保育園日記

おえしき

[平成19年11月1日]

11月2日と3日は妙福寺の御会式(おえしき)です。

保育園からは代表として年中児と年長児が法要に参加します。

御会式は日蓮さまのご命日(10月13日)に合わせて 各地の日蓮宗のお寺で営まれる伝統行事です。

日蓮さまの徳を讃え、心を込めて報恩法要を営みます。 御会式のメインは本堂で営むこの報恩法要なのですが、 一般的には法要よりも、前夜祭に当たるお逮夜(おたいや)の 万灯行列(まんどうぎょうれつ)のほうが有名ですね。

江戸時代から続く、ドンチャカドンチャカと大変賑やかなお祭りです。

10月12日の池上本門寺を皮切りに、 やくよけ祖師の堀之内妙法寺、 雑司ヶ谷の鬼子母神などがとても有名です。

ちなみに妙福寺の御会式もこの地域では昔からとても有名でした。 御会式に合わせてたくさんのかご屋さん出店していたので 「小榑(こぐれ)のかご市」とも呼ばれ親しまれていたのです。 (小榑というのは大泉地区の旧称です)

ところが50年ほど前に寺の事情で数年間御会式を中止した時期があり、 その時を境にかご市は無くなってしまいました。

江戸時代からの伝統が途切れてしまって残念です。 関町に本立寺(ほんりゅうじ)というお寺があります。 妙福寺の旧末寺(8ヶ寺)の一つなのですが、 そちらの御会式は「ぼろ市」が立ちます。 こちらの市は今でもなんとか続いているようです。

「関のぼろ市、小榑のかご市」はこの地域の2大祭りだった と聞いています。 妙福寺の御会式は、かご市こそなくなってしまいましたが いまでも大変賑やかです。 夜店がたくさん並びますし、参拝に来る万灯は25にものぼります。

お寺の前の道は、夜7時過ぎから10時過ぎまで、 きらびやかな花万灯と賑やかな太鼓の行列、 またそれを見物するお客で一杯になります。 2日目は午後1時に近所の本照寺から天童練り供養(稚児行列)が 出発します。約30分練り歩いて妙福寺に到着。 お堂に上がって音楽大法要となります。 雅楽の調べ、かわいいお稚児さん、 保育園児達による讃仏歌、そして読経。 御会式の大法要は厳かな空気の中で営まれます。

まだお参りしたことの無い方はぜひ一度おいで下さい。

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