ミニバナナ
[平成30年10月29日]
金曜日、私は寺の仕事で園を不在にしておりましたが、その後年長クラスの担任から報告が入りました。
「年長の子供達もブラックバナナをたくさん見つけました。ほとんど茶色か黒でしたが一つだけ緑のものがあり『最初は緑なんじゃない?本当のバナナも最初は緑だよね!』と子供達が言っていました。」と。
素晴らしい感性、そして洞察力。来年は絶対に子供達と一緒にフレッシュな緑のバナナを見つけたいです。
そして更に「絵の具で色付けし、本当のミニバナナを作っている子もいました。」と。
それがこちら。ワオ、こりゃまさに本物のミニバナナです!
クヌギのどんぐりと比べると、バナナ(右端)の小ささがよく分かります。
ほらね、やっぱり新しい遊びが生まれました。子供は本当に遊びの天才です。とても小さな遊びですが、子供の世界は確実に少し広がりました。今朝子供達に会うとすぐに「色塗って本物のバナナ作ったんだよ。」と報告してくれました。木曜日の誕生会の中で、カツラの種を発見した話をしたのですが、それを聞いた年長児が早速興味を持ってくれたわけです。
今年の年長は特に種好きなんです。これまでにも色んな種を植えて育ててきました。そういう生活の中からカツラの種の話にも興味が向かい、この遊びは生まれてきたわけです。今度はまたこれが一つの新しい種になって、ここから次の遊びが生まれてくることでしょう。
自然は楽しいことに溢れています。
ブラックバナナ、ナド
[平成30年10月24日]
子供達の遊びを観察しながら園庭をぶらぶらしていると、2歳の女の子が走り寄ってきて言いました。
「バナナ。」
はじめ何を言っているのかピンとこなかったのですが、その子の手の中にあるものをよくよく見せてもらうと、そこには本当にバナナがありました。
黒いバナナ。黒バナナ。ブラックバナナ。
写真だと分かりづらいのですが、大きさこそ違いますが形はバナナそっくりです。たわわに実ったバナナの房状態。すごく小さいのでブラックミニバナナだな。いや、このサイズだとミニじゃなくてナノかな。ブラックナノバナナ。今っぽく攻めるなら「ブラックバナナ・ナノ」とか。キャッチフレーズは「これバナナなの?!黒バナナ・ナノ!」的な。売れるかな、いや、売れないか、美味しくなさそうだし………。って、どーでもいー話!
「え、すごい。どこで見つけたの? 教えて!」と頼んだら連れて行ってくれました。
そこは、カツラの木。
他の子供達が担任と一緒に夢中で拾い集めていました。みんな口々に「バナナ、バナナ。」とつぶやいています。
これは何なのでしょうか? 実は私も初めて見たのでした。バナナ状の房が縦に割れると、中にツブツブが入っているのが見えます。きっと種です。サヤエンドウのような感じ。それがカツラの木の根元にたくさん落ちている。ってことは…、これってカツラの実?!
そう思って木の枝を見上げて目を凝らしてみました。発見!葉っぱの間にまだ落ちずについている実を確認。まさしくこれはカツラの実だったのです。私が興奮していると子供達から「僕にも取ってー、私にも取ってー!」とせがまれます。地面に落ちているのよりも木についているやつの方がいいみたいです。はいはい、と探して渡してあげようとしましたがなかなか見つけることができません。もうほとんどシーズン終了という感じなのでしょう。でも、とにかくこれは素晴らしい発見。今まで気づかなくてちょっと恥ずかしいですが、嬉しいです。なんだかここからまた楽しい遊びが生まれていきそうな予感です。
一緒にカツラの木を見上げていた男の子がポツリ。「これ、ちょっと眩しいんだよ。ほら。」そう言ってカツラの枝葉の間から注ぐ木漏れ日を目を細めて見つめています。カツラの葉は紅葉にはまだ少し早く、下から見上げると透き通った黄緑色のさわやかな美しさです。風が吹いて枝葉が揺れると、その隙間から眩しい太陽の光がキラキラっと差し込んできます。美しくさわやかな木漏れ日を、目を細めてしばらく見つめる子供の感性とその表情の可愛らしさに、しばらくジーンときてしまう園長でした。
こちらの1歳の女の子が持っているのバナナではありません。一体何でしょう?
正解は巨大なシイタケ。ナノではなく、こっちはメガです。いや、メガよりもギガかな? ギガ・マッシュルーム…。やっぱりなんか美味しくなさそう。涙) ん?そう言えばそんな名前の食べ物が流行ってるって話を、以前テレビで見たような。あの店まだあるのかな? ……って、またまたどーでもいー話!
