保育園日記

イモムシ

[平成29年7月21日]

「園長先生、見て!」

 

 

と言いながら男の子が見せてくれたのは、これです。

 

 

イモムシ。「スズメガ」という大型の蛾の幼虫です。隣にいた子がすかさず「メンガタスズメ?」と聞いてきました。さすがです…。恐らくクラスで担任やお友達と調べているのでしょう。私も詳しくないので、幼虫を見ただけでは分かりません。ちなみにメンガタスズメは成虫になると背中にお面のような、人の顔のような模様が出来ます。人面蛾とも言われています。「羊たちの沈黙」というこわい映画の中で、レクター博士、ではなくて犯人が大量に飼育していたのと同じ仲間です。ワオ♪

 

 

スズメガの幼虫は触ってもかぶれたりしないので、勇気のある子は触って遊ぶことができます。

 

 

「指で触るとね、グルグルってくっついてくるよ。結構こわいよ。」と教えてくれました。子どもらしい素直な感想で、かわいいな!

 

 

この花壇のナスの葉っぱによくいるんです。

 

 

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そんな話をしていると、着物を着ていた私のそばに寄ってきた別の男の子が「仏さまの匂いがする。」と言いました。着物に染み付いたお香の匂いに反応しているのです。

 

「こっちもいい匂いがするよ。」と、持っていたお数珠の匂いを嗅がせてあげました。

 

すると「お釈迦様の匂いがする。」と一言。

 

そして少し間をあけてさらにもう一言。

 

「○○君(自分の名)、絶対いい子にする!」

 

と誇らしげに宣言してくれました。

 

ジーン…。

 

いつも、仏さまお釈迦さまに「良い子になります」とお約束をしていることが、この子の中に染み込んでいるのです。そして私の着物のお香の匂いを嗅いで仏さまのことを思い出し、「ぼく絶対いい子にするよ。」と宣言してくれたのです。

 

子どもの素直な心に感動すると同時に、仏教保育ってなんて素晴らしいんだろう、と感動した瞬間でした。仏さま、ありがとうございます!

 

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