落ち葉
[平成30年12月5日]
ただいま妙福寺の境内は落ち葉のピークを迎えています。風が吹くとまるで雨か雪のように空から一斉に降り注ぎ、地面を覆い尽くします。よく観察すると、例のケヤキのタネがくるくると風車のように回りながらゆっくりと飛んでいきます。それを探しながら降り注ぐ落ち葉を見ていると、途端になんだか「すごいな!」と感動して楽しい気持ちになり、同時に自然の命の営みの不思議をグッと身近に感じることができるようになる気がします。
参道や境内の掃き掃除は大変ですが、枯葉を蹴散らして歩くとカラカラと気持ちのいい音がして楽しくなります。落ち葉はきれいで楽しくていい匂い。気持ちがワクワクしてきます。きっと子供達も同じでしょう。
お風呂だそうです(4歳)。入らせてもらったらとても気持ちのいいお湯でした。落ち葉の温泉。
2歳の担任が子供と話しながら何かしています。
見てみると葉っぱのオバケが…。遊びの準備かな?
ちなみにこれ(右)はヤマザクラの葉っぱです。そっと匂いを嗅いでみると、桜餅に巻いてあるあの葉っぱの匂いがしてきます。あ〜ん、いい匂い♪
1歳も夢中。
落ち葉の美しさを楽しむ2人。
こちらはまた、
なかなかの迫力です。
4歳の女の子が「園長先生、ウサギできるよ、見せてあげようか?」と言うので「うん、お願い!」というと、「ほら!」と見せてくれました。
これです。かわいい落ち葉のウサギ。
砂のケーキを飾ったり、
穴ぼこに詰め込んだり、
落ち葉は楽しいです。
ん?何やら基地のようなものが作られ、その中で子供がワイワイやっています。
なんと稲の土をプランターから運び出し、棒で叩いて崩すという遊びでした。かなり盛り上がっております。
モジャモジャの根っこが取れると「うわー、大量のスパゲッティだ!」。
落ち葉とは違いますが、枯れ草の遊びです。
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都会暮らしのなかで落ち葉はすっかり邪魔者扱いですね。雨樋や排水溝が詰まる原因になるし、虫はわくし、車に踏み潰されて粉々になってアスファルトにこびりつくし…。汚らしくて迷惑以外の何者でもないと思っている方もあると思います。でもその一方で、子供達をこんなに楽しませてくれる素敵な存在であることも感じてほしいです。
落ち葉は自然がくれる最高の贈り物です。落ち葉の匂いは天然のアロマで疲れた心や体を癒してくれる力があります。音、色、形や模様、みんな違って気持ちがいいです。燃やせば焚き火になるし、土にかぶせればマルチングになります。そこには虫が集まって良い土を作り、それが次の緑の栄養になっていきます。大量の落ち葉の掃除は大変ではあるけれど、同時にありがたくて大切な存在です。
自然は生きています。そのなかで私達人間も生かされています。人間はいつも自分の都合で物事を考えますが、自然はそんな勝手な私達のことも暖かく見守り寄り添ってくれているのではないでしょうか。子供達とともに落ち葉をめで、楽しみ、感謝し、掃除をして、日々を積み重ねていきたいです。