保育園日記

マルタと共演

[平成18年11月7日]

保育園とは全く関係のない話題ですが、 MALTA(マルタ)というサックス奏者をご存知でしょうか?

日本でサックスと言えばナベサダですが(?)、 そのナベサダの次くらいに有名な(?)サックスプレーヤーです。

実はそのMALTA氏と、このたび共演することになりました。 皆さんの頭の中は、「???」、こんな感じでしょうか。 ジャズサックス奏者と坊さんが一体どこで何を共演するのか…。

それは「お会式」です。お会式の「音楽法要」です。 と言っても、うちのお会式ではありません。 江古田にある蓮華寺という寺のお会式です。 お会式は寺によって様々なやり方があります。 こうしなければいけないという決まりがあるわけではありません。 日蓮さまのお徳を讃えて行う行事ですので その意味合いが失われていなければ、 極端な話、何をやっても良いわけです。 ちなみに妙福寺のお会式は、江戸時代から続く 極めてオーソドックスなスタイルを踏襲しています。 万灯行列、雅楽を交えた音楽法要。 まさに「これぞお会式!」というような定番型ですね。

江古田の蓮華寺はそれとは正反対と言えるかもしれません。 14年前から様々なジャンルのミュージシャンと組んで、 お経と音楽のコラボレーションを行っているのです。 とても奇抜な発想のお会式なわけです。

私は、そのお会式に、縁あって4年前から出仕(出演) させていただくことになりました。 で、今年のミュージシャンはマルタ、というわけなのであります。 私たちの役割は基本的に読経と声明(しょうみょう)です。 声明ってご存知でしょうか? お経に歌のような節をつけてゆっくりと唱えるあれです。 高野山声明が国立劇場などで公演を行っているので 聞いたことのある方もあるかもしれませんが、 要するに仏教音楽の一つです。 そして日本の伝統芸能の一つでもあります。

実は、私は日蓮宗声明の先生の資格を持っているんです。 といっても、日蓮宗の声明は大変シンプルで、 天台声明とか高野山声明に比べたら、先生の資格を持っていても 屁のカッパぐらいな感じで、全然すごくないのですが、 一応「声明師」と呼ばれています。

で、この蓮華寺のお会式には、東京の西地区の中で 選りすぐりの(?)声明師が5名参加していまして その中の一人が私なのであります。あはは。 このお会式法要は、かなり見応えがあると思います。

この寺の檀家さんがお見えになるのはももちろんですが 出演ミュージシャンのファンの人達が大勢参列されます。 そして毎年、参列された方は感激して帰ります。 ご興味のある方は是非おいで下さい。

マルタの演奏を間近に聞くことができる良い機会でもあります。 それに、単なるコラボイベントとして終わるのではなく しっかり「法要」としての意味や形式を保っていますので その点も非常に良いことだと思っています。 お寺の本堂で行われる、幻想的な音楽法要を是非お楽しみください。

「江古田のお会式」

日時:平成18年11月11日(土) 午後5時開演(途中入場は一切できません、ご注意ください)

会場:蓮華寺(中野区江古田1−6−4)

出演:僧侶5名、マルタ(サックス)、ジーン重村(ドラム)、布川俊樹(ギター)

入堂料:お布施として志をお納めください。

※駐車場はありません。 ※西武池袋線江古田駅から、タクシーで10分くらいです。(哲学堂下の蓮華寺)

※バスの場合 中村橋駅から関東バス(中24)「中野駅北口」行き(下徳田橋経由)に乗車、 14駅目の「蓮華寺下」下車

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