リフレッシュ休暇?
[平成17年3月3日]
今日、園庭の遊具「まんまるお山」と「UFO」が 永年の疲れを癒すリフレッシュ休暇の旅に出ました。 しばらくのあいだ工場に入り、補強と化粧直しをして きれいな姿で4月の入園式までに戻ってくる予定です。
慣れ親しんだまんまるお山が真っ二つに分解される様を見て 驚いた子ども達の口もあんぐり真っ二つに開きました。(笑)
UFOがクレーンで吊り上げられ宙に舞うと、 「あ、UFOが本当に空を飛んだ!」という歓声が上がり 保育士も思わず笑ってしまいました。
ところで、なぜリフレッシュなのか?について一言。 これらの遊具、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)でできているのです。 ご存知のように、FRPは成形が容易で軽くて丈夫、色もきれいなので 保育園の遊具などには非常に便利な素材なのですが、 実は処分方法が確立されておらず、産業廃棄物の中でも 最もやっかいな素材の一つと言われているのです。
FRP漁船の放置問題などを耳にしたことがあると思いますが、 焼却すれば有毒ガスを発生し、砕いて埋め立てても 半永久的に分解されずに残るということで、 要するに環境にとても悪いということ。
で、園長としてはかなり悩んでいたわけです。 そもそもFRPの遊具がなければこんな心配はいらないので、 これから先はなるべく買わないようにと思っているのですが 前から園にあったものはどうしようもありません。
大分古びて傷んできたのでどうしようかと思い悩んでいる時に またまたタイミングよく業者が売り込みに来ました。再生リフレッシュ。 「痛んだ部分を補修、補強し全塗装。出来上がりは新品同様です!」と。 う〜む、話半分としても、これまでこういうサービスは無かったので、 この際と思って思い切って頼んでみたというわけです。
リフレッシュではFRP問題の根本的な解決には全くなりませんが 少なくとも現状でできるベストの選択なのではないでしょうか…。
一体どんな風に仕上がってくるのか? 本当に「新品同様」きれいに仕上がって来たとすれば、 今から子ども達の驚きと喜びの顔が目に浮かびます。 不安と期待の入り交じる複雑な思いで 静かに春を待ちたいと思います。