保育園日記

秋色

[令和1年10月31日]

「日差しが強すぎてパリパリになっちゃった…」

 

と言いながら、状態の良いものを選んでいます。年長テラスでの作業風景。

 

 

集めて干していたのはモミジバフウ。だんだんと赤く色づき始めています。

 

美しく鮮やかな紅葉が園庭に彩りを添えてくれるこの木、モミジじゃありません。フウの木です。楓と書いて「フウ」と読みます。いくつか種類がありますが、これは葉の形がモミジに似ているので、モミジバフウ(もみじ葉楓)と言います。別名アメリカフウ。大正時代にアメリカから輸入されたとされる外来樹木です。大きくてトゲトゲした鈴のような実がなるのが楽しみで植えました。クリスマスリースなどにも使われるのでご存知の方もあるでしょう。園庭の木はまだ植えたばかりで実がつきません。いつ頃かな〜?

 

 

小枝もたくさん集めていますね。これから何か秋の製作が始まるようです。

 

一通り作業が終わった後、担任が子供達に声をかけました。

「じゃあさ、次はギンナン洗う?」

「うん、洗う!」

「じゃあ先生が洗うから、〇〇ちゃん干してよ。」

「はーい!」

 

ってこれ、今時こんな会話してる保育園めったに無い気がして、なんか急にウケちゃいましたよ。笑

 

 

秋といえばこっちも盛り上がってきてます、年長のドッヂボール。毎年秋冬に近くの公立保育園の子ども達と交流試合をしているのです。昨年の勝負は引き分け。さて今年はどうなるか…。

 

 

3歳がトンボのメガネで色んなものを観察しています。

 

 

秋じゃなくても秋色に見える赤いメガネ。実習生と一緒に製作したようです。

 

 

 

 

秋とか季節に関係なく、乗り物はやっほー!です。(^^)

 

乳児遠足(2)

[令和1年10月30日]

乳児遠足の続きです。

 

 

1歳に比べると2歳がグッと大人に感じます。身のこなしや遊びの幅が全然違います。

 

 

「私ね、ここにつかまってピョンピョンできるんだよ。」と丸太の上で跳ねて見せてくれた女の子。「すごいね!」と応答すると、次にこう話してくれました。

 

「大人がいるところしかダメなんだよ。遠くに行っちゃダメなの。だって轢かれたりしたら危ないから。」

 

遠足のお約束をよーく分かってますね。それをちゃんと考えながらこの丸太のところで遊んでいたということでしょうか。うーん、エライ!

 

 

 

 

 

 

そうそう、これがヤブランの実です。

 

 

ふとしたきっかけでこの実を発見した男の子が、夢中で採り始めました。ほとんどがまだ未熟な緑色でしたが、なかに2粒ほど熟して黒っぽくなった実がありました。それを採って私に見せながら言いました。

 

「これはね、ブドウになるんだよ!」

 

なるほど、サイズはずいぶん違いますが、実のつき方や色合いは確かにブドウに似ています。よほど嬉しかったのか、私にだけでなくわざわざ違う場所にいる担任のところまで出向いて行って「これ、ブドウになるんだよ!」と報告していました。

 

 

しばらく経って様子を見に行くと、もうすっかりきれいに取り尽くされていました…。こりゃ、鳥も顔負けですね。笑

 

 

2歳は敷地の外の道路を通って帰ります。

 

最高に楽しい遠足でした!

 

乳児遠足(1)

[令和1年10月29日]

昨日、良い天気に恵まれ乳児(1・2歳クラス)遠足を行いました。

 

と言っても敷地内ですが…。笑)

 

 

保育園を出発し、歩いて歩いていよいよ林の入り口に到着。嬉しくてみんなちょっと興奮気味。急な上り坂もすごい勢いで登っていきます。立派立派。森にやってきたペンギンの行列みたいでかわいいなー。(^^)

 

 

林では不思議な生き物が子供達を迎えてくれました。

 

「いた! めめ!」と嬉しそうに叫んでいます。

 

 

自由でゆったりした遊びのひととき。

 

 

そうそう、今年はわりと豊作です!ここ数年不作続きだったでひとまず安心。今年はもう終わりが近いですが、まだきれいなやつが残っていました。

 

 

くんずほぐれつ?、夢中になって拾います。

 

 

ポシェットはすぐに満タン。(^^)

 

 

「何を拾ったの?」 子供達は嬉しそうに報告。

 

 

