です。
何をするのかな〜。楽しみです!(^^)