さとりの季節
[平成30年11月16日]
王子がさとりを開く直前、瞑想修行の真っ最中に女の悪魔が現れて王子を誘惑します。年長の劇のクライマックスシーンの一つ。
王子は12月8日にさとりをひらいたと言われており、そこから仏教の歴史が始まります。その「おさとりの日(成道会)」をお祝いして保育園では12月にお遊戯会を開くのです。そして、年長児がお釈迦さま(王子)の半生を描いた劇を演じます。これは何十年もずっと変わらない妙福寺保育園の伝統です。この劇を演じることは、子供達の間でも一つの大きな憧れとなっています。今年の年長児はどんな姿を見せてくれるでしょう。本番が楽しみです。
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午後は保育会議。4歳クラスの「転がる」遊びの現在について担任から報告を聞き、今後の環境設定について皆で意見を出し合いました。
バンペイユが豊作です。あ、これもちょっと転がしてみたいな!!
なんだか楽しそうな夕方のボーイズ。
4歳のテラスに飾ってあるのは空き缶の風ぐるま。ちょっと風が吹くだけでとてもよく回ります。妙福寺の檀家さんが手作りし、子供達に面白いと思うからと持ってきてくれました。クルクル回るその姿を、子供は楽しそうに見上げています。
女の子が勢いよくブランコの立ち漕ぎをしています。この子が立ち漕ぎをできるようになったのはわりと最近のことらしく、嬉しさが溢れています。するとそばで見ていた男の子がポツリと言いました。
「〇〇ちゃん、あんまり勢いよく後ろに漕ぐと車に轢かれちゃうよ!」
確かに後ろの道路にまで飛んでいっちゃいそうな勢いです!(^^)
そして今度はそばで見ていた担任から優しく声をかけられ、少し勢いをセーブして楽しんでいました。子供は友達や先生の意見を取り入れながら色々試し、自分なりに安全を調整して遊ぶ力を持っています。
運動会、御会式、お遊戯会と、今が1年で一番忙しい時期ですが、同時に子供が心も体も充実した様子を見せる時期でもあります。まさに実りの秋、さとりの季節ですね。毎日の何気ない一つ一つの物事を、子供達と共にこれからも大切にして過ごしていきたいです。
転がる
[平成30年11月15日]
まだもう少しどんぐりの季節。室内でも林でも、4歳は今とにかく転がす遊びが花盛りです。
単純なコースを作って繰り返し繰り返し転がすのを楽しむ子もいれば、試行錯誤しながら難易度の高いコースを組み上げる子もいます。そして転がすどんぐりを色々と変えて、転がり具合を確かめたりしています。子供の遊びは科学の連続です。
唯一残念なのは、どうも2年続けてどんぐりが不作だということです…。
すき焼き
[平成30年11月15日]
今日のお昼はすき焼き(すき焼き風煮)です。全体の分は給食室で作りますが、3歳クラスは自分達の分を子供が調理することになりました。
こなれた手つきで豆腐や野菜を刻む子供達
みんな落ち着いて作業をしていて、包丁の扱いにも危なっかしさがほとんどありません。さすがです。
上等なお肉!
超巨大原木シイタケ!(園庭で子供達が収穫)
白菜や
人参、シイタケなどの野菜を炒め
完成しました。おいしそー!
ただでさえ美味しいすき焼きですが、自分達で調理したすき焼きの味はそれこそ最高です。どの子も食が進みます。「うん、この焼き豆腐おいっしい!」って、お肉じゃなくて豆腐かい!笑)
調理は五感です。目で見て食材の色や状態を確かめ、触って感触を味わい、トントンジャージャーグツグツと、切って火にかけて音と匂いを楽しみ、モグモグ食べてあー美味しい。食材の一つ一つに興味や関心が向き、それらを組み合わせて美味しいご飯ができあがる感動を味わう。料理は刃物を扱うので無理や乱暴をすれば怪我をします。落ち着いて冷静に作業をする大切さを学びます。食材を順番に調理しますので、段取りの大切さも学びます。保育の視点から見れば、「作って食べる」という生活の一番基本的なことの中に大事な教育が溢れているということです。自分達で作って食べることは、最高の食育であり教育なんだと思います。ご家庭でもぜひ大切にしていただきたいです。
3歳の調理保育でした。
ケンケンパ
[平成30年11月12日]
3歳が楽しそうにケンケンパ。いやよく見たらケンパケンパでした…。笑
後ろ姿になんとなく意気込みが感じられます。(^^)
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こっちはマジで意気込みというか気合いが必要でした。何をやったかと言うと、この八角形ウッドデッキの移設です。ハードウッドで作られたデッキはとにかく重い。女性の場合8人でやっとこさ持ち上がるような重さなんです。これを男2人で移動。とてもじゃないですが、ケンケンパなんて感じにはいきません…。
最近はこんな風に年長テラス前に置かれていましたが、
その前は汽車の横、
更にその前はコブシの根元でした!(2006年、設置当初の写真)
2006年…。ということは12年もののウッドデッキです。意外と長持ち。私はここしばらくずっと、これを3歳前のエノキの根元に置きたいと考えていました。ただ重すぎて作業がとても大変なので、なかなか腰が上がらずにいたというわけです。
で、良い感じに仕上がりました。まるでずっと前からここにあったような佇まい。素晴らしいです。(^0^)
ついでにこれもやりました。少し土を掘って丸太を埋めて枠づくり。
こうやって園庭は毎日、毎月、毎年、少しずつ姿を変えています。
園庭の変化は園の保育の変遷のようなものですね。保育者の思いや願いと子供達の実際の遊びの姿とが響き合って、生き物のように常に変化していきます。ケン、ケン、パッ!