伝統と、革新?
[平成26年9月9日]
朝方の雨が上がり気持ちの良い青空になりました。日射しは少し暑いですが、風はさわやかで秋を感じさせてくれます。こんな日は林で思う存分遊びたい!というのが本音ですが、最近は運動会の練習が本格化してなかなか林の時間を取りにくくなっています。まさにうちの園の心苦しいところ。ジレンマに悩まされながら迎える実りの季節です。
ひこうき!
3列!
カニさん,チョキチョキ♪
体育指導の時間は各クラスとも運動会の練習に集中。今のところ残暑があまり厳しくないので、そのお蔭もあってか子ども達がダレたりせず、落ち着いて楽しみながら進められている様子。みんな立派です。
自家用車で乗り付けて、
サークルステージでぐるぐると踊る2歳!
ありの〜 ままの〜♪
ゲラゲラポッポ ゲ〜ラゲラポッ!
…………、えらく盛り上がってますが、これは別に運動会の練習ではありません。
年長は、合間を縫って鼓笛の特訓も。
妙福寺保育園では創立以来ずっと、年中行事をとても大切にしてきました。運動会やお遊戯会は日頃の努力の成果を発表する最高のステージです。子どもも先生もそこに向けて全力で励み、苦しい時も皆で協力して乗り越え、本番で最高の緊張感を味わい、たくさんの拍手を貰い、大きな大きな達成感や満足感を味わってきました。それは間違いなく子ども達の豊かな成長の糧になってきたはずです。以前は、それこそそこに命をかけていたと言っても良いと思います。でも最近は私(園長)自身の考えや、それに伴う園内での様々な議論を経て、子どもの主体性に軸足をおいた自然保育の取り組みへと大きくシフトしてきています。これがなかなかどうして、これまでのスタイルとの両立というか融合というか、が難しかったりするのです…。しかも自然遊びは先生達の「保育者・教育者」としての力量を今まで以上に問われる部分がありますので、先生達も苦労しています。
今は、かつてのような行事に対する厳しさやシビアさは無くなりました。なので行事が近づいても変なピリピリ感のようなものは無く、明るく自然な、良い感じの空気が流れています。それでも伝統ある妙福寺の魂は脈々と受け継がれており、先生も子どもも熱心に練習に取り組みます。
伝統行事と自然遊びとのバランス、内容、進め方。これを考えるということは、つまり私達の園のあり方そのものを自ら問い直すことになるわけです。近年の妙福寺は、毎年様々な試行錯誤を繰り返し、職員みなで「保育」を深く見つめ直しています。歴史と伝統、情熱と信念に裏打ちされた、園独自の、そして社会に胸を張って誇れる「良い保育」を、私達は作っていきたいと思います。
何はともあれ、運動会、すごく楽しみです!