保育園日記

花を探す

[平成29年3月7日]

この頃やけに寺が忙しく、住職園長はなかなかゆっくり園に出ることができません…。

 

 

今日夕方、作業で園庭をウロウロしていたら、試合形式でサッカーをしていた4歳の男の子が話しかけてきました。キーパーで、ちょっと暇してたみたいです。

 

 

「園長先生、何してるの? 知ってるよ。お花探してるんでしょ!」

 

 

びっくりしました…。ウロウロしている園長を捕まえて、突然「お花探してるんでしょ」とか言いますか、普通?しかもまだ寒いこの時期に。園庭にはまだほとんどどこにも花が咲いていません。

 

 

そしてこの子は続けて言いました。

 

 

「梅の花、きれいに咲いてるよ。うちにもお花があるよ。チューリップ。咲きそうなの。青いやつ。〇〇(お店の名前)で買ってきた。」

 

 

小さな手で蕾の形を作って、にっこり笑って教えてくれました。

 

 

ジーーーーン。 感動しました。

 

 

私がこの日記で梅とか桜を写真に撮ってちょこっと書いてたのを知っているのか。あるいはさっきアジサイの蕾をチェックしてた姿を見ていたのか。そうでなくても、きっとお父さんやお母さんや先生達と、今身近に咲いている花やこれから咲きそうな花の話などをしているのではないでしょうか。お母さんが「ほら、梅の花が咲いてるよ。きれいだね。」とか話しかけているのかもしれません。青いチューリップはお家や仕事場に飾る花かな?子供は素直です。この子の中には今、花をめで、楽しむ心が育っているのだと思います。(しかし青いチューリップってのは珍しい気がします…。)

 

 

春が来ます。もうすぐ花がたくさん咲きますね。蕾が今か今かと膨らんできています。園庭のコブシの花は早速チラホラ咲き始めました。そして、オカメザクラの花も…、

 

 

咲き始めました。

 

 

五感はこの幼児期に特に研ぎ澄まされると言います。ここで感じ味わったものが、その子の脳に信号として刻まれ、それが心の基礎となっていくのです。目で見て、形や色を感じ、匂いをかぎ、触り、味わい、音を聞く。全身をフルに使って季節の移り変わりを感じ、それを楽しむ心を、この時期にたくさん養っていかなければいけないなと思いました。

 

年長さんはいよいよ今週末が卒園式。そしてこの4歳の男の子も、もうすぐ年長さんになります。

 

 

これは何の木でしょう?

 

 

答えはクリ。庭の栗の木から栗が地面に落ちて自然に芽を出したものです。その苗木を大切に育てて大きくしてきました。これを近々子供達と一緒に園庭に移植します。今日はその場所を決めるために園庭をウロウロしていたのでした。園庭にクリの木を植えるのは、イガが落ちるのがちょっぴり心配ですが、とりあえず植えてみます。(^^) そしてモミジ、エノキ、ドングリも新しく一緒に植えます。どれもみんな庭に自然に落ちた種から生えてきたやつです。

 

 

ここは、本当に素敵なところです。

 

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