保育園日記

霜柱

[平成29年12月21日]

霜柱です。

 

 

寺の仕事で境内を歩いていたら、にぎやかな子どもの声が聞こえてきました。近づいてみると本堂前の枝垂れ桜の木の下で3歳が遊んでいました。

 

 

ザクザク踏んでは感触を楽しみ、

 

 

手にとっては冷たさを楽しみ、

 

 

表面の土を剥がしては「うわ〜」と楽しみ、

 

 

みんな夢中です。見てよし、触ってよし、踏んでよし、音を聞いてよし。霜柱は楽しいですね!

 

 

と、園長的にはとても嬉しい子どもの姿なのですが…、心の中でもう一人の私(寺の住職)が叫びます。「あんまりぐちゃぐちゃ踏み荒すなよ〜!敷石を汚すな〜!明日は寺の行事があるし、うぅ、泥は勘弁だな…。」ナハハ、住職園長の心はいつも複雑です。笑)担任に竹箒を渡して「最後に掃除してきてね♪」と笑顔でお願いしておきました。(^^)

 

 

「きれいなの、できた」と見せてくれたのは、霜柱と泥の上にマンリョウの赤い実をあしらった素敵なオブジェ。

 

 

これも敷地のそこらじゅうに生っています。

 

 

いいね〜、たくさんとって遊びに使おう!と笑顔で見守っていると、また心の中でもう一人の私(寺の住職)が叫びました。「境内の植栽をあんまり荒らすなよ〜!マンリョウは正月の床の間飾りに使ったりするし、大事なんだよな…。取り過ぎ注意!」 (^^;;

 

 

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寺の境内ってのはなかなか難しい場所なんです。神聖な場所ですから、日頃から清掃や維持管理に神経をつかい、お金もかけています。きれいだと気持ちがよくてつい遊びたくなりますが、公園ではないので好き勝手に遊んだりふざけたりするのはいけません。ちなみに前の住職(私の父)は境内で子供が遊ぶことを絶対禁止にしていました。園児でも一般の人でも分け隔てなく禁止です。ちょっとでも遊んでいる様子が見えると「コラーッ!」と怒鳴りつけて説教します。だから境内はいつも静かでした。私が住職になってから、多少の遊びは許す方針に変えました。妙福寺の境内で過ごす時間が子ども達の心のふるさとになったら嬉しいですからね。でもやっぱり好き勝手にやって無神経に荒らすようなことは許しません。

 

今日のこういう遊びは、うちの園児だから特別に許可していることです。担任がきちんと意識を持っていますし、それなりに節度を持って境内で過ごすことができるからです。なので、万が一よその園児さんが遊びに来たりした場合は、申し訳ないけれどお断りすると思います。怒鳴ることはしませんけどね。悪しからずご了承ください。

 

 

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自然は冬にもたくさんの遊びをもたらしてくれます。赤い実のマンリョウ、センリョウ、ナンテン、青い実のリュウノヒゲやノシラン。そして霜柱だって土の地面がなかったらできませんよ。しかも大きな木が木陰を作ってくれているから、11時頃になっても解けずに残っているわけです。本当に贅沢な環境。妙福寺保育園バンザイ!です。 \(^^)/

 

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