水の遊び(2)
[令和3年9月25日]
前回の続きです。
こちらのコーナーでは色水作りが盛り上がってます。
葉っぱや花びらをすり潰して色水を作ります。
これも子供達が大好きな遊びです。植物の色水は結構不思議で、例えば同じ緑色の葉をすり潰しても、使う葉の種類によって水の色が違ってくるんです。緑の水になったりオレンジの水になったり…。子供はその不思議さを感じながら、ひとつひとつ試して研究して遊んでいます。
紫はやはり美しいですね。
こぼれた水をカップに集めるのも一つの遊び。集まった水をまた遊びに使います。水の性質を、これでもかというほど味わっています。
出来上がった色水を並べて比べっこが始まりました。薄いものから濃いものまでを順番に並べたり、同系色をグループ分けしてみたり。
「園長先生見て、きれいでしょ!あー、私この中に入りたくなっちゃったなー♪」
ある女の子が何気なく発したその言葉に私は思わずジーンときましたよ。だって、この色水がその子にとって本当にうっとりするほどきれいで、嬉しく、思わず自分がそこに入りたいって思ったのでしょうから。それほどこの遊びがその子にとって満足なものだったということの証でもあります。
みんなそれぞれ自分の作った色水にものすごい愛着を持っています。
テラスの近くでは、樋を使った水のコース作りが行われていました。
高さの微調整に、立体交差。なかなかレベルが高いです。
ジョーロから適量の水を流す。実はそれだけでも難しい作業です。ジョウロの重さを感じて角度を調節する、結構繊細なバランス感覚が必要です。勢いよく出しすぎると、不安定な樋がすぐに外れて壊れてしまいます。
こちらはある男の子が偶然発見した遊び。すっごくきれいです。勢いよく注いで偶然できたこの水のカーテン(ドーム?)が気に入ったのか、この子はしばらくこれを繰り返し楽しんでいました。
樋の継ぎ目から水が漏れてるよ〜!と指摘したら、なんとその下に逆向きの樋を設置して、こぼれた水が流れる新しいコースを増設していました。すごい。子供の創造性は、必ず大人の想定を超えてきますね。
水の大切さを子供達に伝えたいという思いで担任が制作したペットボトルの濾過装置。茶色い泥水を注ぐとだんだんきれいな水に変化します。
通りすがりの年長男子が興味津々で見ています。
午前中一杯たっぷり遊んだら、一人ずつ手のひらに雫ちゃんをもらって
大切そうにしながらお部屋へと帰っていきました。
おしまい