とうきょう すくわくプログラム
[令和7年3月31日]
今年度、妙福寺保育園の保育実践が東京都の「とうきょう すくわくプログラム」助成対象事業に認定されました。
「とうきょう すくわくプログラム」は、乳幼児の教育・保育の充実を目的として東京都が推進している助成事業です。子どもの興味関心に応じた探究活動を大切にした保育の実践が助成対象となります。
当園では長年にわたって子ども達の主体性を大切にした自然遊び・自然保育に取り組んできました。園の特色である豊かな自然環境を保育に生かし、子どもが身近な自然と触れ合いながら興味や関心を深めて遊べるような環境づくりを常に研究し心がけてきました。これからも、子ども達の「すくすく(伸びる・育つ)」と「わくわく(好奇心・探究心」を大切にした保育に取り組んで参ります。
認定を受けた各活動の概要(報告書)は下記リンクよりご覧いただけます。
4月 5歳 テーマ 花(PDF 4.3MB)
5月 4歳 テーマ 砂(PDF 2.1MB)
6月 5歳 テーマ 葉っぱ(PDF 2.6MB)
9月 4歳 テーマ 音(PDF 1.5MB)
12月 2歳 テーマ 落ち葉(PDF 3.2MB)
2月 3歳 テーマ 光(PDF 2.3MB)
大根掘り
[令和6年11月22日]
今日は年長さんの大根掘りです。
いつもお世話になっている、西大泉の内堀農園さん。
大都会東京の一角でありながら徒歩圏内に大きな畑があるのは幸せなことです。以前にも少し書きましたが、練馬は今、まちのあり方という点で世界から少し注目されているみたいなんです。消費者と生産者の距離が近い「食農一致」が、なんと世界最先端と言われているそうです…。いやいやいやいや…、取り残されていたような「東京の田舎」の風景が、一周回って最先端?なんだか微妙な気分ではありますが、いずれにしても食農一致は良いことです。農家さんに頑張っていただき、私たち住民も一体となって応援し、子ども達のためにこの環境この風景をこれからも残していけたらなと思います。(^^)
一人一人好きな大根を選んで掘ります。
葉っぱに埋もれるちゃうよ〜!
よく見えませんが、太くて大きな青首大根!
重い、重い!
嬉しそうに運んで、
集めて、並べて、眺めます。
美しい。
こちらも。
掘り終わった後、内堀さんがプレゼントをくれました。
子ども達はその形状の違いにすぐに気づきます。細くて、長い。
知らない人が見たら「育ちの悪い大根」と思うかもしれませんが(笑)、これがあの有名な「練馬大根」です。練馬大根というのは、実は練馬で生まれた「練馬尻細大根」という品種のことなんです。
練馬の地域は火山灰が厚く積もった関東ローム層と呼ばれる赤土の台地になっており、まずこの分厚い赤土層がダイコン、ゴボウ、ニンジン、サツマイモなどの根菜類の栽培に適しているのだそうです。そして、大根は栽培される場所の土の性質によって形状が大きく変わるため、練馬の深い赤土がこの「細くて長い」大根を生み出した、ということのようです。
練馬地域での大根生産は江戸時代から盛んになり、やがて国内有数の名産地となりました。「練馬と言えば大根、大根といえば練馬。」と言われるほど全国的に有名になったのです。細くて長い練馬大根は「たくあん漬け」に向いていたため、大根とともにたくあん作りも盛んになり、明治大正期には練馬のたくあんが軍隊の食糧として採用されていたりもしたそうです。
今日子ども達が掘った大根は、テラスで干して全部たくあん漬けにします。年長児の冬のお仕事の一つです。青首大根と練馬大根、仕上がりがどんな風に変わるのか、今から楽しみです。
どーん、じゃんけんぽい!
大根掘りの後、帰路の道沿いにある公園で遊んで帰りました!
