続・土づくり
[平成29年5月10日]
毎年のこの時期の年長クラスの仕事、田んぼの土作りがコツコツと続いています。この土作りは泥んこ遊びも兼ねた仕事ですので、同時に様々な遊びや実験も並行して行われています。
子供達は園庭の何ヶ所かの地面を掘り返してそれぞれの土の感触を確かめました。林に行って、林の土も掘りました。汽車の奥の、落ち葉の積もった場所を掘り返して大量のミミズを発見。なぜここにはこんなにミミズがいて、あっちのグランドの土にはあまりいないのか、疑問を感じて図鑑で調べたり…。そして、それぞれの土をたらいに入れて違いを観察したり。こんな活動を毎日のように積み重ねて、子供達は土の感触の違いや栄養状態ということに意識が向くようになってきています。
「園長先生、この土はね、栄養たっぷりだよ。」と、男の子が嬉しそうに教えてくれました。昨年の田んぼの土の残りに新しい柔らかい黒土を混ぜています。美味しいお米を作るための大事な作業です。
プランター田んぼに土を入れてしっかりと混ぜ込んでいきます。
その傍らでシロツメクサも良い感じに花をつけており、子供達の遊び相手になってくれています。
ふれあい
[平成29年5月9日]
メッシュパネルで即席の「ふれあいサークル」を作ってから、子供達が園庭で気軽にウサギと遊べるようになりました。夕方、2歳の子供達がウサギにおやつをあげていました。
ウサギは繊細な動物です。明るい場所も暑い場所も本当は苦手なはず。そして人間と触れ合うことも本来すごく苦手でしょう。ですからこんなオープンなサークルに真昼間から放し飼いにしておくのは大分かわいそうで心苦しいです。地面は固い砂地で、食べる草も無く隠れる場所も無く…。ああ、早く彼らのために気持ちの良い環境を整えてあげたいと思いつつ、ついついそのままです。ウサギさんごめんなさい。
でも子供達は嬉しそうにウサギと遊びます。そしてウサギ達も適当に逃げ回ったりしながら子供達のお相手(?)をしてくれます。このウサギは雑種なので元来丈夫かもしれませんし、園のこうした環境にもかなり慣れてくれているとは思います。ウサギの運動不足も困るので、とりあえず良しとしましょうか。(^^;;
触れ合える動物、お世話をしなければならない動物がいることは、子供達にとってとても良いことです。
ヤマモモの実が大きくなってきています。あれからもうすぐ1年。時が経つのは早いです。昨年はシロップ作りに失敗してしまったので、今年はもう少しきちんと準備をして取り組みたいと思います!
動物、植物、昆虫などの様々な命と触れ合って、園の子供達の生活は豊かに進んでいます。
バッタ
[平成29年5月2日]
年長男子が大きなショウリョウバッタを捕まえたようです。いつ捕まえたの聞くのを忘れましたが、よく見るとケースの中には土と枯葉が敷いてあります。
「バッタは枯葉は食べないよ。元気な緑の葉っぱを食べるから入れてあげなきゃね。バッタが好きなのはツンツンした葉っぱだよ。」と話しました。
イネ科の植物と言っても子供には分からないので、「ツンツンした感じ」と伝えました。とりあえず園庭を物色してみるとプールの近くにスズメノカタビラが。「これこれ」と教えてあげました。
早速摘んできて、
ケースに投入。
果たして元気でいてくれるでしょうか。
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正直なところ保育園でのバッタの飼育はわりといつも上手くいっていない気がします。新鮮なイネ科の植物を常に補給してあげないとダメなのですが、子供達もよく分からず、担任もよく分からず、きめ細かな世話を徹底できないのだと思います。今年は私も改めて研究し、丁寧に教えながらやってみるかな〜?とか、ちらっと思ったりしてます。
春の林
[平成29年5月2日]
気持ちのいいお天気のなか、4歳は林で遊んでいました。
草花を求めてあちこちパトロール
摘んだ花をカップに詰めて「お花のカップケーキ」
立派なバッタもいました!
焼き芋屋さんだそうです
おいしそう!そしてよく見ると、竹の皮のセレクトが渋くてカッコ良すぎです!彼は焼き芋屋さんになりきって、トングで熱々の焼き芋をつかんで私に見せてくれました。
瓶に詰めてもよし
こんな風にテラスに吊るしてもよし
花は本当にきれいで楽しいです。きれいな花を鑑賞するだけでなく、その花を摘んで遊ぶと一層心が豊かになる気がします。
太陽がキラキラ光ってるー!と、男の子が教えてくれました。摘んだ花もみんなで日の光に透かして眺めて楽しみました。太陽だけでなく、木々の緑も草花も子供達も、みんなキラキラ光っていました。
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自然は素晴らしいですね。四季折々つねに子供達に素敵なプレゼントをくれます。しかも全部タダです。(いやよく考えると、これを維持するにはかなりお金がかかってるかな〜?笑)とにかく、色、形、感触、匂いなど、どれもみんな違ってそれぞれに魅力的。春の爽やかな林の中でキラキラ輝く子供の姿を見ていると、この自然の一つ一つが子供達にとってどれほど素晴らしい教材であるかを、そしてそれがこの子たちの心をどれほど豊かにしてくれるかを、しみじみと感じます。
GWのお休みも、ご家族でたくさんの自然に触れて欲しいと思います。