去年、一昨年と子供達がコマ打ちして育ててきた原木のシイタケです。数日前からこの秋の収穫が始まりましたよ。今年はたくさん採れそうな予感です。
少し冷たくてしっとりとした感触。子供の五感を刺激してくれます。匂いも手触りも、そして表面の不思議な模様も。採れたらそのまま給食室へ運んで調理してもらい、給食で子供達が食べるのです。味わうことも五感の一つ。自然は素晴らしい刺激の宝庫です。これがまた美味しいんだな〜、ホントに!
こちらは2歳の部屋に集められたクヌギのどんぐり。昨日のミニ遠足で拾ってきたようです。クヌギのシーズンはほぼ終了ですが、現地にはまだたくさん落ちていたらしく、大量のどんぐりを目撃して興奮した子供の口から飛び出した言葉は「夢みたい!」。本当に夢のような光景だったのでしょう。(^^)
そのどんぐりで作ったパフェ。ダイナミックです。
これまた大迫力。クヌギの枝の切れっ端ですね…。これをカップに生けちゃうセンス、フリースタイル過ぎます…。(^^)
そんな2歳児は、花も大好き。
日常の中で様々な自然に触れながらのびのびと遊ぶ子供達。運動会が終わり、豊かな豊かな実りの秋が始まっています。
ジャンプ台
[平成30年10月24日]
1歳クラス、切り株ジャンプ台?に夢中。
かなり大きな段差をしっかりと登り、
溜めて溜めて〜、
ピョン!
他の子も。台を眺める姿が一丁前。
本格的な跳躍。
飛距離も、
着地も申し分なし。安定感抜群です。
小さい段差も、それ!
着地ポーズを写真に撮ることができませんでしたが、それはもう最高にキュートです。(^^)
1歳の庭の片隅、ケヤキと塀に挟まれた細くて小さな坂、というか山? ちょこちょこと上手にここを通り抜けて遊ぶ姿を見ていると、子供達の体の成長がしみじみと感じられてジーンときちゃいます。いや〜、かわいいな。
年中の男子は助走からのぉ〜、ジャーンプ!
という感じでさすがです。かっちょいい〜。
植樹
[平成30年10月17日]
妙福寺保育園の園庭はダスト舗装の平らなグランドです。これを起伏に富んだ森のような園庭に変えていきたいと考えている私(園長)。考えてはいますが、費用のかかることなので実際にはなかなか進まないのが現状ではあります。まぁそれでも毎年少しずつ手は入れていますけれど。
先日、とある園長仲間から「練馬植樹推進会」の存在を教えられました。ボランティアで区内に木を植える活動をなさっているとのこと。ちょうど今幼稚園や保育園で植樹できる所を探しているらしい、苗木も無償(区の補助金)で提供してくださると。それはなんと素晴らしく、有難い話!!ということで、早速問い合わせることにしました。
「うちの園庭に木を植えてくれませんか?できれば子供達と一緒に植えて欲しいんです。」
そうして迎えた植樹DAY。推進会から18名もの会員の方々が集まってくださいました。ありがとうございます!
在庫の樹種には限りがありましたが、その中からあらかじめ選ばせてもらいました。スモモ、ヤマボウシ、ドウダンツツジ、ブルーベリー、カシワバアジサイ、ローリエ(月桂樹)。合計6種類、8本の苗木達です。6チームに分かれてそれぞれの場所で作業開始!
まずはおじさん達が固い土を掘り起こしてくれます。グランドは舗装で転圧を繰り返しているのでものすごく固いんです。その固さには推進会の皆さんも大分驚いていた様子。スコップでは厳しい部分もあるので、園長用ツルハシを使ってもらいました。
そばにいた4歳クラスの子供達も興味津々。
腐葉土は木が腐って土になったものなんだよ、これを混ぜると苗木が栄養をたくさん吸うことができるんだよ。真剣な表情で話に耳を傾ける子供達です。
掘った土に腐葉土を混ぜこんでいきます。
しっかりと固めて
水を運び
水遣りをして完成。
ドウダンツツジ
スモモ
ブルーベリー
カシワバアジサイ
ヤマボウシ
ついでに境内の鬼子母神堂の前に新しいザクロの苗木を植えていただきました!
これは元々あったザクロ。8月末の暴風雨で根元からボッキリ折れてしまいました。タコウィンナーの形をした花のガクや、赤くて甘酸っぱい果実が子供達のとても良い遊びの材料だったのですが…。今回植えてもらった苗木が子供達の遊び相手になってくれるのは、何年先になるでしょうか。
植樹の後、一緒にお茶を飲んで楽しくお喋り。
土いじりが少々物足りなかったのか、その後砂場に群がって穴を掘る子供達。鼻息荒く掘りまくってます。笑
今回植えていただいた苗木はこれから子供達と大切に育てていきたいと思います。きっと将来立派な森になってくれることでしょう。練馬植樹推進会の皆様、本当にありがとうございました!
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2歳と4歳の子供達がサークルの中で一緒に戯れておりました。
我が家の白ウサギと黒ウサギ。
モッフモフです♪