うさぎのお葬式
[令和6年10月22日]
昨日、保育園で飼っていたうさぎのななちゃんのお葬式をしました。
平成26年4月に知人から譲り受けて2匹のうさぎを園に迎え入れました。親子うさぎ(母と娘)でした。3年前に子うさぎのうーちゃんが亡くなり、このたび母うさぎのななちゃんが亡くなりました。子うさぎは7年以上、母うさぎは10年以上、園で一緒に過ごしました。どちらも長生きだったと思います。
園児や職員にあたたかな癒しをくれる存在でした。近年は高齢で体調を崩すことが多かったですが、元気な頃は園庭でよく子ども達に抱っこされていました。うさぎは神経質な動物と言われ、実際確かに飼育に向いてないと感じることもありました。保育園のような賑やかな場所はうさぎにとって大分迷惑だったと思います。でも、見た目のかわいさ、抱っこした時のサイズ感、触った時の毛の柔らかさ、稲ワラを食べさせた時の食べ方のかわいさなど、園で飼うのにちょうど良い感じで、子ども達にとって確実に「かわいい」存在でした。
ななちゃんの体を箱に入れ、子ども達が折り紙で作った花や手紙を入れ、私がお経を上げ、みんなでお題目を唱えてお別れをしました。
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園で生き物を飼育することは、子どもの情操教育にとてもプラスだと思います。特に少し大きめの動物(アヒル、犬、ヤギ、ポニーなど)の場合、その意義がより大きくなるでしょう。動物との触れ合いがもたらす癒しはもちろんのこと、餌やりやケージの掃除など毎日世話をしなければならないことで「生きもの」や「いのち」というものの営みを身をもって知る機会にもなります。そして、いつか必ずやってくる別れの悲しみを体験することも、子ども達にとってとても大切なことだと思います。
なので園として積極的に動物の飼育を取り入れたいわけですが、現実問題として、日曜祝日や年末年始なども職員が交代で世話をする必要があるため、運営上の負担はそれなりに生じます。子ども達のためになるべく大きな動物を飼いたいという気持ちがいつもありますが、その辺がネックでなかなか思い切れないということも事実だと思います。
「もう飼いたくないです…。」
お葬式の後、ある職員がぽつりと言いました。え?と、その職員の顔に目をやると、目を真っ赤にして涙をこらえていました。世話が大変だから嫌なのではなく、お別れが辛すぎる、悲しすぎるという意味でした。それだけ愛情をもって世話をしてくれたということだと思います。
そんな職員の気持ちも大切にしつつ、しばらくしたら子ども達のためにまた何か飼えるといいなと思っています。
うーちゃん、ななちゃん、今まで長い間本当にありがとう!
秋の運動会
[令和6年10月13日]
12日、爽やかな秋晴れのもと秋の運動会を行いました。
最高の青空です! ちょっと暑いくらい…。
1〜3歳児クラスは楽しい親子競技。お父さんお母さんもよく頑張りました。(^^)
4・5歳児クラスの全員リレー。毎年感動のドラマが生まれます。
以前の運動会は、近隣小学校の校長先生や園の第三者委員など外部のお客様をお招きして行うまさに一大イベントでした。園児の競技だけでなく、敬老来賓の競技、卒園生の競技、職員とお母さんの競技、お父さんの綱引きなども行っていました。でもコロナをきっかけに内容の見直しを行い、今は純粋に園児と保護者の競技だけに絞っています。また、以前は全クラス(1〜5歳)を一緒にして一つの運動会として行っていましたが、コロナ以降は2部制に変え、1・2・3歳児クラスと4・5歳児クラスを時間を変えて別々に行うようになりました。2部制の良さは、低年齢の子ども達にとって待ち時間が少なく程よい長さで会を終えることができることです。また、園庭の混雑が半分になるので、保護者の皆さんにとっても良い感じのようです。
以前のやり方は、外部の方々に園や子どもの様子を見ていただいて保育を知ってもらうという意義や、乳児クラスの保護者に幼児クラスの活動を知ってもらう意義など色々あったので、どちらが良いのか正直迷うところではありますが、今後しばらくはこのスタイルで行こうと思っています。
楽しい1日でした!(^^)