保育園日記

会議風景

[平成28年11月9日]

今日は職員会議の様子を少しご紹介します。(^^)

 

 

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秋の自然物を使った子どもの製作物が持ち込まれ、話し合いが行われています。

 

 

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今月の年長の活動には「様々な秋の自然に触れ、季節の移り変わりを感じる」というねらいがあります。それに沿った具体的な活動として「林のコーナー遊び」が企画されています。林の様々な場所に遊びのコーナーを設け、製作をしたりままごとをしたりして楽しく過ごすというものです。この1ヶ月ほど、その日に向けての事前活動が毎日少しずつ積み重ねられてきました。

 

 

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林のテントで使うベンチやテーブルを子供が自分で作ったり、集めた落ち葉や木の実を使って色々な飾り物やおもちゃを作ったり、草木の汁で糸や紐を染色したり。そうした活動の一つ一つがすべて「林のコーナー遊び」につながっており、子供達はその遊びを通して既にどっぷりと身近な自然の変化に親しんでいます。

 

 

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林のツルで作ったリースや松ぼっくりの飾り

 

 

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パンチを使った葉っぱの型抜きやどんぐり人形

 

 

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拾い集めた美しい色の桜や柿の葉(押し葉にしてあります)

 

これらすべてが、これまでの子供達の遊びの一コマです。

 

 

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会議資料となる指導案。活動のねらい、事前活動の内容や意義、言葉がけの想定やポイント、当日の設営内容や想定される子どもの姿、時間配分、導入の仕方や全体の流れ、活動後のシェアリングのポイントや片付けのことなど、様々な大切なことが書き込まれています。

 

 

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園の会議には色んな種類がありますが、この会議は保育内容そのものについて話し合うもので、保育の質を高めるためにとても重要な会議となっています。

 

年長・年中クラスでは、季節の行事の他に毎月「林遊びの日」というものを決めており、その日に向けて日々の保育を行っています。「林遊びの日」と言っても、子供達は日頃からいつも林に遊びに行っており、この日しか行かないということではありません。この日は、いわば「研究授業」のようなものです。担任はその日に向けて毎日の保育環境を考え、当日は活動全体を他の職員に公開し、終了後に皆で話し合うというものです。事前活動の内容や進め方、当日の子供達の遊びの様子、保育者の関わり方、言葉がけや環境づくりの良し悪しなど、様々なことを率直に話し合います。

 

進め方は次の通り。

 

まず主担任・副担任がそれぞれ個別に指導案を作成し会議で発表します。つまり指導案のコンペです。そして参加職員が1人ずつ案に対する意見を述べていきます。良いと感じる所、足りないと感じる所、質問、感想など。先輩後輩関係なく率直に意見を出し合うことを大切にしながら会議を進めます。そして最後に園長が総括的な意見、提案、確認などを行い、主担任・副担任のどちらが活動のリーダーとなるかを決めます。その後リーダーは他の指導案の良い部分なども取りつつ再度指導案を練り直し、次の会議で再度プレゼンします。そしてまた同じよう参加職員から意見をもらい、最終的な指導案(活動の流れ)を決定します。会議に参加するメンバーはあらかじめ決められており、そのメンバーは当日のサポート役として活動に加わります。

 

「研究授業」とか「公開保育」と考えれば分かりやすいですね。まぁ、リーダーとなる先生には随分大きなプレッシャーがかかるはずです。自分の感性や実力が白日のもとに晒されるからです。でも、これを繰り返すことにより保育者は確実に力をつけていきます。先輩も後輩も関係なく、良い保育を志す同じ仲間として率直に意見を交換し合える環境というのは素晴らしいと思います。

 

 

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会議後、出された意見をもとに早速境内に落ち葉を拾いに行く担任。

 

 

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最高の教材。自然がくれた秋の恵みです。

 

 

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ふと見上げると、こんなに清々しい色が広がっています。

 

 

保育で大切なのは「結果」や「出来栄え」ではなく「プロセス」です。子どもの遊びは毎日続いていきます。保育者がどのように遊びの環境を設定し、どんな投げかけや見守りをしていくのかがものすごく重要なのです。子どもの様子をよく観察し、興味関心や成長の度合いを見極め、指導案を何度も練り直しながら進めていくのです。

 

保育は本当に奥が深くて楽しい仕事です。

 

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