保育園日記

カッコウ

[平成27年6月19日]

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今週の月曜日は真夏のような暑い日でした。で、早速今季の初プーと相成りました。6月半ばにこのカッコウ。ちょっと気が早いような気もしますが、子ども達は大はしゃぎです。

 

ところで最近、園周辺で「ある鳥」がしきりに鳴いていました。その声を動画に撮ることができましたのでご紹介してみます。(姿は映っていません。声のみ。)

 

こちら(YouTube)

 

いかがでしょう? 私が子どもの頃は学校帰りなどによく鳴いているのを耳にしましたが、考えてみると最近あまり聞いていなかったような気がします。哀愁漂う懐かしい声。彼らは「托卵」というちょっとすごい方法で子育てをするらしく、この声を聞くとどこか切ない気分になります。

 

寺の境内は季節になるとウグイスがよく鳴きますし、コゲラ(小型のキツツキ)やツミ(猛禽類、タカの仲間)なども見かけます。数はかなり減りましたがガマガエルも健在ですし、それを狙うアオダイショウも元気です。ただ、こうした生き物達と遭遇するチャンスを、なかなか園児と共有できないのが残念です。子ども達が賑やかに遊んでいる間、彼らはそっと影を潜めているのかもしれません。

 

これからの季節、境内で必ず出会える野生の神秘が一つあります。それは夏の夕暮れ時にやってきます。懐中電灯を点けて境内を散歩すると、地面に空いた小さな穴からジッと顔を出している虫を発見できます。セミの幼虫です。穴から様子をうかがう姿に出会うと、それだけで結構感動するのです。私はこの探検を「お寺のナイトサファリ」と呼んでいます。(決して肝だめしのことではありません!笑)

 

無神経に近づくと、彼らはすぐに穴の中に引っ込んで姿を隠してしまいます。そっと近づいて辛抱強く待っていると、やがて穴から出てきて地面をゆっくり歩き、身近な木に登って夜中の間に時間をかけて羽化するのです。これをずっと観察し続けるのは子どもにはちょっと厳しいですが、エメラルドグリーンの羽がゆっくりと広がっていく様子は、これまた感動します。幼虫を発見したらあまり刺激しないように一匹捕まえて、家の網戸などで羽化させるのも面白いですね。

 

今年の夏、子ども達とナイトサファリへ出かけてみましょう。但し、すごい勢いで蚊に刺されますので、カッコウには充分ご注意ください!

カッコー カッコー カッコー ………(哀愁)

 

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