これは私の拾ったもの。クヌギにコナラ、スギにヒノキ。クリの実も探したらまだありました。赤いのはアオキの実、緑のはヤブランの実です。こりゃ子供達夢中になりますよね、当然。

 

 

「来て」と友達に声をかけて誘い、

 

 

ちょっと難しそうな茂みを通り抜けて遊んだり、

 

 

とにかく林の中を歩き回って

 

 

拾った落ち葉をちぎってその感触や音を楽しんだり、

 

 

結構本格的なおままごとを展開したり。

 

 

活発に動き回り、興味の赴くままに様々な自然の恵みと触れ合い、充実した楽しい一日になりました。

 

 

先に帰る1歳さんを2歳さん(緑帽子)がお見送り。バイバーイ!とさかんに手を振るのですが、なぜかお互いにどんどん近づいていきます。微笑ましい乳児クラスの姿です。

 

1歳児にとって、この林は巨大な冒険広場です。木の実や枝や石ころがたくさん落ちていて、傾斜あり、凹凸あり、根っこや穴ぼこあり。乳児にはまだ少し危ない面が多いので普段はほとんど来ていませんが、今日は特別な遠足の日。様々な発見を楽しみつつ、この不安定な林の地面を踏みしめて歩き回るだけで素晴らしい運動や刺激にもなるはずです。みんな上手に歩いていましたよ。秋の自然に包まれて、心も体も生き生きと弾んだ遠足でした。

 

2歳クラスも行きましたので、この後もうちょっと続きます。

 

砂を味わう

[令和1年10月27日]

2歳クラス、この日(23日)は先生が砂について詳しく話を聞かせてくれています。しっかりと集中して話に耳を傾ける子供達です。(^^)

 

 

ふるいにかけたサラサラの砂を、一人ずつ手のひらに振りかけてもらいます。「冷たい」「気持ちいい」など様々な感想が子供達の口から自然にこぼれます。

 

 

手のひらで味わったり、手の甲で味わったり…。サラサラだけでなくツブツブの砂も乗せてみます。

 

 

「気持ちいいねー!」

 

 

満足そうです。

 

そりゃそうですよ、とにかく砂って気持ちがいいんですもん!

 

こうやってサラサラとツブツブを存分に味わった後、自由な遊びが始まりました。

 

 

砂の滑り台。流れていく砂や、下に溜まる砂をじっくりと見つめています。

 

 

何度も何度も、何度も何度も、何度も何度も、とにかく何度も。繰り返し繰り返し流して眺めます。

 

 

流れ、音、形。砂が子供達の五感を豊かに刺激します。

 

 

こちらも何やら真剣。

 

 

白い砂つぶを拾い集めているのでした。指先を上手に使い一粒一粒、黙々と。そして時々耳元でカップを揺らします。カラカラ…って、とてもいい音がするんです。

 

 

小さな宝石。この日の彼女のお気に入り。ずっとずーっと、黙々と。

 

 

こちらは何でしょう?

 

 

スタンプ模様を、黙々と楽しんでいる模様。

 

 

 

 

 

 

いろんな砂の遊びが、あちこちで繰り広げられました。

 

子供達は年齢を問わずみんな砂遊びが大好き。ままごと、型はめ、穴掘り…。でもこの日はいつもと少し違う展開に。もっと深く砂を感じさせたいという担任の思いが、いつもとは違う遊びの導入を生み出しました。担任が誘う砂の不思議な世界に導かれ、子供達は感覚を研ぎ澄ませて砂を味わいました。その後の遊びはいつも以上の集中です。園庭のただの砂も、視点を変えるととても豊かな自然遊びの教材へと変化するのです。

 

五感をフルに使って、砂の魅力を堪能した2歳さんでした。

 

 

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午前中の遊びが終わって給食の時間が近づいてきました。一人の男の子がまだ遊び足りないのか、消防車に乗って遊んでいます。時々担任が声をかけますが、なかなかお部屋へ入ろうとしません。しばらくすると担任が笑顔で近づいてきて、地面に四角を描き「オラーイ」と言いながらピピーピピーと笛を吹き始めました。

 

 

すると男の子はその笛の合図に合わせて消防車をバックさせ、四角の中に上手に消防車を止めました。

 

 

どうやらこれ、車庫だったみたいです。上手に車庫入れを終えた男の子は、満足そうな表情でお部屋へと帰って行きました。

 

 

こういうの、好きだな…。なんか、いい保育園。(^^)

 

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