保育園日記

終わりの会

[平成18年3月23日]

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今日は終わりの会でした。1年間の保育の終了式です。

31日まで保育はありますが、今日を境にお休みに入る子もいます。 年長さんでは今日が保育園での最後の日という子もいました。 終わりの会を行うと「本当に1年が終わったんだなぁ…」 という気持ちになります。

今年度はなんだか色々ありました。 2代目園長である勝先生とのお別れがあり、 創立50周年の大きな式典があり、 園のシンボルツリー的存在だったけやきの木とのお別れがありました。

今考えると、みんな大きな「節目」の出来事だったんだなと思います。 一つの時代が終わりを告げた…、そんな感じです。

そういえば私も少々体調を崩し、自分の命とか人生について ちょっぴり真剣に考え直した年でもありました。 来年度は変革の年なのかもしれません。

次の50年に向けた新しい1年目がスタートするのです。

園の活動では、子育て支援事業である「ハニークラブ」が始まりました。

5月からは児童館での「出張!ハニークラブ」も始まります。 園の年中行事についてもちょっとした変化を予定しています。 伝統を守りながらも様々なことにチャレンジし 常にフレッシュな園でありたいと思います。

1年間お疲れさまでした。子ども達も、お父さんもお母さん達も、そして先生達も。 来年度もよろしくお願いします。

卒園式

[平成18年3月16日]

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12日(土)、妙福寺祖師堂にて第51回卒園式が 厳かに行われました。今年の卒園児は33名です。

妙福寺保育園が誕生してから50年。 3200名の園児がこの妙福寺の庭から巣立っていきました。

うちは保育園ですから、卒園式の後も当たり前のように子ども達は登園します。 今年度一杯、3月31日まで登園する子もたくさんいます。

それでもやはり卒園式は特別な日です。 長い子で5年間、短い子で1年間の園生活の集大成。 全園児の最上級生として誇りと自覚を持ち、子ども達は 本当に立派な姿を見せてくれました。 職員も保護者も、そして子ども達自身も、喜びと感動に包まれた 素晴らしい1日になりました。

うめ組さん、卒園おめでとう! いつまでも仏さまの心を忘れずに、立派な小学生に なって欲しいと思います。

謝恩会で、お母さん達から本当に心のこもった 温かい言葉の数々をいただきました。 「保育園をやってきて本当に良かった…」 「これからももっともっと頑張って良い保育をしていこう…」 そんな喜びと明日へのファイトがムクムクと湧いてきました。 きっと職員一人一人、みんな私と同じような気持ちを持ったはずです。

園と家庭、職員と保護者、互いに協力し支え合いながら 必死に歩んできた5年間です。 本当にお疲れさまでした。 そして心から、ありがとうございました!(涙)

けやき伐採…

[平成18年3月12日]

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8日、遂にけやきを伐採する日が来ました。

根を掘り返し、ウィンチで引っ張って横倒しにします。 作業の様子を子ども達と一緒に見守りました。 「悲しかった…」という子どもの感想を聞いて、 私も改めて悲しくなりました。 植木屋さんの話では、17〜8年前に落雷や高熱など 何らかの強い外的ダメージを受け、 その後少しずつ樹勢が弱ったのだろうとのことでした。 年輪にその痕跡があるそうです。

けやきが倒れる瞬間(QT/740KB)

新入園児面接

[平成18年3月9日]

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7日、新入園児の面接が終わりました。

4月から新たに入園する子ども、お母さんとお会いし、 各ご家庭の状況をある程度把握しました。 ほっと一安心です。

ここ数年、新入園児面接のたび思うことがあります。 0、1歳の乳児期から長時間保育を希望する方が 増えてきているということです。

産休明けから無認可の保育所などに預けて フルタイム勤務している方が、この頃とても多いです。 現在の保育行政は、保育時間の拡大ばかりでなく 夜間保育、病児保育など、社会のニーズに合わせてどんどん サービス(?)の充実を図っています。 そしてそれを子育てに優しい社会とうたっているわけです。

でも、子どものことを第一に考える私たちの立場からすると 現在の行政の方針は間違いだらけだと感じずにはいられません。

保育園が子どもの状況を第一優先にし、社会に規制を かけなければいけないと感じることがしばしばあります。 親も会社も、制約が生じて初めて真剣に動いてくれるからです。

例えば、延長保育に入れなかった人が、切羽詰まって勤め先と交渉し、 勤務を短時間にしてもらうようなケースがあります。 仕事上は多少肩身の狭い思いをするかもしれませんが、 結局はそれが二足のわらじを履くお母さんの 精神的肉体的な余裕を生み出し、 結果として子どもの成長にとっても 良好な環境が生まれることが多いのです。 言われるがままに長時間保育や病児保育を実施すれば 仕事上は都合が良いかもしれませんが、 その負担は子どもが背負うことになります。

幼少期に背負う心の負担は意外に大きく、 後々取り返しのつかない状況に発展する危険性を はらんでいます。

子育てに優しい社会は、世の大人達や会社そのものの 意識を変えていかなければ実現しないのですが、 経済第一優先の社会では、なかなかその正論が通りません。

たいがいのお母さんが、卒園の頃までには 仕事よりも子どもの方が大切だということに気づき、 様々な状況を調整できるようになります。

保育園は、経済社会と子どもの育ちの狭間で揺れ動きながら 常に子ども寄りの立場で社会にメッセージを 投げかけていきたいと思います。

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