手前味噌
[平成27年9月6日]
保育園の給食で提供される味噌汁。使う味噌は子ども達の手作りです。仕込みに使う麹や塩、大豆によって、またその配分によって味噌の味は大きく変わります。当たり前ですが毎回試行錯誤の連続。その時々で出来不出来はありますが、とにかく心にも体にも優しい手前味噌です!
塩と麹をよく混ぜ合わせます
「園長先生、嗅いでごらん。いい匂いするよ!」
「納豆みたい。」「ポテトの匂い。」
「園長先生のオナラの匂い。」
………………… ん?
大豆を足でよく踏み潰します
その二つを混ぜ合わせてよくこねます
こねたものを団子にして
樽の中に勢い良く投げ入れていきます
さあ、今回は美味しくできるかな?
作業後はこぼれたカスを掃き集め
雑巾がけをして終わりです。年中の頃から何度もやっていますので、先生も子どもも手馴れたもの。楽しみながら手際良く作業終了!
泥だんごならぬ、味噌だんご。?
お仕事と遊びはいつも同時進行です。
全員が毎日のようにいただく味噌ですから仕込む量も大量です。これらを保管しておく園内の一室はもう、味噌樽とたくあん漬けの樽で、蔵のような状態になっています。
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作業中、カミナリが鳴っていきなりどしゃ降りの雨。園庭は雨水が川のように流れてすごい状況です。
「先生、カミナリの匂い嗅いできていい?」と何人かの子どもがテラスに飛び出しました。雨に向かって大真面目な顔で深呼吸。
「うーん、カミナリが鳴らないと匂いが分からないな…。」
と、そこへちょうどカミナリが鳴りました。
ゴロゴロ、ゴロゴロゴロゴロ〜。
再び、深呼吸。
「あ、焦げっぽい匂いがする!」
………… ん〜、それは蚊取線香かな・・・?(苦笑)
別の子が言います。「キャベツみたいな匂いがする。」
「うん。キャベツかニンジンみたい。」
「あ、あれみたい。ダンゴムシのお○っこの匂い。」
………… ん?(本当でしょうか?)
と、匂いの研究が大好きな年長児。みんなでテラスに出て朝の空気の匂いを嗅いだり、軽井沢に行って森の匂いを嗅いだり、林で深呼吸して土の匂いを嗅いだり。その度に彼らの脳ミソはぐるぐる回転し、色んな回路ができているはずです。みんな将来は大天才ですね!
そして、あっという間に晴れて青空が広がり始めました!
(この活動は金曜日に行われたものです)